状態とは、業務プロセスの各段階(ステージ、ステップ、フェーズ)のことです。ブループリントの状態の設定では、選択リストの項目を指定します。選択リスト項目のそれぞれの値を、1つ1つの状態として設定することが可能です(例:[見込み客のステータス]の選択リストの値をもとに状態を設定する)。
ブループリントの作成画面で、各状態をドラッグ&ドロップ操作で左側の設定欄(キャンバス)に移動することで、プロセス/フロー図の作成を開始できます。
状態の設定例:[商談]タブの[ステージ]の選択リスト項目の値をもとにした設定
遷移とは、ブループリント内の2つの状態間の移行の流れ(業務プロセスの段階を次に進める処理)のことです。遷移には、データをある状態から別の状態に移行するために必要な条件や処理を設定できます。
商談プロセスにおいて、[契約調整]と[受注]の状態間の遷移において実行する業務として、契約書の送信が必要であるとします。
この遷移は、商談の状態(ステージ)が[契約調整]になったときにボタンとして表示されます。次の状態に進むには、状態の完了条件として設定されている[契約書の送信]ボタンをクリックし、対応を行う必要があります。
遷移の設定において、[遷移前]の設定欄では、遷移を実行する担当者と、遷移を適用するデータの条件を設定できます。
[契約調整]から[受注]に至るまでの遷移において、[遷移前]の設定欄で、遷移の担当者に法務部のユーザーを指定します。また、遷移ボタンを表示するデータの条件は、[提案]が[完了済み]であるとします。これにより、提案が完了した場合にのみ契約調整に進められるようになり、また、契約調整からさらに次に進むための対応は法務部のユーザーのみが可能になります。
遷移の設定において、[遷移中]の設定欄では、遷移を完了するために実行する必要のある操作や処理を設定できます。
[契約調整]から[受注]への遷移を進める際に必要な業務対応や案内メッセージを以下のように設定します。
遷移の設定において、[遷移後]の設定欄では、遷移の完了時に自動的に実行する処理を設定できます。
自動化できる処理は次のとおりです。
例:
[契約調整]の遷移の完了後に、営業担当者にメールを送信し、契約書の内容が確定したことを通知します。
[共通遷移]のチェックボックスを有効にすると、該当の遷移を共通遷移として設定できます。共通遷移として設定した遷移は、ブループリント内のどの状態からでも実行可能になります。
共通遷移は、ブループリント内のすべての状態(または個別に指定した状態)で表示されます。また、何度でも実行できます。共通遷移は、特に、終了状態(業務プロセスの最終段階)の設定に最適です。これにより、どの状態からでも任意のタイミングでプロセスを終了させることが可能になります。
例:
商談プロセスに、5つの状態(ステージ)があるとします。
通常、[契約調整]の状態へは、[提案]の状態を完了した後でのみ遷移可能です。ただし、案件化の段階ですでに購入が確定しているなど、途中の状態をスキップして、商談を先に進めたい場合もあります。このような場合のために、[契約調整]を共通遷移として設定することで、すべての状態に表示して、直接遷移できるようにすることが可能です。
有効なブループリントとは、データに適用中のブループリントのことです。必要に応じて、有効なブループリントの設定を編集することも可能です。ただし、変更内容は、変更後にブループリントが適用されたデータに対してのみ反映されます。
無効なブループリントとは、データに適用していないブループリントのことです。必要に応じて、無効なブループリントを編集したり、削除したりすることが可能です。
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
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