項目に入力した値を他の項目にコピーする

項目に入力した値を他の項目にコピーする

Zoho CRMにデータを入力する際、複数の項目で同じ値を入力することがあります。

例:
  1. 見込み客の項目に、[電話番号]と[携帯番号]がある。携帯電話の番号しかない見込み客の場合、両方に同じ値を入力する。
  2. 連絡先の項目に、[メインのメールアドレス]と[サブのメールアドレス]がある。1つのメールアドレスしかない連絡先の場合、両方に同じ値を入力する。
  3. 取引先の項目に、[請求先住所]と[納品先住所]がある。同じ住所を指定する取引先の場合、両方に同じ値を入力する。
  4. 生徒(カスタムタブ)の項目に、[中学]と[高校]がある。中高一貫校の生徒の場合、両方に同じ値(学校名)を入力する。
上記の例のように、両方の項目に同じ値を入力する場合、片方の項目に入力した値をもう片方の項目にコピーできると便利です。Zoho CRMのカスタム関数を使うと、そのような処理が可能になります。具体的には、まず、値のコピー機能を持たせたボタンを作成します。次に、このボタンをクリックしたときに実行する処理(カスタム関数)を設定します。処理内容として、入力済みの値を別の値にコピーするように設定します。

ボタンの作成手順:
  1. [設定]→[カスタマイズ]→[タブと項目]をクリックします。ボタンを作成するタブを選択します。上記の[リンクとボタン]→[新しいボタン]をクリックします。
  2. [ボタンを作成する]ページで、必要な情報を入力します。また、[このボタンをどこに配置しますか?]でボタンを表示させる場所を選択します。([詳細ページ]がお勧めです)
  3. [ユーザーがこのボタンをクリックしたときにどのような処理を行いますか?]から、[関数を作成する]を選択します。

    カスタム関数の作成手順:
    1. [関数名]と[表示名]を入力します。[作成する]をクリックします。
    2. [Edit Arguments](入力値を編集する)リンクをクリックします。
    3. 必要な入力値(パラメーター)を関連付けます(以下に記載されている内容は例のため、必要に応じて変更してください)。IDの関連付けは、全ての例で共通です。

    例1: 同じ電話番号
    画像を参考に、関数名を入力し、入力値を関連付けます。入力値(キー)名に「phone」と入力して、パラメーターの値の欄に「#」を入力し、[電話番号]を選択します。[完了する]をクリックします。




    例2: 同じメールアドレス
    画像を参考に、関数名を入力し、入力値を関連付けます。入力値(キー)名に「email」と入力して、パラメーターの値の欄に「#」を入力し、[メール]を選択します。[完了する]をクリックします。




    例3: 同じ住所
    例1、例2と同じ手順で、住所のすべての入力値(キー)名と値を設定します。




    例4: 同じ学校
    画像を参考に、関数名を入力し、入力値を関連付けます。入力値(キー)名に「highschool」と入力して、パラメーターの値の欄に「#」を入力し、[高校]を選択します(この例において、[高校]の項目は、カスタム項目として作成した想定です)。[完了する]をクリックします。

     


  4. 以下のようにコードを入力します。
     mp = Map();
     //例1(電話番号)
     mp.put("Mobile",phone);
     //例2(メールアドレス)
     mp.put("Secondary_Email",email);
     //例3(住所)
     mp.put("Permanent_City",city);
     mp.put("Permanent_Street",street);
     mp.put("Permanent_Country",country);
     mp.put("Permanent_State",state);
     map.put("Permanent_Zip_Code",zipcode);
     //例4(学校名)
     mp.put("Senior_High_School_Details",highschool);
      //共通(コピーした値を用いてデータを更新する処理)
     autoPopulate = zoho.crm.updateRecord("Leads",lead_id.toLong(),mp);
     info mp;
     info autoPopulate;
     return "項目の値がコピーされました";
  5. 変更を保存します。
  6. このボタンの表示を許可する権限を選択します。




    実行結果のイメージ:

    例1:
               




    例2:
               



    例3:
               



    例4:




メモ:

ある項目の値を別の項目の値にコピーする処理は、いくつかのタブでは標準機能として用意されています。

たとえば、[見積書]タブでの見積書の作成時、[住所情報]セクションには[住所をコピーする]ボタンが表示されます。請求先住所と納品先住所が同じ場合、入力した値をコピーすることができます。請求先住所を入力後に、[住所をコピーする]をクリックし、[請求先から納品先へ]を選択すると、請求先住所が納品先住所に自動入力されます。納品先住所を先に入力した場合、[納品先から請求先へ]を選択すると、納品先住所が請求先住所に自動入力されます。

カスタムボタンを作成することで、上記と同様の処理を実行するボタンを、任意のタブに作成できます。関数の内容を調整することで、どの項目の値をどの項目にコピーするかも設定可能です。







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