入れ子の選択リスト項目の作成

入れ子の選択リスト項目の作成

入れ子の選択リスト項目を利用すると、選択リスト項目において値(選択肢)を選択する際に、大分類から小分類へと値を順々に絞り込んでいくことができるようになります(例:「東京都」→「新宿区」→「新宿三丁目店」など)。これにより、データの入力画面をすっきりとさせることができ、データの入力がスムーズになります。
 
入れ子の値(選択肢)の設定においては、選択肢を「::」(半角ダブルコロン)で区切って入力します(なお、入れ子の値は6階層分まで設定可能です)。 
たとえば、店舗を指定するための選択リストで「(都道府県)::(市区町村)::(店舗)」という入れ子の選択肢を設定すると、都道府県の値(選択肢)の一覧から「東京都」が選択されたら、東京都内の市区町村の値(選択肢)を一覧表示し、市区町村として「新宿区」が選択されたら、新宿区内にある店舗を一覧表示することが可能です。 
入れ子の選択リスト項目は、複数の選択リスト項目を用意して、項目間の依存関係を設定する場合に比べて、省スペースです。また、選択リスト項目の設定においても、入れ子の値を一括追加できるため便利です。 
入れ子の選択リスト項目の利用例は、以下のとおりです。

例1:
ある携帯電話販売会社のオンラインストアでは、購入した携帯電話を店頭で受け取ることが可能です。受取店舗を指定するための選択リストで、入れ子の選択肢を利用すると、1つの選択リスト項目だけで、国、州、店舗の順に選択肢を絞り込んでいくことが可能です。この場合、入れ子の選択肢の設定例は以下のとおりです。
 
選択リスト名:受取店舗
選択リストの値(選択肢):
選択肢1:「指定なし」
選択肢2:「アメリカ:: ワシントン州:: シアトル店」 
選択肢3:「アメリカ:: カリフォルニア州:: ロサンゼルス店」
選択肢4:「アメリカ:: カリフォルニア州:: サンフランシスコ店」
選択肢5:「カナダ:: オンタリオ州:: トロント店」
選択肢6:「カナダ:: ケベック州:: モントリオール店」



以上の場合、データの編集画面で選択リストをクリックすると、以下のように表示されます。



例2:
ある企業では[従業員]という独自のタブのレイアウトに[通勤手段]という入れ子の選択リスト項目を利用することにしました。 

選択リスト名:通勤手段
選択リストの値(選択肢):
選択肢1:「指定なし」
選択肢2:「自動車:: 個人用」
選択肢3:「自動車:: 共用」   
選択肢4:「自動車:: 社用」  
選択肢5:「自転車」
選択肢6:「公共交通機関:: バス」   
選択肢7:「公共交通機関:: 電車」



以上の場合、データの編集画面で選択リストをクリックすると、以下のように表示されます。
注:
  1. 入れ子の値(選択肢)は、「::」(半角ダブルコロン)で区切って入力します(例:「東京都::新宿区::新宿三丁目店」)。 
  2. 選択リスト項目には、初期設定の値(通常、選択リストで一番上にある値)が自動入力されます。ただし、初期設定の値は変更可能です。変更するには、選択リスト項目の編集画面で対象の値(選択肢)にカーソルを重ねて、[初期設定にする]をクリックします。 
  3. 実行条件や抽出条件などに選択リスト項目の値を指定する場合、条件値には「::」(半角ダブルコロン)で区切られた完全な値を指定する必要があります。 
たとえば、[担当店舗]が[新宿三丁目店]の問い合わせのみを抽出する条件は、「担当店舗」「が次の値と等しい」「東京都::新宿区::新宿三丁目店」という形式で指定します。 

入れ子の選択リスト項目を作成するには:
  1. 画面右上にある設定アイコンをクリックし、[カスタマイズ]の欄にある[レイアウトと項目]をクリックします。
  2. [レイアウト]のページで、画面上部に表示されている選択リストから、タブと部門を選択します。
  3. レイアウトの一覧からレイアウトを選択します。レイアウトの編集画面で以下の操作を実行します。
    1. 画面右側の項目メニューで、[選択リスト]項目をクリックし、ドラッグ&ドロップの操作で、画面左側のレイアウト内に配置します。
    2. 項目の追加画面で、項目名を入力したら、[入れ子の選択リスト]の設定欄に移動し、設定を有効にします。
    3. [選択リストの値]の欄に、選択リストの値(選択肢)を入力します。選択肢を入れ子にしたい値は、「::」(半角ダブルコロン)で区切って入力します(例:「教育機関::大学::国公立」、「教育機関::大学::私立」)。
    4. 選択肢を追加するには、追加(+)アイコンをクリックします(最大500件)。
    5. 選択肢の追加が完了したら、必要に応じてその他の設定を行います。設定が完了したら、[追加する]をクリックし、レイアウトの編集画面で[保存して終了する]をクリックします。
  4. レイアウトに入れ子の選択リストが追加されます。
値(選択肢)の一括追加
入れ子の選択リストの値(選択肢)は、一括で追加することもできます。値(選択肢)の一括追加の方法としては、(1)ひな形(一般的によく使用される選択肢)から選択する方法、(2)手入力する方法、(3)CSV形式のファイルからインポートする方法があります。

値(選択肢)を一括追加するには:
1.画面右上にある設定アイコンをクリックし、[カスタマイズ]の欄にある[レイアウトと項目]を選択します。レイアウトの一覧ページの上部にある選択リストでタブと部門を選択し、対象のレイアウトをクリックします。表示されたレイアウトの編集画面で、以下の操作を実行します。
  1. 画面右側の項目メニューで、[選択リスト]項目をクリックし、ドラッグ&ドロップの操作で、画面左側のレイアウト内に配置します。
  2. 項目の追加画面で、選択リスト項目の名前を入力します。
  3. [入れ子の選択リスト]の設定を有効にします。
  4. [入れ子の選択リスト]の設定欄の上部に表示されている[値を一括追加する▼]をクリックします。
  5. 値の追加方法を選択します([ひな形から選択する]/[手入力する]/[CSV形式のファイルからインポートする])
  1. ひな形から選択する場合:
  1. [ひな形から選択する]をクリックします。
  2. ひな形の種類を選択します(曜日/月/大陸/国)。
  3. 追加したい値(選択肢)を選択します。[すべて選択する]をクリックすると、すべての値を一括で選択できます。選択が完了したら、[値を追加する]をクリックします。
  4. [選択リストの値]の欄に選択肢が追加されます。
  5. 選択肢を入れ子にしたい値は、「::」(半角ダブルコロン)で区切って入力します。設定が完了したら、[追加する]をクリックします。
  1. 手入力する場合:
  1. [手入力する]をクリックします。
  2. 値の入力欄に、値(選択肢)を改行で区切って入力します(入れ子にしたい値は、1行の中に「::」(半角ダブルコロン)で区切って入力します)。入力が完了したら、[値を追加する]をクリックします。
  3. 項目の設定が完了したら、[追加する]をクリックします。
  1. CSV形式のファイルからインポートする場合:
  1. [CSV形式のファイルからインポートする]をクリックします。
  2. ファイル内では、各値(選択肢)が改行によって区切られている必要があります(入れ子にしたい値は、1行の中に「::」(半角ダブルコロン)で区切って入力します)。ファイルの用意が整ったら、[ファイルを選択する]をクリックして、ファイルを選択します。
  3. [追加する]をクリックします。
メモ:
  1. 入れ子の選択肢を含む選択リスト項目は、1件のレイアウトにつき5件まで追加できます。
  2. 入れ子の選択肢を追加する機能は、Zoho Deskのエンタープライズプランとプロフェッショナルプランでのみ利用できます。


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