Webhookブロック

Webhookブロック

Webhookブロックを使用すると、自動ガイドボットの処理をZoho Deskや他のサービス(他のZohoサービスや外部サービス)の処理と連携できます。たとえば、連携している処理やサービスから取得したデータを自動ガイドボットの内容に反映したり、自動ガイドボットを通じて取得した顧客情報を他のサービスに登録したりすることが可能です。Webhookブロックによるデータ連携は、APIを通じて行われます。そのため、APIを通じてアクセスできるデータや、APIを利用して実行される処理であれば、Webhookブロックを通じて自動ガイドボットと連携させることができます。 

Webhookブロックを使用するメリット

Webhookブロックを使用することで、外部サービスと連携してさまざまな処理を実行できます。Webhookブロックを使用する主なメリットは、以下のとおりです。 

1.外部サービスとのリアルタイムでのデータ連携  
  • 外部サービス(例:Zoho CRM、データベース、API)とのデータ連携をリアルタイムで実施できます。データを外部サービスに手動で登録する手間を省くことができます。
  • 外部サービスから取得したデータをチャットの利用者に対して表示できます。
2.外部サービスのデータに応じたメッセージの作成  
  • 外部サービスのデータに基づいて、チャットの利用者に対して表示するメッセージを柔軟に変更できます。

アイデア
オンラインストアの場合、注文ステータスや配送状況に関する情報をリアルタイムで取得し、チャットの利用者に対して表示できます。

3.複雑な自動化処理の設定  
  • 他の外部サービスでの自動化処理の実行など、複雑な連携処理を設定できます。
アイデア
たとえば、メールの送信、問い合わせの作成、ユーザーのデータの取得などの操作をZoho Deskで自動的に実施するように設定できます。
  • 外部サービスとのデータ連携を実施することで、自動ガイドボットを通じてさまざまな処理を行うことができます。
4.機能の拡張  
  • 自動ガイドボットの機能を拡張することが可能です。また、Zoho Deskや自動ガイドボットにデータを保存せずに、自動ガイドボットで各種処理を行うことができます。  
  • 複数の外部サービスとの連携を設定し、データを同期できます。
5.業務フローの自動化  
  • Zoho CRMのデータの更新、通知の送信、支払い処理の実行など、組織の業務を自動化できます。
6.迅速な対応
  • 自動ガイドボットと外部サービスを連携することで、チャットの利用者に対して外部サービスの情報をすばやく提供できます。問い合わせの対応時間を短縮することが可能です。
7.エラーや例外に対する処理  
  • エラーが発生した際に、自動ガイドボットを通じてエラーに関するメッセージを表示したり、エラーの対処を実施したりできます。エラーが発生した場合でもチャットの利用者が安心できるように対応することが可能です。
8.条件に基づいた処理の実行  
  • 特定の処理が実行された際に、Webhookを通じて他の処理を実行することができます。
アイデア
たとえば、ユーザーによって購入手続きが行われた際に、通知を送信するように処理を設定できます。
  • チャットの利用者によって操作が行われた際に通知を送信したり、情報を更新したりできます。  

利用例  

電化製品を扱うオンラインストアがあるとします。この組織では、Webサイトのチャットを通じて顧客からの問い合わせに対応しています。ある顧客から、購入したタブレット端末の画面が破損しているため交換に関する問い合わせを受け付けました。この場合、Webhookブロックを使用することで、APIを実行し、データベースから顧客情報(例:名前、メールアドレス)を取得することができます。また、Webhookブロックを通じてZoho Deskと連携し、顧客の情報をもとにZoho Deskで問い合わせや連絡先を作成することも可能です。このように、Webhookブロックを使用することで、他のサービスと円滑に連携することが可能です。 

Webhookブロックの作成

1.[設定][自己解決][自動ガイドボット]の順に移動します。
2.Webhookブロックを追加するフローの編集画面を開きます。
3.フロー編集画面で、(ブロックの追加)アイコンをクリックします。
画面右側にブロックの追加画面が表示されます。
4.ブロックの追加画面で[処理ブロック]を選択し、[Webhook]を選択します。

5.表示されたWebhookブロックの作成画面で、以下の詳細を入力します。
                a) ブロック名:ブロック名を入力します。なお、日本語は使用できませんのでご注意ください。例:Fetch Contact
メモ
すでに登録されているブロック名を入力すると、以下の画像のようにエラーが表示されます。
                 b) メソッド:APIの実行のためのメソッドの種類を一覧から選択します。
選択できるメソッドは、以下のとおりです。
  1. GET:既存のデータを取得します。
  2. PATCH:既存のデータの一部を更新します。
  3. POST:データを作成するか、既存のデータを更新します。
  4. PUT:データの一部を修正します。
  5. DELETE:既存のデータを削除します。
このAPIの実行後、WebhookのURLは処理に関する情報の受信を停止します。

                c) URLに外部アプリのREST APIのURLを入力します。

1.[パラメーター(入力値)]の項目をクリックして、データの並び替えやフィルターの条件を入力します。例:@email
2.APIの実行を選択した場合、ヘッダーとして組織IDまたはポータルIDを入力します。組織ID/ポータルIDは、ヘッダーの値として指定する必要があります。
APIにより、この組織ID/ポータルIDを通じて処理が実行されます。


3.本文の欄で、JSONを選択して項目を追加するか、[ファイルのアップロード]を選択してファイルをアップロードします。
  1. JSONを選択した場合は、次の設定を行います。
                  a. 必須の変数: APIで必須に設定されている変数を追加します。これらの項目は、Zohoサービスまたは外部サービスのポータルで有効になっており、自動ガイドボットの要素と関連付けられている必要があります。変数の値を入力するには、変数と「@」記号を入力し、選択リストの中から変数の値を選択します。
                  b. カスタム項目: 本文の欄で、連携する外部サービスやZohoサービスのポータルで有効なカスタム項目を入力します。
  1. [ファイルのアップロード]を選択した場合は、次の設定を行います。
                 c. アップロードするファイルのキーを入力します。
4.[保存する]をクリックします。
5.Zoho Deskのポータルとの連携を設定するには、次のいずれかを選択します。
  1. サービスの選択:既存のサービスと連携します
  2. 独自のサービス:新しい連携を設定します
メモ
リクエスト本文(ボディ)のパラメーターに関する留意事項
  1. GETメソッドでは、リクエスト本文(ボディ)を通じてデータを送信することはできません。

  2. 本文のセクションで宣言した値には、顧客から取得するデータが設定されるようにします。そうでない場合は、本文の欄で変数の初期値を設定する必要があります。変数に@記号を設定した場合、情報はチャットを通じて取得されるため、@記号の変数には、自動ガイドボットで顧客が入力した値が設定されます。
  3. オレンジ色で表示されている他のすべての値は固定値であるため、値として顧客の入力内容を適用することはできません。これらの項目または変数については、設定済みの値が適用されます。

サービスの選択  

既存のサービスとの連携を設定するには、以下の手順を実施します。

1.上記のWebhookブロックの作成の手順1から手順9までを実施します。
2.[外部連携]の項目で、[追加する]をクリックします。
    外部連携の管理ページ(DRE)が新しいタブで表示されます。
3.サービスの選択欄で、すでに連携が有効になっている外部サービス、またはZohoサービスを選択します。
4.連携と連携用リンクの名前を入力します。
メモ
表示される画面で、サービスの適用範囲を選択する必要があります。
5.[Create and Connect](作成して連携する)をクリックします。
6.表示される確認画面で、組織/ポータルとワークフローとの連携を承認します。
外部連携の概要ページが以下のように表示されます。


7.Webhookブロックの作成画面の[外部連携]の項目で[更新する]をクリックし、外部連携の情報を反映させます。
8.サービスの選択欄で、対象の外部連携を選択します。
9.[応答(レスポンス)]の欄で[ステータスコード]をクリックし、以下の操作を実施します。
  1. APIドキュメントの取得元となるステータスコードを入力します。
    ステータスコードに関する変数が自動で生成されます。
  2. [フローの変数][出力値][種類][データの種類]の各項目を入力します。
  3. アイコンをクリックすると、フローの変数をさらに追加できます。
  4. [保存する]をクリックします。
    別のステータス番号を追加してフローの変数をさらに追加する場合は、[新しい出力値を追加する]をクリックします。
10.[処理の時間切れ(リクエストのタイムアウト)]の項目で時間を設定します。初期値は「8秒」です。
11.[保存する]をクリックします。
12.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
13.[プレビュー]をクリックし、フローが正常に動作するかを確認します。
メモWebhookブロックの右上に表示されている[コピーする]または[削除する]をクリックすると、Webhookブロックをコピー/削除できます。 

独自のサービス 

新しい外部連携を作成するには、以下の手順を実施します。
1.上記のWebhookブロックの作成の手順1から手順9までを実施します。
2.[外部連携]の項目で、[追加する]をクリックします。
外部連携の管理ページ(DRE)が新しいタブで表示されます。
3.[Custom Service](独自のサービス)タブを選択します。

4.独自のサービスの設定ページで、以下の詳細を入力します。
    • Service Name(サービス名)
    • Service Link Name(サービスリンク名)
    • Authentication Type(認証の種類):連携のための認証方法を選択します
    • Param Type(パラメーターの種類)
    • Connection Name(外部連携名)
    • Connection Link Name(連携リンク名)
5.[Create and Connect](作成して連携する)をクリックします。
6.表示される確認画面で、組織/ポータルとワークフローとの連携を承認します。
    外部連携の概要ページが表示されます。
7.Webhookブロックの作成画面の[外部連携]の項目で[更新する]をクリックし、外部連携の情報を反映させます。
8.サービスの選択欄で、対象の外部連携を選択します。
9.[応答(レスポンス)]の欄で[ステータスコード]をクリックし、以下の操作を実施します。
  1. APIドキュメントの取得元となるステータスコードを入力します。
    ステータスコードに関する変数が自動で生成されます。
  2. [フローの変数][出力値][種類][データの種類]の各項目を入力します。
  3. アイコンをクリックすると、フローの変数をさらに追加できます。
  4. [保存する]をクリックします。
  5. 別のステータス番号を追加してフローの変数をさらに追加する場合は、[新しい出力値を追加する]をクリックします。
10.[処理の時間切れ(リクエストのタイムアウト)]の項目で時間を設定します。初期値は「8秒」です。
11.[保存する]をクリックします。
12.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
13.[プレビュー]をクリックし、フローが正常に動作するかを確認します。 

Webhookブロックの編集  

必要に応じてWebhookブロックを編集できます。自動ガイドボットのフローが公開中、または下書きであっても編集可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.編集するWebhookブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを編集する]を選択します。


4.ブロックの編集画面が表示されます。必要に応じてブロックを編集し、[保存する]をクリックします。


5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。


メモ
Webhookブロックの編集に関する留意事項
  1. ブロックを編集している際に、公開中の自動ガイドボットのフローにおいてやりとりがリアルタイムで行われている場合、進行中のやりとりが終了または再開されるまでブロックの編集前のバージョンが適用されます。
  2. ブロックの変更後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
  3. 入力変数を変更すると、該当の入力変数が使用されているすべてのフローに対して変更内容が自動で適用されます。

Webhookブロックのコピー   

作成したブロックの設定情報を再利用する場合、ブロックのコピー(複製)機能を利用できます。対象のブロックをコピーして、新しいブロックとして貼り付けることでフローに追加できます。貼り付けたブロックの設定情報はそのまま適用するか、必要に応じて変更を加えることができます。
 
1.フローの編集画面で、コピーするWebhookブロックをクリックします。
2.操作メニューで[ブロックをコピーする]を選択します。クリップボードにWebhookブロックがコピーされます。
3.コピーしたWebhookブロックを追加する場所で、[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。  
情報
ブロックの作成画面の[クリップボードから]の欄に、コピーしたWebhookブロックが表示されます。
4.必要に応じてコピーしたブロックを編集し、[貼り付ける]をクリックします。
 
メモ
Webhookブロックのコピーに関する留意事項
  1. コピーしたWebhookブロックは、何回でも貼り付けることができます。不要になった場合は、[クリップボードから]の欄で[×](クリアする)アイコンをクリックします。
  2. Webhookブロックをコピーすると、該当のWebhookブロックの設定内容もすべてコピーされます。コピーしたWebhookブロックを追加する前に、必要に応じて内容を編集できます。重複するブロック名は使用できないため、コピーしたブロック名の末尾には「_copy」が自動で追加されます。この名前を変更することも可能です。
  3. Webhookブロックをコピーした後に対象のWebhookブロックを削除すると、クリップボードにコピーされたWebhookブロックも削除されます。

Webhookブロックの削除 

1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。


2.削除するWebhookブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを削除する]を選択します。
 
4.確認画面で、[はい、削除します]をクリックします。
情報
フローの編集画面で[元に戻す]をクリックすると、削除したWebhookブロックを復元できます。


 
5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。
メモ
Webhookブロックの削除に関する留意事項 
  1. ブロックを削除した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
  2. ブロックの削除後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
他の内容に関連付けられているブロックを削除しようとすると、エラーが表示されます。以下の画像は、エラーの表示例です。    
ブロックに経路が関連付けられている場合
 
 
移動ブロックにおいて移動先のブロックが削除された場合
 
 

対応している経路     

Webhookブロックが対応している経路は、以下のとおりです。
メモ
 1件のフロー内に追加できるブロック数の上限は、500件です。ブロックをさらに追加する場合、以下のいずれかを実施してください。
  1. 移動ブロックを使用して新しいフローに接続する
  2. 既存のフロー内の不要なブロックを削除する

    Zoho CRM 管理者向けトレーニング

    「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。

    日々の営業活動を効率的に管理し、導入効果を高めるための方法を学びましょう。

    Zoho CRM Training



              Zoho WorkDrive Resources



                Zoho Desk Resources

                • Desk Community Learning Series


                • Digest


                • Functions


                • Meetups


                • Kbase


                • Resources


                • Glossary


                • Desk Marketplace


                • MVP Corner


                • Word of the Day









                                • Related Articles

                                • Zoho CRMブロックの利用

                                  システムブロックとは システムブロックとは、自動ガイドボットと特定のサービスとの間でデータを送受信するためのブロックです。システムブロックを利用すると、対象のサービスから取得したデータを自動ガイドボットで表示したり、自動ガイドボットで受信した情報を対象のサービスに登録したりできます。 自動ガイドボットと特定のサービスとの間でのデータの送受信は、Webhookブロックの利用によっても可能です。ただし、Webhookブロックを利用する場合、システムブロックを利用する場合よりも複雑な設定が必要です。 ...
                                • Zoho Cliqブロックの利用

                                  システムブロックとは システムブロックとは、自動ガイドボットと特定のサービスとの間でデータを送受信するためのブロックです。システムブロックを利用すると、対象のサービスから取得したデータを自動ガイドボットで表示したり、自動ガイドボットで受信した情報を対象のサービスに登録したりできます。 自動ガイドボットと特定のサービスとの間でのデータの送受信は、Webhookブロックの利用によっても可能です。ただし、Webhookブロックを利用する場合、システムブロックを利用する場合よりも複雑な設定が必要です。 ...
                                • Zoho Deskブロックの利用

                                  システムブロックとは Zoho Deskブロックは、システムブロックの1種です。システムブロックを利用すると、自動ガイドボットと特定のサービスとの間でデータをかんたんに送受信できます。具体的には、対象のサービスから取得したデータを自動ガイドボットで表示したり、自動ガイドボットで受信した情報を対象のサービスに登録したりできます。 ...
                                • ビジネスメッセンジャーの経路で使用できる自動ガイドボットのブロックの種類

                                  自動ガイドボットの要素には、以下の3種類があります。 1.ブロック 2.経路 3.変数 自動ガイドボットのブロックとは ブロックは、ボットによる処理の流れを組み立てるうえでの基本的な要素(部品)です。さまざまな種類のブロックが用意されています。フロー(処理の流れ)にブロックを追加することで、自動ガイドボット上で顧客に対してどのようなメッセージや質問を表示し、どのような情報を受け取るかを設定できます。 ブロックの使用例 ...
                                • Facebook Messenger連携で利用できる自動ガイドボットのブロックの種類

                                  自動ガイドボットの要素には、以下の3種類があります。 1. ブロック 2. 経路 3. 変数 自動ガイドボットのブロックとは ブロックは、ボットによる処理の流れを組み立てるうえでの基本的な要素(部品)です。さまざまな種類のブロックが用意されています。フロー(処理の流れ)にブロックを追加することで、自動ガイドボット上で顧客に対してどのようなメッセージや質問を表示し、どのような情報を受け取るかを設定できます。 ブロックの使用例 ・ ...

                                Resources

                                Videos

                                Watch comprehensive videos on features and other important topics that will help you master Zoho CRM.



                                eBooks

                                Download free eBooks and access a range of topics to get deeper insight on successfully using Zoho CRM.



                                Webinars

                                Sign up for our webinars and learn the Zoho CRM basics, from customization to sales force automation and more.



                                CRM Tips

                                Make the most of Zoho CRM with these useful tips.