通貨ブロックとは
通貨ブロックは、自動ガイドボットの回答として、顧客から情報を取得するための質問ブロックのうちの1つです。通貨ブロックは、顧客からの回答として金額情報を受け取るために使用できます。たとえば、自動ガイドボットを通じて、顧客からの返金手続きや寄付金の申し込みを受け付ける際に、指定した通貨で顧客に金額を入力してもらうことが可能です。
通貨ブロックの利用メリット
通貨ブロックを利用すると、顧客による入力内容を自動で検証して、指定の通貨単位の金額情報のみを受け付けることができます。これにより、決済処理のエラーを回避して適切な通貨単位の金額情報を効率的に収集できます。
- このブロックは、どの問い合わせ経路でも利用できます。
- 入力可能な文字数の上限は、300文字です。
通貨ブロックの作成
1.フローに通貨ブロックを追加するには、[+](追加)アイコンをクリックします。
2.ブロックの追加画面が表示されるので、[応答ブロック]→[質問ブロック]→[通貨]の順に選択します。
3.[質問]欄に、顧客に対する質問内容を入力します。
4.[通貨]の一覧から、対象の通貨の種類を選択します。
自動ガイドボットで対応している通貨の種類は、現在のところ、円、ドル、ルピー、ユーロのみです。
5.[ブロック名]欄に、ブロックの名前を入力します。ブロック名には、重複しない名前を付ける必要があります。また、日本語は使用できませんのでご注意ください。
ブロックの設定内容を保存せずにフローの編集画面から移動した場合、確認メッセージが表示されます。そのまま移動すると、未保存の設定内容は完全に削除されますのでご注意ください。
6.追加したブロック名に応じた入力変数が自動で設定されます。この変数には、顧客が入力した値が保存されます。変数名は、必要に応じて変更できます。
すでに登録されているブロック名を入力すると、以下の画像のようにエラーが表示されます。
7.初期設定の検証エラーのメッセージを、ブロックの利用目的に合わせて編集できます。
8.プレビュー画面で、通貨ブロックがどのように動作するかを確認します(プレビュー画面が表示されていない場合は、[プレビュー]ボタンをクリックするとプレビューを確認できます)。
9.表示内容に問題がなければ、[保存する]をクリックします。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- このブロックを入力必須にせず、顧客が回答をスキップできるようにする場合は、[ブロックをスキップする]の切り替えボタンをクリックして有効にします。ただし、この設定はWhatsApp、Telegram、Facebook Messengerの経路では利用できません(ブロックは入力必須に設定されます)。
- フローの終了ブロックとして設定する場合、ブロックの追加/編集画面で、[終了ブロック]の切り替えボタンをクリックして有効にします。
通貨ブロックの編集
ブロックの設定内容は、必要に応じていつでも編集できます。フローが公開中、または下書きであっても編集は可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.対象の通貨ブロックをクリックします。
3.表示された操作メニューの一覧から[ブロックを編集する]を選択します。
4.ブロックの編集画面が表示されるので、必要に応じてブロックを編集し、[保存する]をクリックします。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- ブロックを編集した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの変更後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
- 入力変数に変更を加えると、その変数が使用されているすべてのフローで自動的に更新されます。
通貨ブロックのコピー
作成したブロックの設定情報を再利用する場合、ブロックのコピー(複製)機能を利用できます。対象のブロックをコピーして、新しいブロックとして貼り付けることでフローに追加できます。貼り付けたブロックの設定情報はそのまま適用するか、必要に応じて変更を加えることができます。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックして、フローの編集画面を開きます。対象の通貨ブロックをクリックします。
2.表示された操作メニューの一覧から[ブロックをコピーする]を選択します。ブロックの設定情報が、クリップボードにコピーされます。
3.フローの編集画面で、コピーしたブロックを貼り付けるには、[+](追加)アイコンをクリックします。
ブロックの追加画面が表示されるので、[応答ブロック]→[クリップボードから]の順に選択します。 4.ブロックの設定情報が表示されるので、必要に応じて編集し、[貼り付ける]をクリックします。
- クリップボードにコピーしたブロックの設定情報は、何度でも貼り付けることができます。コピーしたブロックが不要になった場合、クリップボードの内容を消去することが可能です。消去するには、[クリップボードから]の右側にある[x](クリアする)アイコンをクリックします。
- 既存のブロックをコピーする際、変数を含む設定情報がすべてコピーされます。フローに追加する前に、設定情報を必要に応じて編集できます。ブロック名は重複しない名前にする必要があるため、コピーして貼り付けたブロックの名前には、既存のブロック名の後に「_copy」が自動で追加されます。このブロック名は、必要に応じて変更できます。
- コピーしてフローに追加したブロックを削除すると、クリップボードに保存されていた設定情報も削除されます。
通貨ブロックの削除
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.対象の通貨ブロックをクリックします。
3.表示された操作メニューの一覧から[ブロックを削除する]を選択します。
4.表示された確認メッセージで、[はい、削除します。]をクリックします。
削除したブロックを復元したい場合は、この段階でフローの編集画面の左側にある[元に戻す]アイコンをクリックすることで復元可能です。ただし、以降の手順を行うと、復元できなくなりますのでご注意ください。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- ブロックを削除した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの削除後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
他の内容に関連付けられているブロックを削除しようとすると、エラーメッセージが表示されます。以下の画像は、エラーの表示例です。
ブロックの後に続く経路が設定されている場合:
ブロックが別のフローへの移動処理に使用されている場合:
利用例
顧客がオンラインストアで購入した商品に不具合が発生し、サポートが必要になったとします。顧客はオンラインストアのサポート窓口にチャットで連絡します。すぐに自動ガイドボットによる応答があり、返品依頼が受け付けられます。その際、返金処理のために、顧客が商品の購入時に配送料金として支払った金額を入力するように求められます。 フローにおける通貨ブロックの例
配送料金の返金
以下の画像は、上記の利用例の内容をもとに自動ガイドボットのフローを作成したものです。
自動ガイドボットのメッセージ:「返金の手続きを進めるにあたって、商品購入時の配送料金を確認する必要があります。お支払い済みの配送料金の金額を入力してください。」
設定内容:
自動ガイドボットでの表示内容:
顧客が金額を入力して送信した後:
ヒントと留意点
- どのような目的で何の金額を確認する必要があるかを明確に伝えます。
- 必要に応じて、通貨の種類を明記します(例:「金額を日本円で入力してください」)。
- 顧客によって適切な金額が入力された場合は、金額の登録完了を通知します(例:「ご入力ありがとうございました。入力いただいた金額は「5,000円」です)。
- 金額を入力した後の手続きの流れを案内します(例:「返金の手続きを進めます。返金の処理には2営業日ほどかかります。完了し次第、メールでお知らせします」)。
- 銀行口座などの顧客情報の使用目的とデータ保護について通知します。
対応している問い合わせ経路
通貨ブロックは、以下のインスタントメッセージサービスとの連携による問い合わせ経路の自動ガイドボットで利用できます。
- WhatsApp
- Telegram
- Facebook Messenger
- LINE
- Instagram
- ビジネスメッセンジャー
フローごとにブロックを500件まで追加できます。ブロック数の上限に達した場合にブロックをさらに追加するには、新しいフローを作成して移動ブロックで接続するか、既存のフローから不要なブロックを削除する必要があります。