選択肢ブロックとは
選択肢ブロックを使用すると、質問に対する回答を複数の選択肢の中から選択してもらうことができます。また、選択肢ブロックでは、チャットの利用者が選択した内容に応じてその後のチャットのフローを分岐させ、異なる経路による処理を実行することも可能です。選択肢ブロックには、ボタン、動的ボタン、選択肢カードの3種類が用意されています。このページでは、選択肢カードについて詳しく説明します。
選択肢カードの種類
選択肢カードでは、チャットのやりとりにおいて選択肢をカード形式で表示できます。カードにはタイトルやサブタイトル、画像などを追加できます。選択肢カードには、以下の2種類が用意されています。
動的カード
各種変数によって出力される値を選択肢として表示できます。変数の値を変更すると、選択肢ブロックに表示される選択肢の内容も変更されます。そのため、選択肢の内容を手動で管理する手間を省くのに役立ちます。また、変数を通じて最新のデータを選択肢に反映させることも可能です。
動的カードを選択する際には、複数のカードを選択肢として表示できます。複数のカードを選択肢として表示するには、[ボタンの選択の種類]の項目で[単一のボタン]または[複数のボタン]のいずれかを選択します。 同じ選択肢を常に表示したい場合は、固定カードを選択することをお勧めします。チャットの利用者の選択内容に応じてその後に表示する内容を変更したい場合や、APIの処理に基づいた選択肢を表示したい場合、動的カードを選択することをお勧めします。
固定カード
選択肢として固定の内容を表示できます。チャットの利用者に対して常に同じ選択肢を表示したい場合に役立ちます。
商品の一覧を表示する選択肢ブロックを作成するとします。この場合に動的カードを使用すると、商品が売り切れになった際に該当の商品を選択肢から自動で削除できます。顧客に対して、在庫のある商品のみを選択肢として表示することが可能です。それに対して、固定カードを使用する場合、同一の商品を選択肢として常に表示できます。顧客に対して、すべての商品が選択肢として表示されます。
選択肢カードの要素(固定カード)
カード名:チャットの利用者に対して表示されるカードの名前です。
画像:カードに表示される画像です。
タイトル:カードの内容を表す件名です。
サブタイトル:カードの内容を表す追加の件名です。
説明:チャットの利用者に対して表示する説明文です。
追加のカード項目:カードにボタンやテキストの項目を追加できます。テキストを追加して他の情報を表示したり、ボタンを追加して別のWebページへの移動を促したりすることが可能です。
上記の要素に関して、カードに表示する必要のない項目は削除できます。ただし、タイトルを削除することはできません。削除した項目を他のカードで追加する場合は、[カード項目を追加する]をクリックします。
ボタンを追加することで、商品の購入ページや詳細ページなどの他のWebページへの移動を促すことができます。
選択肢カードの要素(動的カード)
詳細設定
上記の固定カードの要素(画像を除く)において、チャットの利用者に対して変数を値として表示できます。また、値の説明をラベルとして表示することも可能です。
カードに画像を追加する場合、画像をPC上で参照したり、ドラッグ&ドロップしたりできます。画像のサイズの上限は14MBです。
なお、変数を値として表示する設定は必須ではありません。 不要な場合はラベルを非表示に設定できます。
選択肢ブロックの固定カードを使用するメリット
選択肢ブロックの固定カードを使用する主なメリットは、以下のとおりです。
- 選択肢の外観のカスタマイズ:選択肢をカード形式で表示し、画像やテキストを追加することで、チャットの利用者に対して選択肢をわかりやすく表示できます。
- CTA(行動喚起)ボタンの追加:[今すぐ購入する]、[詳細はこちら]、[カートに追加する]などのCTA(行動喚起)ボタンを追加できます。チャット画面の操作性を向上させることが可能です。
- 選択肢の詳細な説明:選択肢に関する説明を詳細に追加できます。チャットの利用者による意思決定を手助けすることが可能です。
- スペースの有効活用:チャット画面のスペースを有効に活用し、選択肢を簡潔にわかりやすく表示できます。
選択肢ブロックの動的カードを使用するメリット
チャットのフロー内に表示する選択肢を効率よく管理できます。変数を通じて最新のデータを選択肢に反映させることも可能です。フロー内の選択肢ブロックで選択肢の内容を手動で管理する手間を省くことができます。
選択肢ブロック(固定カード)の作成
1.選択肢ブロック(固定カード)を追加するには、フローの編集画面で[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
2.[選択肢ブロック]の欄で、[選択肢カード]を選択します。
3.[ブロック名]の項目で、ブロックの名前を重複しないように入力します。なお、日本語は使用できませんのでご注意ください。
すでに登録されているブロック名を入力すると、以下の画像のようにエラーが表示されます。
4.[カードの種類]の項目で、[固定カード]を選択します。
5.[質問]の項目に質問内容を入力します。
6.[ボタンの選択の種類]の項目で、要件に合わせて[単一のボタン]または[複数のボタン]のいずれかを選択します。
選択肢ブロックの内容を保存せずに画面を閉じると、作成内容はすべて失われます。
7.[カード名]の項目で、カードの名前を重複しないように入力します。
8.[タイトル]の項目で、カードの件名を入力します。
タイトルは入力必須です。必要に応じて以下の項目をカードから削除したり、カードに追加したりできます。
- 画像
- タイトル
- サブタイトル
- 説明
- テキスト(上限:5件)
- ボタン(他のWebページへの移動に使用できます)
画像の項目の設定アイコンをクリックし、画像を添付またはドラッグ&ドロップします。
画像のサイズの上限は14MBです。
WhatsApp、Telegram、Facebook Messengerの場合、画像のサイズの上限は10MBです。
9.カードをさらに追加する場合は、[カードを追加する]をクリックします。
必要に応じて、[カードの一覧]の欄で項目をカスタマイズできます。固定カードでは、各カードに表示する項目を変更することが可能です。
10.プレビュー画面で、ボタンブロックがどのように動作するかを確認します。
11.完了後、[保存する]をクリックします。
このブロックを最後に自動ガイドボットのフローを終了する場合は、[終了ブロック]の切り替えボタンを有効にします。
ブロックのプレビュー
選択肢ブロック(動的カード)の作成
1.フローの編集画面で、[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
2.[選択肢ブロック]の欄で、[選択肢カード]を選択します。
3.[ブロック名]の項目で、ブロックの名前を重複しないように入力します。なお、日本語は使用できませんのでご注意ください。
4.[カードの種類]の項目で、[動的カード]を選択します。
5.[質問]の項目に質問内容を入力します。
6.[表示スタイル]の項目で、[1件のカード]または[複数のカード]のいずれかを選択します。以下の説明では、[複数のカード]を選択します。
[1件のカード]を選択すると、1件のカードのみが表示されます。 [複数のカード]を選択すると、カードをいくつでも表示できます。
7.[カードの一覧]の欄で、カードに表示する項目を選択します。
動的カードでは、[カードの一覧]の欄は1件のみ表示されます。こちらで指定した項目の内容が、すべてのカードに反映されます。
8.[カード名]の項目で、カードの名前を重複しないように入力します。
9.[タイトル]の項目で、カードの件名を入力します。
[タイトル]の項目に初期値を設定できます。タイトルで使用されている変数の値が空の場合や値を取得できない場合、こちらに入力した初期値がタイトルに使用されます。タイトルの項目は入力必須のため、初期値はタイトルにのみ設定可能です。
タイトルは入力必須です。必要に応じて[カードの一覧]の項目をカードから削除したり、カードに追加したりできます。
タイトルに関連付けられている変数は、カード名として自動で表示されます。カード名を手動で追加することはできません。
10.[カードの一覧]の欄で、各項目と変数を関連付けます。
[カードの一覧]の欄で変数に関連付けることができる項目は、以下のとおりです。
画像
タイトル
サブタイトル
説明
テキスト(上限:5件)
ボタン(他のWebページへの移動に使用できます)
11.プレビュー画面で、ボタンブロックがどのように動作するかを確認します。
12.完了後、[保存する]をクリックします。
選択肢ブロック(固定カード、動的カード)の編集
必要に応じて選択肢ブロックを編集できます。自動ガイドボットのフローが公開中、または下書きであっても編集可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.編集する選択肢ブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを編集する]を選択します。
4.必要に応じてブロックを編集し、[保存する]をクリックします。
5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。
選択肢ブロックの編集に関する留意事項
- ブロックを編集している際に、公開中の自動ガイドボットのフローにおいてやりとりがリアルタイムで行われている場合、進行中のやりとりが終了または再開されるまでブロックの編集前のバージョンが適用されます。
- ブロックの変更後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
- 入力変数を変更すると、該当の入力変数が使用されているすべてのフローに対して変更内容が自動で適用されます。
選択肢ブロック(固定カード、動的カード)のコピー
既存の選択肢ブロックをコピーし、フロー内の別の場所に追加できます。追加する際には、選択肢ブロックの内容を編集することも可能です。コピーするには、以下の手順を実施します。
1.フローの編集画面で、コピーする選択肢ブロックをクリックします。
2.操作メニューで[ブロックをコピーする]を選択します。クリップボードに選択肢ブロックがコピーされます。
3.コピーした選択肢ブロックを追加する場所で、[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
4.対象の選択肢ブロックをクリックし、必要に応じて編集します。完了後、[貼り付ける]をクリックします。
ブロックの作成画面の[クリップボードから]の欄に、コピーした選択肢ブロックが表示されます。
選択肢ブロックのコピーに関する留意事項
- コピーした選択肢ブロックは、何回でも貼り付けることができます。不要になった場合は、[クリップボードから]の欄で[×](クリアする)アイコンをクリックします。
- 選択肢ブロックをコピーすると、該当の選択肢ブロックの設定内容もすべてコピーされます。コピーした選択肢ブロックを追加する前に、必要に応じて内容を編集できます。重複するブロック名は使用できないため、コピーしたブロック名の末尾には「_copy」が自動で追加されます。この名前を変更することも可能です。
- 選択肢ブロックをコピーした後に対象の選択肢ブロックを削除すると、クリップボードにコピーされた選択肢ブロックも削除されます。
選択肢ブロック(固定カード、動的カード)の削除
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.削除する選択肢ブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを削除する]を選択します。
4.表示される確認画面で、[はい、削除します]をクリックします。
フローの編集画面で[元に戻す]をクリックすると、削除した選択肢ブロックを復元できます。
5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。
選択肢ブロックの削除に関する留意事項
- ブロックを削除した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの削除後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
他の内容に関連付けられているブロックを削除しようとすると、エラーが表示されます。以下の画像は、エラーの表示例です。
ブロックに経路が関連付けられている場合
移動ブロックにおいて移動先のブロックが削除された場合
対応している経路
1件のフロー内に追加できるブロック数の上限は、500件です。ブロックをさらに追加する場合、以下のいずれかを実施してください。
移動ブロックを使用して新しいフローに接続する
既存のフロー内の不要なブロックを削除する