自動ガイドボットにおけるインスタントメッセージ変数の利用

自動ガイドボットにおけるインスタントメッセージ変数の利用

概要

インスタントメッセージの各経路には、自動ガイドボットを設置できます。設置すると、インスタントメッセージの経路でボットによる自動案内サービスを提供することが可能です(自動ガイドボットの案内は、事前に設定したフローに基づいて行われます)。

自動ガイドボットのフローには、インスタントメッセージ変数を利用できます。インスタントメッセージ変数を利用すると、以下のことが可能です。
  1. 利用者のユーザー名やユーザーIDを取得する
  2. 利用者の連絡先情報を取得/更新する
  3. インスタントメッセージの経路に応じて異なる処理を実行する
  4. 問い合わせを自動で作成する
  5. 問い合わせを自動で更新する

対応している経路

インスタントメッセージ変数は、以下の経路で利用可能です。
  1. WhatsApp
  2. WeChat
  3. LINE
  4. Telegram
  5. Facebook Messenger
  6. Instagram
各経路では異なる形式のユーザーIDが使用されていますが、インスタントメッセージ変数を利用することでスムーズな処理が可能です。

自動ガイドボットでのインスタントメッセージ変数の利用

インスタントメッセージ変数を利用すると、インスタントメッセージのやりとりにおいて問い合わせ、利用者、経路に関する情報を自動で取得したり、表示したりできます。

インスタントメッセージ変数の作成  

インスタントメッセージ変数は、自動ガイドボットのフローの作成画面で個別変数として作成できます。手順は以下のとおりです。
  1. 自動ガイドボットのフローの編集画面を開きます。
  2. 個別変数の設定アイコンをクリックします。
  3. 変数の名前、データの種類を指定します。
  4. 一覧から、関連付けるインスタントメッセージ変数のキーを選択します。

利用可能な変数  

テキストの変数  

テキストの値を出力する変数は、以下のとおりです。
 
変数
説明
@{zoho.im.ticket.number}
インスタントメッセージの経路を通じて作成された問い合わせの問い合わせ番号
@{zoho.im.user.id}
利用者のユーザーID
@{zoho.im.user.name}
利用者のユーザー名(経路のプロフィール情報に基づく)
@{zoho.im.user.channel}
進行中の会話の経路(例:WhatsApp、Facebook Messengerなど)
 

数値の変数  

数値を出力する変数は、以下のとおりです。
 
変数
説明
@{zoho.im.ticket.id}
システムによって生成された問い合わせ番号

経路別のユーザーID    

インスタントメッセージの経路では、利用者に対して重複しないIDが設定されます。
  1. WhatsApp:携帯電話番号
  2. Facebook Messenger:システムによって生成されたID(重複なし)
  3. その他の経路:システムによって生成されたID(重複なし)
これらのユーザーIDは、問い合わせに対してユーザーを自動で関連付けるのに役立ちます。

インスタントメッセージ変数の活用例  

1.利用者の情報を反映したメッセージや質問の表示  

ユーザー名の変数である@{zoho.im.user.name}を利用すると、ユーザー名を使用した呼びかけが可能です。
  1. 顧客に応じた案内を行うことで、顧客との関係を強化できます。
  2. 例:「こんにちは、@{zoho.im.user.name}さん!何かご不明な点はございますか?」

2.顧客情報の取得  

  1. ユーザーIDの変数である@{zoho.im.user.id}を利用すると、利用者に手動で情報を入力してもらわなくても、顧客情報を自動で取得できます。

3.経路別の対応

経路の変数である@{zoho.im.user.channel}を利用すると、経路ごとに異なるサービスを提供できます。
  1. WhatsAppを利用している顧客には、選択メニューを表示します。
  2. Facebook Messengerを利用している顧客には、リンクを表示します。
  3. Telegramを利用している顧客には、一覧表を表示します。

4.問い合わせに関する処理の実行  

インスタントメッセージのチャット画面から、利用者が問い合わせに関する処理を実行できるようにします。
問い合わせ番号の変数である@{zoho.im.ticket.id}を利用することで、以下が可能です。
  1. インスタントメッセージのチャット画面から問い合わせの詳細情報を取得できます。
  2. Zoho Deskの画面に移動することなく、問い合わせのステータスを更新できます。
  3. 例:問い合わせ(番号:@{zoho.im.ticket.number})のステータスは、[対応中]です。こちらの問い合わせのステータスを更新しますか?

5.経路に応じた担当者の割り当て

経路の変数である、@{zoho.im.user.channel}を利用することで、問い合わせの経路に応じて問い合わせをチームに割り当てることができます。
  1. WhatsAppでの問い合わせの割り当て先:営業チーム
  2. Facebook Messengerでの問い合わせの割り当て先:サポートチーム
 最適なチームに問い合わせを割り当てることで、問い合わせの解決時間を短縮できます。

6.問い合わせのステータスの共有

  1. 例:問い合わせ(番号:@{zoho.im.ticket.number})に対して、サポートチームが現在、対応を行っています。対応が完了し次第、すぐにご連絡いたします。
 

まとめ

自動ガイドボットでインスタントメッセージ変数を利用すると、顧客に合わせて案内や対応を変えることが可能です。また、顧客に情報を入力してもらう手間を省くことが可能です。
問い合わせ対応をスムーズに進めることで、顧客とのつながりの強化できます。

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