一部のZohoアプリには、特定の業務や組織向けの機能が用意されています。これらの機能は、Zoho Oneに含まれていません。個別のZohoアプリでこれらの機能をすでに使用しており、これらの機能をZoho Oneで使用する場合は、アドオンとして購入して有効にする必要があります。アドオンの使用料金は、アプリ内の有効なユーザーに応じて支払期間ごとに日割り計算されます。
Zoho Oneでアプリ専用の機能を使用するには:
- Zoho Oneにサインインして[管理画面]に移動し、対象のアプリを追加します。
- アプリでアドオンが使用されている場合、Zoho Oneで有効にするかどうか確認が行われます。アドオンを有効にして、[追加]をクリックします。
日割り料金の計算方法
以下では、後払いの仕組みと日割り料金の計算方法の例を説明します(※例における利用料金は、2022年3月現在の金額です)。
Zylker Biz社の担当者は、Zoho RecruitをZoho Oneに追加しました。また、同時にZoho Recruitの人材紹介アドオン(3,000円/ユーザー/月)を購入しました。Zoho Oneへの追加時に、Zoho Recruitには10人のユーザーが登録されていたため、アプリの管理者には30,000円が請求されます。
当月の日数が30日である場合、
10人のユーザー×30日間÷30日間×3,000円=30,000円
一週間後に、Zoho Recruitにさらに3人のユーザーを追加しました。支払い期間の開始日から7日間が過ぎていたため、この3人のユーザーについては残りの23日分のみの利用料金が請求されます。
3人のユーザー×23日間÷30日間×3,000円=6,900円
この金額はすぐには請求されません。翌月の請求金額に加算されます。
さらに一週間後に、再びZoho Recruitに5人のユーザーを追加しました。支払い期間の開始日から14日間が過ぎていたため、この5人のユーザーについては残りの16日分のみの利用料金が請求されます。
5人のユーザー×16日間÷30日間×3,000円=8,000円
この金額もすぐには請求されません。翌月の請求金額に加算されます。
これで、Zoho Recruitのユーザーは18人になりました。翌月の請求金額は、次のようになります:
18人のユーザー×3,000円=54,000円
この金額に、前月の日割り計算の利用料金が追加されます:
54,000円+6,900円+8,000円=68,900円
翌月でユーザー数に変更がない場合、翌々月の請求金額はユーザー18人分の利用料金のみとなります。日割り計算の金額は請求されません:
18人のユーザー×3,000円=54,000円
概要:
日付
| 変更内容
| ユーザー数
| 日割り計算による金額
| 請求金額
|
当月
| ユーザー10人分のアドオンを購入
| 10人
| -
| 30,000円
|
当月の7日
| ユーザーを3人追加
| 13人
| 6,900円
| -
|
当月の14日
| ユーザーを5人追加
| 18人
| 8,000円
| -
|
翌月
| 支払い期間の開始
| 18人
| -
| 54,000円+6,900円+8,000円=68,900円
|
翌々月
| 支払い期間の開始
| 18人
| -
| 54,000円
|
現在Zoho Oneで対応しているアドオンは、以下のとおりです:
- Recruit 人材紹介・派遣アドオン
- CRM アルティメットプランアドオン
Recruit 人材紹介・派遣アドオン
Zoho Recruitには自社採用、人材派遣会社の2種類のサービスが用意されています。自社採用向けのバージョンには、自社での採用を管理するための機能が用意されています。こちらの機能は、Zoho Oneで利用できます。人材派遣会社向けのバージョンには、他社や顧客向けの人材派遣業務を管理するための機能が用意されています。こちらの機能は、Zoho Oneから除外されています。組織でZoho Oneを利用しており、人材派遣会社向けのZoho Recruitが必要な場合は、アドオンとして購入して有効にする必要があります。
- アドオンを有効にした場合のZoho Recruitの機能の変更内容は、以下のとおりです:
- クライアントと連絡先のタブが追加されます
- クライアントポータルが追加されます
- 採用管理者の項目が、窓口担当者の項目に置き換えられます
- 採用管理者への送信設定が、クライアントへの送信設定に置き換えられます
- 新しい従業員と採用管理者の権限が、ゲストと面接者の権限に置き換えられます
- 内定通知書の生成機能が、共有用履歴書の機能に置き換えられます
- 部署のタブが削除されます
CRM アルティメットプランアドオン
Zoho Oneでは、Zoho CRMのエンタープライズプランと同等のすべての機能を利用できます。組織でエンタープライズプラン以上の機能を利用する場合、CRMのアルティメットプランのアドオンを購入して有効にすることで、これらの機能を利用できます。
アドオンを有効にした場合の上限の変更内容は、以下のとおりです:
機能
| 標準の上限
| アドオンの上限
|
得点ルール
| 30件/タブ
| 50件/タブ
|
入力規則
| 10件/レイアウト
| 25件/レイアウト
|
問い合わせのWebフォーム
| 20件/タブ
| 100件/タブ
|
ストレージ容量
| 1GB/組織(1GB/従業員ライセンス)
| 5GB/組織(2GB/従業員ライセンス)
|
データのインポート容量
| 30,000件/回
| 50,000件/回
|
データの無料バックアップ
| 2回/月
| 4回/月
|
データ共有ルール
| 15件/タブ
| 100件/タブ
|
グループ
| 50件
| 250件
|
テリトリー管理
| 150件
| 250件
|
MDM(モバイルデバイス管理)アドオン
Zoho Oneの[デバイス管理]タブには、次の2つの機能があります:MDM(モバイルデバイス管理)とMAM(モバイルアプリケーション管理)です。MDM機能では、モバイルデバイスの一元的な監視と管理が可能です。MAM機能は、MDM機能の一部です。MAM機能は、組織内で従業員のモバイルデバイスにアプリを自動配布する機能に特化しています。
Zoho Oneでは、MAM機能をすぐに利用できます。MAM機能は無料で利用でき、モバイルデバイスの登録数は無制限です。
MDM機能を利用するには、Zoho Oneの[デバイス管理]タブの初回利用時に、MDMアドオンを有効にする必要があります。MDMアドオンは無料で利用でき、モバイルデバイスを25件まで登録できます。25件を超えるモバイルデバイスを登録する場合、登録したすべてのデバイス数が課金対象になります。
たとえば、アドオンを有効にして、20件のモバイルデバイスを登録した場合、請求はありません。ただし、さらに10件のモバイルデバイスを登録した場合、モバイルデバイス数の合計は30件となり、30件分が請求されます。