Zoho Workerlyでは、暗号化を利用して機密性の高いユーザーデータを保護できます。暗号化とは、情報を符号化し、認証済みの関係者のみがアクセスできるようにするプロセスです。暗号化処理により、平文(読めるテキスト)は暗号文(読めないテキスト)に変換され、認証済みユーザーによって復号化される場合のみ内容を確認できます。
Zoho Workerlyでは、カスタム項目がPersonally Identifiable Information(個人情報)として定義された後に暗号化できます。個人情報とは、特定の個人を識別できる可能性のあるすべてのデータを指します。
データ暗号化は、Workerlyに保存した情報を保護する手段です。暗号化できるのはカスタム項目のデータのみです。
メモ:TempsおよびClientsタブでは、すべてのカスタム項目が個人情報をサポートしています。電話番号、メール、単一折れ線グラフ、複数折れ線グラフなどのユニークな項目タイプも暗号化に対応しています。
カスタム項目の暗号化/復号化方法:
[設定]>[カスタマイズ]>[タブ]に移動します。
[Temps または Clients]を選択します。
[レイアウト]をクリックすると、レイアウトエディターに移動します。
選択済みタブのカスタム項目作成の横にある設定アイコンをクリックし、詳細を編集するを選択します。
項目プロパティのポップアップで、個人情報項目として設定のチェックボックスを選択します。
[Encrypt]項目のチェックボックスを選択します。
[完了]をクリックします。
保存してレイアウトを確定します。
「Temps」および「Clients」タブのカスタム項目のみ暗号化できます。ユニーク項目についても、カスタム/ユーザー作成済みであれば暗号化が可能です。
暗号化をサポートする項目タイプは、シングル折れ線グラフ、メール、電話番号、および番号です。
項目の暗号化は、いつでも無効にできます。
暗号化された項目は、数式項目の入力値として使用できます。
暗号化データの取り扱い:
Find & Mergeおよび 重複排除は暗号化された項目に対応しています。
暗号化された項目にインポートされたデータは初期設定で暗号化されます。エクスポートされたデータは復号化されます。
暗号化された項目はWebフォームに含めることができます。
暗号化された項目はレポートの列として表示可能ですが、Criteriaや合計のための列としては使用できません。
暗号化された項目はテンプレートのマージ項目として使用できます。
暗号化された項目はインテグレーションでも使用可能です。インテグレーション内で情報を利用する場合は、すべてユーザー自身の責任で行ってください。
制限事項とトレードオフ:
グローバル検索では、正確な語句のみで検索可能です。たとえば、暗号化されたデータが「Joseph Wells」の場合、「Joseph Wells」と完全一致で検索する必要があり、「Joseph」や「Wells」では検索できません。
暗号化された項目は詳細フィルターで使用できません。
暗号化された項目はCriteriaによる検索では見つけることができません。
暗号化された項目は並べ替えオプションでは表示されません。
暗号化情報はworkerly.Zoho.comドメイン内のみに保存されます。他のドメインやサードパーティサービスで暗号化情報を利用する場合は、ご自身の判断でご利用ください。
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