アップロードツールからZoho Databridgeへの移行

アップロードツールからZoho Databridgeへの移行

Zoho Databridgeは、Zoho Analyticsとデータベース/ファイルを連携するためのツールです。Zoho Analyticsとデータベース/ファイルを連携し、データを取得するのに役立ちます。現在アップロードツールを利用している場合は、Zoho Databridgeへの移行を強くお勧めします。このページでは、アップロードツールからZoho Databridgeへの移行方法について説明します。



概要

1.Zoho Databridgeとは?

Zoho Databridgeは、Zoho Analyticsとデータベース/ファイルを連携するためのツールです。Zoho Analyticsとデータベース/ファイルを連携し、データを取得するのに役立ちます。Zoho Databridgeを使用することで、ネットワーク上のデータベースに保存されているデータをZoho Analyticsに自動でインポートできます。Zoho Analyticsの操作画面内からインポート処理や設定を管理することも可能です。 

Zoho Databridgeの詳細については、こちらをご参照ください。


2.アップロードツールからZoho Databridgeへの移行が必要な理由は?

Zoho Databridgeでは、Zoho Analyticsの操作画面内からインポート処理や設定を管理できます。アップロードツールの場合、データをインポートするにあたってターミナルやコマンドプロンプトで操作する必要があります。

データをインポートするにあたって、Zoho Databridgeではターミナルやコマンドプロンプトで操作する必要はありません。また、処理に失敗した際にはメールで通知を受け取ることもできます。 

アップロードツールに比べて、Zoho Databridgeでは技術的な専門知識を必要とせず、より簡単にデータのインポート処理や設定を管理できます。


3.Zoho Databridgeに移行する際に必要な事前準備は?

  • Zoho Databridgeをダウンロードして、アップロードツールと同じネットワーク内にインストールする必要があります。Zoho Databridgeのインストール方法については、こちらをご参照ください。
  • アップロードツールのデータソースが、以下のいずれかであることを確認してください。 
    • MySQL
    • Oracle
    • SQL Server
    • Sybase
    • PostgreSQL
    • MariaDB
    • Amazon Aurora MySQL
メモ:現在、上記以外の一部のデータソースについては、Zoho Databridgeを使用してデータをインポートすることができません。未対応のデータソースについては、順次対応される予定です。

4.アップロードツールからZoho Databridgeに移行するには?

アップロードツールからZoho Databridgeへの移行方法は簡単です。移行するにあたって、専用のツールが用意されています。 

移行する前に、対象のアップロードツールのデータソースがZoho Databridgeに対応しており、Zoho Databridgeがアップロードツールと同じネットワーク内にインストールされていることを確認してください。Zoho Databridgeに移行可能なデータソースの一覧については、こちらをご参照ください。

アップロードツールからZoho Databridgeに移行するには、以下の手順を実施します:

  1. 利用中のOS専用の移行ツールを以下からダウンロードします:
移行ツールのダウンロード
 Windows版のダウンロード Linux版のダウンロード Mac版のダウンロード
  1. zipファイル「MigrateToDatabridge」を解凍(展開)します。「MigrateToDatabridge」フォルダー内の「bin」「lib」の各フォルダーにあるファイルを、既存のアップロードツール内の 「bin」「lib」の各フォルダーにそれぞれ移動します。
  2. コマンドプロンプトまたはターミナルで、アップロードツールの「bin」フォルダーの以下のスクリプトを実行します。
Windows OS:MigrateDBToDatabridge.bat
Mac/Linux OS:sh MigrateDBToDatabridge.sh
  1. スクリプトにより、移行に関するすべての事前チェックが実行されます。複数のZoho Databridgeがある場合、移行ツールの実行後に1件のZoho Databridgeを選択するように促されます。ターミナルに表示されるZoho Databridgeの番号を入力して、対象となるZoho Databridgeを選択します。
  2. ネットワーク上のデータベースからZoho Analyticsにデータをインポートするスケジュール処理の頻度を指定します。  

スケジュール処理の頻度には、1から4までの数字を入力します。各数字の説明は、以下のとおりです:

  • 1 - スケジュール処理の頻度を設定しません
  • 2 - 自分のタイムゾーンの毎日午前12時にデータをインポートします
  • 3 - 自分のタイムゾーンの毎週日曜日の午前12時にデータをインポートします
  • 4 - 自分のタイムゾーンの毎月1日、午前12時にデータをインポートします
メモ:移行処理がスムーズに行われるようにするため、移行ツールで設定できるスケジュール処理の頻度は簡易化されています。必要に応じて、移行処理の完了後にZoho Analyticsの操作画面からスケジュール処理の頻度を変更できます。詳細については、こちらをご参照ください。
  1. アップロードツールからZoho Databridgeへの移行処理が開始します。完了すると、メッセージが表示されます。 

データの同期が指定した頻度で行われるようになります。

メモ:
  • アップロードツールを使用してサイズの大きいCSV形式のファイルからデータを同期している場合でも、Zoho Databridgeに移行できます。
  • アップロードツールを使用して複数のデータソースからデータを取得している場合にZoho Databridgeに移行するには、それぞれのデータソースにおいて上記の手順を実施する必要があります。 
  • 移行の完了後、アップロードツールを停止する必要があります。

5.アップロードツールの設定がZoho Databridgeに正常に移行されたかどうかを確認するには?

上記の質問と回答の手順がすべて完了すると、アップロードツールからZoho Databridgeへの移行処理が開始します。完了すると、メッセージが表示されます。その後、データの同期が指定した頻度で行われるようになります。 

移行後にデータが適切にインポートされているかどうか確認するには、以下の手順を実施します: 

  1. Zoho Analyticsで対象のワークスペースを開きます。
  2. 画面左側のメニューから[データソース]をクリックします。 
  3. データソースの一覧から、対象のデータソースを選択します。 

対象のデータソースの画面が表示されます。こちらでは、以下の詳細情報を確認できます:

  • 同期ステータスの概要情報:
    • Databridge名:Zoho Databridgeの名前です。
    • Databridgeのステータス:Zoho Databridgeのステータスです。
    • 取得元のデータベース名:データのインポート元のデータベースの名前です。
    • 最後のデータ同期のステータス:最後の同期時のステータスです。完了、失敗、進行中、一部成功のいずれかが表示されます。
    • 最後のデータ同期日時:最後にデータを同期した日時です。
  • スケジュールに関する情報:
    • スケジュール:インポートの実行頻度です。 
    • 次回のスケジュール日時:次回のデータ同期の予定日時です。 
    • 完了した同期:特定の日に行われた同期の回数です。 
  • テーブルの詳細情報:各テーブルの詳細情報が表示されます。テーブル名取得元のテーブル名最後の取得日時同期ステータスを確認できます。

上記の詳細情報を参考にすることで、移行後にZoho Databridgeが正常に実行されているかどうかを確認できます

メモ:
  • データソースの画面で[今すぐ同期する]をクリックすると、データをすぐに同期できます。 
  • 必要に応じて、いつでもインポートの設定を編集したり、同期の頻度を変更したりできます。詳細については、こちらをご参照ください。

6.複数のZoho Databridgeを管理するには?

複数のZoho Databridgeを使用している場合、[組織設定][Databridge管理]タブからすべてのZoho Databridgeを管理できます。詳細については、こちらをご参照ください。


よくある質問(FAQ)とトラブルシューティングのヒント 

1.Zoho Databridgeをアップロードツールと同じネットワーク内にインストールする必要がありますか?

はい。アップロードツールと同じネットワーク内にZoho Databridgeをインストールする必要があります。


2.Windows OSでアップロードツールを使用しています。このアップロードツールをMacまたはLinux OSで設定しているZoho Databridgeに移行できますか?

はい。同じネットワーク内に存在していれば、あるOS(Windowsなど)のアップロードツールの設定を別のOS(Mac/Linux OSなど)のZoho Databridgeの設定に移行できます。制限はありません。


3.移行後にアップロードツールを保持する必要はありますか?

いいえ。移行の完了後、アップロードツールを削除できます。 


4.移行時に、この種類のデータベースは対応していないという旨のエラーメッセージが表示されます。解決するにはどうすればよいですか?

アップロードツールのデータソースがZoho Databridgeで対応していない場合、上記のエラーメッセージが表示されます。移行する前に、対象のデータソースがZoho Databridgeで対応しているかどうかを確認してください。


5.移行時に、ファイルまたはディレクトリ-がないという旨のエラーメッセージが表示されます。解決するにはどうすればよいですか? 

移行ツールのファイルが適切な場所に配置されていない場合、上記のエラーメッセージが表示されます。「MigrateToDatabridge」フォルダーの「bin」、「lib」フォルダー内のファイルが、既存のアップロードツールの「bin」、「lib」フォルダーにそれぞれ配置されていることを確認してください。


6.移行時に、別のDatabridgeとすでに接続しており、ワークスペースのデータソースページの確認が必要という旨のエラーメッセージが表示されます。解決するにはどうすればよいですか?

アップロードツールが別のZoho Databridgeにすでに移行されている場合、上記のエラーメッセージが表示されます。移行先となったZoho Databridgeを確認するには、以下の手順を実施します:

  1. Zoho Analyticsにログインします。
  2. 対象のワークスペースを開きます。
  3. 画面左側のメニューから[データソース]をクリックします。 
  4. データソースの一覧から、対象のデータソースを選択します。
  5. 選択したデータソースの詳細情報が表示されます。詳細については、こちらをご参照ください。
メモ:同じアップロードツールを2つの異なるDatabridgeに移行することはできません。

7.移行時に、Zoho Analyticsアカウントにワークスペースが存在せず、認証情報の確認が必要という旨のエラーメッセージが表示されます。解決するにはどうすればよいですか?

アップロードツールで指定されているワークスペースがZoho Analytics内で見つからない場合、上記のエラーメッセージが表示されます。アップロードツールで指定されているワークスペース名とZoho Analyticsに存在するワークスペース名が同じであることを確認してください。


8.移行時に、ワークスペース内にテーブルが存在せず、認証情報の確認が必要という旨のエラーメッセージが表示されます。解決するにはどうすればよいですか?

アップロードツールで指定されているワークスペース内のテーブルがZoho Analytics内で見つからない場合、上記のエラーメッセージが表示されます。アップロードツールで指定されているテーブル名とZoho Analyticsに存在するテーブル名が同じであることを確認してください。



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