関数は主に次の理由で使用されます。
- 一度記述し、再利用できるユーティリティの作成:
関数を利用することで、DelugeやJavaスクリプトをアプリケーション内、または複数のアプリケーション間で再利用できます。また、アプリケーション内の開発者は、他のアプリケーションでも開発者権限があればこれらの関数を再利用することができます。これにより、コードがモジュール化され、理解しやすくなります。アプリケーション内の異なる部分で同じスクリプト機能を繰り返し使用したい場合は、関数として定義して再利用できます。Delugeで用意された組み込み関数を活用し、自分自身で多くのユーティリティ関数を作成できます。
- アプリケーション間の連携を実現:
汎用的なユーティリティを関数として定義できるだけでなく、関数を使ってアプリケーションデータを操作することも可能です。これまでは、あるアプリケーションのスクリプトから別のアプリケーションのデータを操作することはできませんでしたが、現在は関数を利用することで実現できます。アプリケーションとそのデータをオブジェクトとして捉え、このデータを操作する関数を定義します(オブジェクト指向のメンバー関数に相当)。アプリケーション同士が関数を通じて連携できます。
- カスタム処理とレポートの連携:
関数はさまざまなGUI処理と統合でき、Zoho Creatorのスクリプト統合をさらに進化させます。関数はレポート内でカスタム処理として組み込まれ、ユーザーはレポート上の選択済みデータに対して特定の関数を実行できます。