世界各地で事業を展開している場合、複数言語に対応したシステムの導入が欠かせません。Zoho CRMでは、ユーザーごとに表示言語を選択できます。Zoho CRMの個人設定で言語を選択すると、標準のタブ/項目/選択リストの値に適用されます。ただし、組織の管理者が標準のタブ/項目名を変更したり、カスタム項目や選択リストの値を独自に作成したりする場合は、設定した内容が言語ごとには切り替わらず、そのまま表示されます(例:日本語で値を設定した場合、表示言語を英語に切り替えても日本語の値がそのまま表示されます)。組織内で複数の言語を使用している場合に、これが障壁となることがあります。
手順1:翻訳設定の有効化
最初に、[翻訳設定]を有効にします。なお、設定を開始するには、管理者権限でZoho CRMアカウントにログインする必要があります。
手順2:言語の追加
次に、Zoho CRMアカウントの翻訳機能で有効にする言語を追加します。28言語から選択できます。言語を追加すると、該当の言語ファイルが追加されます。言語ファイルには、言語を識別するための専用の言語コードが設定されています。また、すべてのタブ/項目名や選択リストの値が、Zoho CRMアカウントの組織の標準の言語で記載されています。
言語の追加後、言語ファイルをエクスポートします。個々のファイルをエクスポートすることも、すべての言語ファイルを一度にエクスポートすることもできます。言語ファイルをエクスポートした後、ファイル内に記載されている、タブ/項目名や選択リストの値に対応するテキストを翻訳します。エクスポートした言語ファイルの内容の詳細については、 こちらをクリック してご参照ください。
手順4:翻訳済み言語ファイルのインポート
エクスポートした言語ファイルを翻訳後、翻訳済みファイルをZoho CRMにインポートします。
言語を翻訳してZoho CRMに追加するには
[言語のインポート履歴]タブでは、インポートした言語ファイルの一覧を確認できます。最近の履歴から、時系列順に表示されます。
言語のインポート履歴を表示するには
言語を翻訳した後で、タブ内で新しいカスタム項目や選択リストの値が追加されることがあります。このような場合は、翻訳済みファイルをエクスポートし、新しい項目名や値のみを翻訳して、更新した言語ファイルを再度インポートすることが可能です。これにより、すべての項目名や値を再度翻訳する手間を省けます。必要に応じて、未翻訳の言語ファイルをエクスポートして、すべての項目名や値を翻訳することも可能です。
翻訳済みファイルをエクスポートするには
誤った言語ファイルをインポートした場合や、インポートした言語ファイルを使用しない場合は、インポート処理を取り消すことができます。インポートを取り消すと、そのファイルを使用して実行された翻訳が取り消されます。
言語ファイルのインポートを取り消すには
翻訳を無効にするには、次の2つの方法があります。
言語を無効にするには
翻訳設定を無効にするには
選択リストの値がさまざまな言語に翻訳されている場合、該当の値をZoho CRMの設定で使用する際には注意が必要です。特定の言語の値を使用して設定していた場合、他の言語を利用するユーザーの環境では正常に機能しないことがあります(対象となる機能/設定の例:数式項目、メールテンプレートやタスクの件名の差し込み項目、カスタム関数、Web通知のパラメーター)。
たとえば、選択リスト項目[見込み客のデータ元]の選択肢の値である[広告]が、英語に翻訳されているとします。この場合、Zoho CRMを英語で利用しているユーザーに対しては、[広告]の値を使用した設定は機能しません(英語での選択リストの値は[Advertisement]であり異なるため)。この問題を解決するために、 参照値 を設定できます。選択リストの各値に対して、すべての言語で共通の参照値を設定することが可能です。各種機能や設定において参照値を使用することで、多言語を利用している場合でも問題なく機能させることが可能です。
参照値を使用するには
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
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