たとえば、組織の本社がドイツにあり、アメリカ、ヨーロッパ、日本に支社があるとします。主にドイツで事業を展開しているため、CRMの優先言語はドイツ語になります。しかし、他国の支店の営業担当者はドイツ語を理解できず、母国語を使用することを望みます。Zoho CRMの[翻訳]を使用すれば、この問題に対処して、項目と選択リストの値を、個々のユーザーが希望する言語に翻訳できます。
必要な権限
管理者権限を持つユーザーがアクセスできます。
言語ファイルの翻訳を開始するには、次の手順を実行します:
手順1:[翻訳設定]の有効化
最初の手順は、[翻訳設定]を有効にすることです。開始する前に、CRMアカウントに管理者権限でサインインしていることを確認します。
手順2:言語の追加
2番目の手順は、CRMアカウントに言語を追加することです。Zoho CRMでは、定義済みの28の言語リストから言語を選択できます。言語を追加すると、言語を識別するための固有の言語コードで構成されるファイルが追加されます。このファイルには、すべての選択リストの値とカスタム項目が、ご利用のCRMアカウントのデフォルト言語で一覧表示されています。必要な数の言語を1つずつ追加し、言語ファイルを使用して翻訳します。
手順3:言語ファイルのエクスポート
言語を追加したら、次の手順は、組織で使用する翻訳の言語ファイルをエクスポートすることです。エクスポートファイルには、翻訳が必要なすべての選択リストの値とカスタム項目が含まれています。個々のファイルをエクスポートするか、すべての言語ファイルを一度にエクスポートするかを選択できます。言語ファイルをエクスポートした後、エクスポートファイルの選択リストの値とカスタム項目を自分で翻訳するか、翻訳業者に作業を外注することができます。エクスポートされるファイルの内容の詳細については、こちらをご参照ください。
手順4:翻訳済み言語ファイルのインポート
言語ファイルをエクスポートした後、項目を自分で翻訳するか、翻訳者に作業を外注することができます。Zoho CRMでの翻訳に影響する可能性があるため、エクスポートしたファイルの形式が変更されていないことを確認します。項目の翻訳が終了したら、翻訳済みファイルをCRMにインポートする必要があります。
言語を翻訳してCRMに追加するには
これまでにインポートされたファイルの完全な一覧を、[言語ファイルのインポート履歴]で確認できます。インポートされた言語ファイルは、最新のものが一番上になるように、時系列順に配置されます。
言語のインポート履歴を表示するには
言語を翻訳した後で、タブ内でカスタム項目や選択リストに新しい値が追加されることがあります。このような場合は、翻訳済みファイルをエクスポートし、新しい項目のみを翻訳して、言語ファイルをCRMアカウントにインポートし直すことができます。これにより、すべての項目を再度翻訳するのを避けることができます。また、未翻訳の言語ファイルをエクスポートして、すべての項目を翻訳することもできます。
翻訳済みファイルをエクスポートするには
誤った言語ファイルをインポートした場合や、CRMにインポートしたファイルを使用しない場合は、処理を元に戻すことができます。元に戻すと、そのファイルを使用して実行されたZoho CRM内の翻訳が取り消されます。
インポートした言語を取り消すには
翻訳を無効にするには、2つのオプションがあります:
言語を無効にするには
翻訳設定を無効にするには
さまざまな言語に翻訳された選択リスト項目の値は、言語の値のいずれかがカスタム関数、Web通知のパラメーター、数式項目、メールテンプレートの差し込み項目、タスクの件名などの条件チェックの定義に使用されている場合、機能しないことがあります。
たとえば、選択リスト項目「見込み客のデータ元」の「広告」オプションの1つが、10の言語に翻訳されている場合、CRMで異なる言語を使用しているユーザーが同じ「広告」という値を使用しても、その関数は機能しません。この問題に対処するために、参照値が導入されています。選択リストの各項目は、すべての言語で共通の参照値で表されます。選択リスト項目を必要とする上記の関数のいずれかを定義する場合、ユーザーは参照値を使用することで、関数を機能させることができます。
参照値を使用するには
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
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