1.DKIMレコードが指定されていない旨のエラーメッセージが表示される。
-
DKIMキーが表示されない場合、キーが適切に更新されていない可能性があります。
ホスト名/ドメイン名の入力欄にドメイン名を省略して公開鍵を入力します。例:「1522905413783._domainkey.zohosupport.com.」の代わりに、「1522905413783._domainkey」と入力します。
引き続きエラーが発生する場合は、サポートチーム(
support@zohocrm.com
)にご連絡ください。
-
DKIMレコードが表示されるが、DKIMレコードが指定されていない旨のエラーメッセージが引き続き表示される場合、
24時間後
に
[Validate record in the CRM]
(CRMでデータを検証する)を選択してください。
24時間後もエラーメッセージが引き続き表示される場合は、サポートチーム(
support@zohocrm.com
)にご連絡ください。
2.SPFレコードが指定されていない旨のエラーメッセージが表示される。
ドメインの設定
画面で入力されているSPFレコードが1件のみであることを確認します。別のアプリケーションでSPFレコードがすでに追加されている場合、同じレコード内にCRMのSPFも追加されていることを確認します。
2件の個別のSPFレコードが追加されている場合、エラーメッセージが表示されます。複数のSPFレコードがある場合、1件のレコードに統合し、認証する必要があります。
例:
1.2件のSPFレコードが次のように追加されている場合:
"v=spf1 include:transmail.net ~all"
"v=spf1 include:zcsend.net ~all"
次のように統合して追加します:
v=spf1 include:transmail.net include:zoho.com include:zcsend.net ~all
2.2件のSPFレコードが次のように追加されている場合:
"v=spf1 include:spf.protection.outlook.com include:transmail.net ~all"
"v=spf1 include:transmail.net ~all"
次のように統合して追加します:
v=spf1 include:spf.protection.outlook.com include:transmail.net ~all
3.2件のSPFレコードが次のように追加されている場合:
"v=spf1 include:spf.sendinblue.com mx ~all"
"v=spf1 include:transmail.net.in ~all"
次のように統合して追加します:
v=spf1 include:spf.sendinblue.com mx include:transmail.net.in ~all
SPFレコードが表示されるが、SPFレコードが指定されていない旨のエラーメッセージが引き続き表示される場合、24時間後に[Validate record in the CRM](CRMでデータを検証する)を選択してください。24時間後もエラーメッセージが引き続き表示される場合は、サポートチーム(
support@zohocrm.com
)にご連絡ください。
メールが送信されると、送信先のメールサーバーで送信元メールアドレスの検証が行われます。SPF認証やDKIM認証により、メール内のデータと事前にDNSサーバーに登録されている値(レコード)の照合が行われます。また、DMARCポリシーを設定している場合、SPF認証やDKIM認証によるデータの照合後、認証に失敗した場合のメールに対する処理を指定することができます。これらの認証方式は、メールのなりすましや改ざんを防止するのに役立ちます。
SPF認証では、送信元ドメインとして組織のドメインからメールを送信すると、返送先のメールアドレス(エンベロープFrom、Return-Path)と、DNSサーバーに登録されている送信元メールアドレスのデータ(SPFレコード)の照合が行われます。これらが一致しない場合、SPF認証に失敗します。
メールのヘッダーで指定されている返送先アドレス(Return-Path)が送信元アドレス(From)と一致する場合、SPF認証に成功します。これらの値が異なる場合は、SPF認証に失敗します。
例:
ユーザーが組織のメールアドレス「
dinaash@zylker.com
」を使用してZoho CRMからメールを送信した場合、Zoho CRMのメールサーバーを通じて「
dinaash@zylker.com
」の代理としてメールが送信されます。不達(バウンス)メールの確認のため、Zoho CRMでは返送先アドレス(Return-Path)として「notifications.zohocrm.com」がヘッダーで指定されています。この場合、メールのヘッダーで指定されている返送先アドレス(Return-Path)は「notifications.zohocrm.com」であり、送信元アドレスは「zylker.com」であるため、SPF認証に失敗します。
SPF認証に失敗すると、次のような主旨のメッセージが表示されます:
「zylker.com」の代理として「zohocrm.com」からのメール送信が設定されていますが、SPF認証に失敗したため、DMARC認証に失敗しました。DMARC認証では、送信元アドレスとメール内の返送先アドレス(Return-Path)が一致するかどうか検証されます。返送先アドレスが送信元アドレス(Return-Path)と一致しない場合、SPF認証に失敗し、その結果DMARC認証に失敗します。
DMARC認証を成功させるには、SPF認証、DKIM認証のいずれかを成功させる必要があります。DMARC認証に失敗する場合、Zoho CRMの返送先アドレス(Return-Path)を変更してSPF認証を成功させるか、DKIMの署名をZoho CRMに追加してDKIM認証を成功させる必要があります。Zoho CRMの返送先アドレス(Return-Path)は不達(バウンス)メールの確認に使用されるため、変更することはできません。そのため、DKIM認証を設定する必要があります。DKIM認証が成功すると、SPF認証の設定が適切に行われていなくてもDMARC認証に成功します。
5.SPF認証の失敗によるメールの到達率への影響はありますか?
いいえ、SPF認証に失敗してもメールの到達率には影響ありません。