JIRAとZoho Deskの連携

JIRAとZoho Deskの連携

JIRA連携により、カスタマーサポートチームと製品チームが協力して生産性を高めることができます。担当者はZoho Deskの課題として問い合わせを送信できます。エンジニアはJIRAで開発情報を管理できます。たとえば、Zoho Deskの部門に送信された課題が、JIRAの関連付けされたプロジェクトに追加されます。コメントとステータスの更新は、双方向でリアルタイムで同期されます。

連携は、JIRAのオンプレミス版とオンデマンド(クラウド)版の両方をサポートしています。オンデマンド(クラウド)版を使用している場合、JIRAのURLにヘルプデスクのサーバーがアクセスできるようにしてください。

メモ:
  • Atlassian JIRA連携は、Zoho Deskの有料プランでのみ利用できます

メリット
  • Zoho Desk、または、JIRAのどちらで問い合わせを管理しても、問い合わせの全体像を表示できます。
  • 1件または複数のJIRAプロジェクトにZoho Deskの部門を関連付けできます。JIRA内の関連プロジェクトに課題をすぐに登録できます。
  • 担当者とエンジニアがコメントでやりとりできます。質問したり、スクリーンショットを追加したりして、課題の解決や問い合わせの完了を支援できます。
  • 担当者に課題の進捗状況を通知できます。誰かがJIRAにステータスを更新したりコメントを残したりするたびに通知を受け取れます。
  • 問い合わせの表示画面で、担当者、ステータスなどのJIRAの課題の詳細を表示できます。

設定の概要
JIRA連携の設定には5つの手順があります:
  1. Zoho Deskの公開鍵の作成
  2. JIRAアプリのリンクの作成
  3. JIRAでのカスタム項目の追加
  4. Zoho Deskでの認証の完了
  5. 同期の処理と部門からのプロジェクトへの関連付けのカスタマイズ

手順1:公開鍵の作成
連携の最初の手順は、Zoho Deskで公開鍵を作成することです。

公開鍵を作成するには:
  1. 管理者権限でZoho Deskにログインします。
  2. 上部のメニューの設定アイコンをクリックします。
  3. [マーケットプレイス]メニューにある[その他]をクリックします。
  4. [その他]ページで、[JIRA]をクリックします。
  5. [JIRA連携]ページで、JIRAのバージョン選択します。
    [クラウド][オンプレミス]から選択できます。
  6. JIRAポータルのURL を入力します
    メモ :オンプレミスから派生したURLは、HTTPSで設定し、インターネットに公開する必要があります。
  7. [公開鍵の作成]をクリックします。

手順2:JIRAアプリのリンクの作成
2番目の手順は、JIRAアプリケーションにアプリケーションリンクを作成することです。アプリのリンクにより、Zoho DeskのアカウントでJIRAのインスタンスを認証します。アプリケーションリンクがなければ、Zoho Deskに接続できません。

アプリケーションリンクを作成するには:
  1. 管理者権限を持つユーザーでJIRAにログインします。
  2. 左側のパネルから[JIRA設定]をクリックして、[製品]をクリックします。
  3. [連携]にあるアプリケーションリンクをクリックします。
  4. アプリケーションリンクの設定画面で、Zoho DeskのURL(例:https://desk.zoho.com/)を入力します。
  5. 完了したら、[新しいリンクの作成]をクリックします。
  6. 入力したURLからの応答がなかったというメッセージが表示される場合があります。心配しなくても大丈夫です。このメッセージを無視して、[続ける]をクリックします。
  7. [リンクアプリケーション]画面で、次の手順を実行します:
    • アプリケーション名として「Zoho Desk」を入力し、[アプリケーションの作成]を選択します。
    • [受信リンクの作成]オプションにチェックを入れます。
      メモ:その他の項目を入力する必要はありません。
    • [続ける]をクリックします。
  8. [リンクアプリケーション]画面が再び表示されます。今回は、詳細情報を入力する必要があります。
    関連情報:JIRAのREST APIに関するヘルプ

    • Zoho Deskの手順 1を完了後に表示された、コンシューマーキーコンシューマー名公開鍵、リクエストトークンURL、認証URL、アクセストークンURL、OAuthの署名の種類を入力します。
    • [続ける]をクリックします。
設定が完了すると、アプリケーションリンクが正常に作成されたことを確認できます。


手順3:JIRAでのカスタム項目の追加
JIRA管理者はJIRAでZoho Deskの問い合わせの詳細を表示するカスタム項目を作成する必要があります。この項目には、対応するZoho Deskの問い合わせへのリンクが表示されます。この問い合わせには、JIRAのエンジニアがアクセスできます。関連付けられたZoho Deskの問い合わせをJIRAでエンジニアに表示しない場合は、この手順をスキップできます。

JIRAのカスタム項目を作成するには:
  1. 管理者権限を持つユーザーでJIRAにログインします。
  2. 管理アイコン( )をクリックし、[課題]をクリックします。
  3. 左側のメニューから[カスタム項目]を選択します。
  4. [カスタム項目の追加]をクリックします。
  5. [項目の種類]画面で、[テキスト項目(複数行)] を選択し、[次へ]をクリックします。
  6. 項目名として「Zoho Deskの問い合わせ」と入力し、[作成]をクリックします。
  7. ここで、カスタム項目をJIRAの画面に関連付ける必要があります
    画面横のチェックボックスをすべてオンにして、[更新]をクリックします。
    ヒント:Zoho Deskで関連付けるプロジェクトの画面のみを選択できます。
これで、関連付けられているZoho Deskの問い合わせのURLを、JIRAで表示する準備が整いました。


手順4:Zoho Deskでの認証の完了
Zoho Deskに戻り、課題を登録できるように認証を完了する必要があります。Zoho Deskは認証中にOAuthアクセストークンを発行して、JIRAとの信頼できる通信リンクを確立できます。認証中はJIRAアカウントにログインしたままにすることをお勧めします。

メモ:
  • JIRAでアプリケーションリンクを作成するまでは、認証を進めないでください(手順2を参照)。 

認証を完了するには:
  1. 上部のメニューの設定アイコンをクリックします。
  2. [マーケットプレイス]メニューにある[その他]をクリックします。
  3. [その他]ページで、[JIRA]をクリックします。
  4. [JIRA連携]ページで、[認証]をクリックします
    メモ:JIRAにまだログインしていない場合はログインします。
  5. アクセス要求メッセージが表示されます。
    注意:このメッセージを表示するには、ブラウザーのポップアップブロックがオフになっていることをご確認ください。
    JIRAデータへのアクセスを許可するには、
    [許可]をクリックします。
これで、Zoho DeskとJIRAの連携が完了しました。


手順5:同期の処理と関連付けのカスタマイズ
Zoho Deskでの連携を完了すると、同期の処理との関連付けが自動で設定されます。通常、すべての同期の処理が有効になり、部門とJIRAプロジェクトは多対多の関係で関連付けされます。その他、同期の更新の機能方法や、課題を作成するプロジェクトをカスタマイズできます。

同期の処理をカスタマイズするには:
  1. [JIRA連携]ページの[同期処理の設定]タブをクリックします。
  2. 同期処理の切り替えスイッチをクリックして、有効または無効にします。
    操作はすぐに保存されます。



  3. [JIRAプロジェクト] の列で、課題の登録先として、選択リストから[すべてのJIRAプロジェクト]または[特定のプロジェクトのみ]を選択できます。
    関連付けをカスタマイズするには、次のいずれかの手順を実行します:

    1. [すべてのプロジェクトで課題を登録する]を選択します。[すべてのJIRAプロジェクトが選択されます]
    2. [送信]をクリックします。

      (または)

    3. [選択したプロジェクトで課題を登録する]を選択します。
    4. 選択リストの横にある追加アイコンをクリックします。
    5. 表示された画面で、課題を作成するプロジェクトを選択します。
    6. ウィンドウ内の[保存]をクリックします。


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