Radarアプリのダッシュボードの概要（その他のダッシュボード）
ダッシュボード機能を利用すると、必要なデータを見やすくひと目で確認できます。グラフや表など、データ内容に適した形で概要や傾向を確認することが可能です。Zoho Deskのモバイルアプリ「Radar」には、さまざまなダッシュボードが用意されています。
この記事では、以下のダッシュボードについて説明します。
- ナレッジベースのダッシュボード：ナレッジベースが効果的に活用されているかどうかを分析できます。
- インスタントメッセージのダッシュボード：インスタントメッセージを通じた問い合わせ対応の状況について分析できます。
- APIのダッシュボード：APIの実行状況について分析できます。
上記のダッシュボードは、Radarアプリ内のその他のダッシュボードのフォルダーからアクセスできます。
上記の3つ以外にも8つのダッシュボードが用意されており、それらのダッシュボードには標準ダッシュボードのフォルダーからアクセスできます。関連情報：Radarアプリのダッシュボードの概要（標準ダッシュボード）
1. ナレッジベースのダッシュボード
ナレッジベースは、顧客サポートに役立つ情報をまとめて共有するための機能です。さまざまな用途に用いることができますが、一般的には、ヘルプやよくある質問（FAQ）などのサポート資料に用いられることが多いです。作成した内容を顧客向けに公開することで、サポート担当者の業務負担を軽減すると同時に、顧客自身による自己解決を促進できます。
ナレッジベースのダッシュボードでは、こうした形で利用されているナレッジベースの活用状況について分析することが可能です。
期間のフィルターを用いて、ダッシュボードに表示するデータの範囲を絞り込むことも可能です。 なお、ナレッジベースで翻訳機能を利用して複数の言語を有効にしている場合、言語ごとに統計情報を確認できます。
項目 | 説明 | 用途 |
記事の統計 | 記事に関する重要な指標をカード形式で確認できます。 例：記事数、高評価／低評価の件数、記事の参照数。 | ナレッジベースがどの程度利用されているかを確認できます。 |
ヘルプセンターにおける検索キーワードの統計 | よく使用されているキーワードや、検索に失敗したキーワードなどの件数が、ドーナツグラフの形式で表示されます。 また、キーワード自体もあわせて表示されます。 | どのような内容の記事がよく参照されているか、どのような内容の記事が求められているか等を把握できます。 |
登録済みユーザーによる高評価／低評価 | ヘルプセンターに登録済みの利用者（ユーザー）が行った高評価と低評価の件数が、線グラフで表示されます。 | ヘルプセンターに登録済みの利用者がどのような記事を求めているかニーズを把握できます。 |
記事の使用状況の統計 | 顧客とのやりとりの中で使用（返信文中に挿入）された記事の件数、および記事が使用された問い合わせの件数が、棒グラフで表示されます。 | 担当者が行っている問い合わせ対応の中で、ナレッジベースの記事がどのくらい役立っているかを分析できます。 |
よく使用されている記事 | 顧客とのやりとりの中でよく使用（返信文中に挿入）されている記事の一覧が表示されます。 | 担当者が行っている問い合わせ対応の中で、ナレッジベースのどの記事が特に役立っているかを分析できます。 |
記事の傾向 | 記事の表示回数、高評価数、低評価数が一覧形式で表示されます。 | どの記事の改善が必要かを特定できます。 |
2. インスタントメッセージのダッシュボード
Zoho Deskには、各種インスタントメッセージアプリとの連携機能が用意されています（例：LINE、WhatsApp、Instagram、Facebook Messenger、WeChat）。
インスタントメッセージを通じた顧客サポートでは、顧客の期待値や要件などが、メールなどの他の方法とは異なってくる場合があります。このため、個別に分析を行う必要性が高いです。
インスタントメッセージのダッシュボードを活用すると、インスタントメッセージを通じた顧客サポートに特化して詳細に分析できます。メッセージの送受信や担当者による対応状況などのデータを、グラフや表で分かりやすく確認することが可能です。
なお、期間と経路のフィルターを用いて、ダッシュボードに表示するデータの範囲を絞り込むことも可能です。ここでの経路とは、個々のインスタントメッセージアプリの種類を表します。
項目 | 説明 | 用途 |
ステータス別の会話 | 割り当て済みの会話の件数、および未割り当ての会話の件数が、時間／日別に棒グラフで表示されます。 | 未割り当ての会話の件数が多い時間帯や日を特定し、担当者の割り当てを変更する等の対策をとることができます。 |
連絡先別の会話 | インスタントメッセージを通じてやりとりを行った連絡先（顧客）との会話の件数が、新規の連絡先と既存の連絡先別に、線グラフで表示されます。 | 新規顧客の獲得と既存顧客の維持のそれぞれにおいて、インスタントメッセージがどの程度活用されているかを把握できます。 |
担当者別の統計 | 担当者別に、対応した会話の件数、割り当てまでの平均時間、一次返信までの平均時間などのデータが、表形式で表示されます。 | インスタントメッセージを通じた顧客対応について、担当者別の対応状況を分析できます。 |
対応状況の統計 | 割り当てまでの平均時間や一次返信までの平均時間などのデータが、線グラフで表示されます。 | 担当者による全体的な対応の状況を分析して評価できます。 |
メッセージの送受信状況 | 受信メッセージの件数と送信メッセージの件数の推移が、線グラフで表示されます。 | メッセージの受信と送信のどちらが多いかを確認し、自社と顧客のどちらを起点としたやりとりが多いかを確認できます。 |
3. APIのダッシュボード
API機能を利用すると、Zoho Deskと他のサービスを連携させて処理を実行することが可能です。
APIを通じてさまざまな処理を実行できますが、処理の最適化のために、1日あたりのAPIの実行回数には一定の上限が設けられています。上限に達すると、APIは適切に実行されなくなり、処理に支障をきたします。
APIのダッシュボードを活用すると、APIの実行状況を定期的に確認し、必要な対応を前もってとることが可能になります。
なお、期間のフィルターを用いて、ダッシュボードに表示するデータの範囲を絞り込むことも可能です。
項目 | 説明 | 表示形式 | 用途 |
APIの利用状況 | APIの実行回数、実行可能回数（上限のうちの残りの回数）、日別の平均などのデータが表示されます。 | ドーナツグラフ | APIの実行状況を確認し、上限に達しそうな場合は前もって対策を検討することが可能になります。 |
Zohoサービス別のAPI実行数 | APIの実行回数が、連携先のZohoサービス別に表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | どのZohoサービスからZoho DeskのAPIがよく実行されているかを確認できます。 |
外部サービス別のAPI実行数 | APIの実行回数が、連携先の外部サービス別に表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | どの外部サービスからZoho DeskのAPIがよく実行されているかを確認できます。 |
Zoho Deskのカスタム関数別のAPI実行数 | APIの実行回数が、Zoho Deskのカスタム関数別に表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | 実行状況を確認して、カスタム関数内の処理内容を最適化できます。 |
Zoho Deskのデータの種類別のAPI実行数 | APIの実行回数が、Zoho Deskのデータの種類別に表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | Zoho Desk内のどの種類のデータに関してAPIがよく実行されているかを確認できます。 |
実行数が多いAPI | よく実行されているAPIについて、その実行回数が表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | よく実行されているAPIを特定し、そちらに関する処理方法を最適化できます。 |
アクセス元別のAPI実行数 | APIの実行回数が、アクセス元のIPアドレス別に表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | どのアクセス元からAPIがよく実行されているかを把握できます。 |
ユーザー別のAPI実行数 | APIの実行回数が、ユーザー別に表示されます。 | ドーナツグラフ、棒グラフ、円グラフ、表 | どのユーザーがAPIをよく実行しているかを把握できます。 |
APIの利用傾向 | 対象期間におけるAPIの実行回数の推移が表示されます。 | 線グラフ、表 | APIの実行に関する傾向や変動状況を把握できます。 |
関連情報：APIダッシュボードの利用
ダッシュボードの表示
Radarで初めてダッシュボードを表示する際には、表示内容の設定（Radarストア）からダッシュボード機能を有効にする必要があります。
ダッシュボードを有効にするには
- 画面の一番下のメニュー欄に移動し、ホームアイコンをタップします。
- ［+］（追加）アイコンをタップします。Radarストアに移動します。
- 表示する情報の設定画面が表示されます。ダッシュボードの設定欄を探し、スイッチのアイコンをタップして有効にします。
または、以下の手順に従います。
- 画面下部に表示されている設定アイコンをタップします。
- ［Radar Store］を選択します。
- ダッシュボードの設定欄を探し、スイッチのアイコンをタップして有効にします。
ダッシュボードのメニューがホーム画面に追加されます。
ダッシュボードにアクセスするには
- ホーム画面で左右にスワイプしてダッシュボードのメニューを探し、そちらをタップします。
ホーム画面でダッシュボードのメニューの位置を変更するには
- 画面の一番下のメニュー欄に移動し、ホームアイコンをタップします。
- ダッシュボードのメニューをタップしてそのままドラッグし、任意の位置に移動します。
上記の手順の完了後、変更後の順番が反映されます。
ダッシュボード一覧ページのカスタマイズ
ダッシュボード一覧ページには、各ダッシュボードの情報がグリッド形式で表示されます。必要に応じて、表示するダッシュボードの内容や順番を変更できます。
ダッシュボード一覧ページをカスタマイズするには
- 画面右上にあるフィルターアイコンをタップします。
- ダッシュボードフォルダーの選択画面が表示されます。
- 対象のフォルダーをタップします。
- ダッシュボード名の一覧が表示されます。ダッシュボードを新たに表示する場合はタップしてチェックを入れ、隠す場合はチェックを外します。
設定内容に応じてダッシュボードが表示されるようになります。
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