マーケティング担当者は、配信メールの企画や作成に多くの時間をかけます。ただ、テキスト、画像、CTA、URLなどが正しく表示されているかどうかを確認せずに配信してしまうこともあります。配信前にこれらを確認しておかないと、受信者に正しく表示がされなかったり、メールのコンバージョン目標を達成できなかったりするリスクがあります。メールの効果を最大限に引き出すためには、配信前に、配信するメールに関するさまざまなチェック項目を確認する時間をスケジュールに組み込む必要があります。
ここでは、コンバージョン目標を達成するメールを作成するヒントをご紹介します。
コンテンツ(本文)の検証
メールのコンテンツは、そのパフォーマンスを決定する最も重要な要素の1つです。メールサービスの受信サーバーがメールを受信すると、そのコンテンツが精査され、迷惑メールかどうか判断されます。コンテンツの文章がおかしかったり、迷惑メールでよく使用される言葉が含まれていると、受信サーバーはそのメールを隔離したり、迷惑メールフォルダーに移動したりします。メール作成後は、プレビューに目を通し、文章上の誤りや誤字脱字、迷惑メールとみなされる可能性が高い言葉がないかどうかを確認しましょう。また、受信者のニーズ、興味、年齢、性別、その他の属性に合った内容であることを確認します。そうすれば、配信メールが受信トレイに届く可能性が高くなります。
画像の確認
画像はマーケティングメールに欠かせない要素です。マーケティングメールを作成する際には、画像がさまざまなデバイスで適切に表示されていることを確認しましょう。また、1MBを超える画像は使用しないようにしましょう。1MBを超える画像を使用すると、メールが迷惑メールフォルダーに分類される可能性があります。また、テキスト60%、画像40%の割合で使用することをお勧めします。これは、メールサービスがメール内の画像の自動ダウンロードを無効にしていても、テキストで内容を伝えることができるからです。
CTAボタンやリンクの確認
CTA(Call to Action:受信者にとってもらいたい行動)ボタンやリンクは、コンバージョンを達成するのに重要な要素です。CTAボタンやリンクがきちんと表示されているか、クリックできるかを、配信前に再確認するようにしましょう。CTAボタンやリンクのテキストに誤字脱字がないかもあわせて確認しましょう。受信者の興味を引き、CTAボタンやリンクをクリックしてもらえるような言葉を使うことをお勧めします。
URLの確認
メールのコンテンツにURLが含まれている場合、そのURLが正しく機能(リンク先に移動)するかどうかを確認しましょう。リンクチェックツールを使って、移動先のサイトが正常に表示されていることを確認しましょう。また、移動先のページでさらに転送されるような設定がされていないことも確認しましょう。メールに記載されているURLが、ブラックリストに登録されているサイトでないことを確認しましょう。ブラックリストに登録されているサイトへのURLを含むメールを受信すると、受信サーバーにより、そのメールが隔離されることがあります。
差し込みタグ(差し込み項目)のテスト
差し込みタグ(差し込み項目)は、メールの内容を受信者一人一人に向けたものにするのに役立ちます。差し込みタグは、受信者の氏名などの情報をメールに反映する際に使用します。また、YouTubeの動画や配信停止用のリンクを挿入するのにも使用します。メールを作成した後は、すべての差し込みタグが正しく機能するかどうかを確認しましょう。
モバイル向けマーケティングメールの作成
今日では、多くの人がモバイルでもメールをチェックします。そのため、モバイル向けにマーケティングメールを最適化することはとても大切です。最適化後、携帯やタブレットなどさまざまなサイズのモバイルでどのように表示されるかを確認することをお勧めします。その際、表示に問題があれば修正しましょう。
異なるメールクライアントでのメールのテスト
メールクライアントによって、メールの表示方法は異なります。メールがどのように表示されるかを確認するには、自分宛てに送信したり、別のテスト用メールアドレスに送信したりしてみることをお勧めします。
Zoho Campaignsでは、Litmusテストを実施して、異なるメールクライアントでキャンペーンがどのように表示されるかを確認することができます。これにより、表示の問題を修正し、適切なメールを作成することができます。
テスト用にメールを送信した際、メールが迷惑メールフォルダーに分類されてしまうことがあります。このような場合は、メールの内容や送信方法を見直し、迷惑メールに分類されてしまった原因を把握する必要があります。
迷惑メールフィルターにおいて適切なメールであると判断されるようにするための方法については、こちらをご覧ください。
上記のようなテスト作業は、マーケティングメールを配信するにあたって必要不可欠です。テストを確実に行うことで、受信者に最適なメールを配信することができます。マーケティング担当者は、ぜひテスト作業に十分な時間をとりましょう。