変化の激しい今日において、さまざまな情報元から最新情報を確認し、整理することはとても重要です。Ziaの通知は、そのような最新情報の確認や整理に役立つ機能です。
Ziaの通知では、ワークフロールール、異常検出、レコメンド、メール分析などに関する最新情報を、Ziaの通知画面の他、チャット、メールなどを通じて受信することが可能です。
異常検出の通知では、業務上の重要な指標値において通常の傾向とは異なる値が検出された場合に、Ziaによって通知されます。具体的には、見込み客の作成件数、商談の受注額、タスクの完了件数の異常値に関する通知を受信できます。また、[アナリティクス]タブで作成したダッシュボード内の表/グラフの指標値や、特定のデータ一覧の異常値に関する通知も受信することが可能です。この他にも、ワークフロールールによって自動作成されたデータなどに対応が必要な場合や、受信メールから予定情報や否定的感情が検出された場合などに、通知を受信できます。このように、Ziaの通知を活用すると、目まぐるしく変化する状況においても、対応が必要な部分をすばやく把握し、迅速に対応できます。
Ziaによる異常検出と通知
Ziaによる異常検出では、新しい商談や顧客の行動などに関する異常値がZiaによって検出され、担当者に通知されます。これにより、担当者は異常値の原因を特定したり、原因について対応したりすることができます。また、現在の各データの傾向に関して理解を深めることも可能です。
Ziaによる異常検出のメリットは、以下のとおりです。
- 売上などの重要な指標の傾向を確認できる
- 異常値に関する通知をリアルタイムで受け取ることができる
- 今後の傾向の予測に役立つ
見込み客の人数、受注した商談件数、発生した売上などの値が大幅に増加したり減少したりした場合、通常の傾向とは異なるデータとしてZiaによって検出され、通知されます。なお、検出対象となる異常値は、各項目での値の大幅な減少だけではありません。値が大幅に増加した場合も、異常値として検出されます。
傾向をリアルタイムで把握することで、状況の変化にすばやく対応できます。また、他のデータと異常値の関連性を確認するのにも役立ちます。このようにして、全体の傾向を常に把握し、必要な対処を迅速に行うことにより、異常な傾向の影響を最小限に抑えることが可能です。
Ziaの通知を設定するには
(設定)アイコンをクリックします。
- 画面左側のメニューで、[Zia]の欄にある[通知]をクリックします。
- [ワークフロールール]、[異常検出]、[レコメンド]、[Ziaによるメール分析]の各タブを切り替えて、受信したい通知を有効にします。
Ziaの通知方法と設定
[ワークフロールール]、[異常検出]、[Ziaによるメール分析]の各タブの通知に関して、以下のいずれかの通知方法を設定できます。
- Ziaの通知画面
- Slack(Slackとの連携を設定している場合)
- Zoho Cliq
- メール

[ワークフロールール]と[Ziaによるメール分析]の各タブにおいては、通知ごとに通知方法を設定できます。また、同じ1つの通知設定をタブ内のすべての通知に対して適用するかどうかを選択できます。たとえば、[ワークフロールール]タブにある[過去7日間に作成したが、未処理のデータ]の通知の設定画面でSlackやZoho Cliqの通知を有効にすると、SlackやZoho Cliqを通じてこの通知を受信できるようになります。
また、この通知の設定画面から、 [すべてのワークフローの通知に同じ内容を適用する]設定を有効にすると、[ワークフロールール]タブ内のすべての通知に対して、同じ通知方法が一括で設定されます。
一方、[異常検出]タブでは、初期設定で、タブ内のすべての通知に対して、同じ通知方法が一律に適用されます(通知ごとに通知方法を選択できません)。
メモ:
- Ziaの通知画面での通知は、初期設定で有効になっています。無効にすることはできません。
- SlackやZoho Cliqによる通知は、Zoho CRMの組織で各チャットツールとの連携が設定され、有効になっている場合にのみ、利用可能です。関連情報:Slack拡張機能、Zoho Cliq連携
- メールでの通知は、Zoho CRMの組織で外部のメールアカウント(例:Gmail、Microsoft 365など)との連携が設定されている場合にのみ、受信できます。関連情報:顧客とのメールのやりとり
Ziaの通知方法を管理するには
(設定)アイコンをクリックします。
- 画面左側のメニューで、[Zia]の欄にある[通知]をクリックします。
- 通知の一覧ページで、対象の通知にカーソルを重ねて、編集アイコンをクリックします。
- チャネルの選択画面で、以下の操作を実行します。
- [通知方法]の欄で、有効にする通知方法を選択します。
- [ワークフロールール]と[Ziaによるメール分析]のタブで通知を設定する際には、必要に応じて、[詳細設定]の欄で、すべての通知に同じ内容を適用する 設定のチェックボックスを有効にします。
ワークフロールールの異常検出
ワークフロールール機能を利用すると、日常的に行われるさまざまな業務を自動化できます。これにより、業務にかかる時間を節約し、効率化を図ることが可能です。設定されているワークフロールールで異常値が発生した際に、Ziaによって通知されます。Ziaの通知設定の[ワークフロールール]タブで、各種通知を有効/無効に設定できます。以下の表は、通知対象となる異常値の一覧です。
通知の種類
|
通知の対象(異常値)
|
過去7日間に作成したが、更新がないデータ(関連データも含む)
|
過去7日間において[見込み客]または[連絡先]タブで作成されたデータのうち、更新されなかったデータの割合
|
|
過去7日間において[見込み客]または[連絡先]タブで作成されたデータのうち、フォローアップメールが送信されなかったデータの割合
|
ワークフロールールの変更後における、更新があるデータ件数の異常
|
ワークフロールールの設定の変更後、更新されたデータの件数の増加または減少
|
ワークフロールールの変更後における、メール開封率の異常
|
ワークフロールールの更新2日後における、メールの開封率の増加または減少
|
過去7日間にワークフロールールを通じて送信されたもののうち、開封率が上位のメールテンプレート
|
ワークフロールールに関連付けられているメールテンプレートのうち、過去7日間において開封率が高いメールテンプレート
*同じワークフロールールに関連付けられているすべてのメールテンプレートが対象です
|
同じ日に同じ見込み客や連絡先に対して重複して適用されたメールテンプレート
|
1日に2回、見込み客や連絡先に対して同じメールテンプレートを使用したメールが送信された場合
|
同じ日に複数のメールテンプレートを使用したメールを受信している見込み客や連絡先
|
1日に、見込み客や連絡先に対して複数のメールテンプレートを使用したメールが送信された場合
|
その他の異常検出
[アナリティクス]タブ内のダッシュボードの表/グラフ、特定のタブ内のデータ一覧における重要な指標値に関して、通常の傾向とは異なる値が発生した場合に、異常値としてZiaによって検出され、通知されます。Ziaの通知設定の[異常検出]タブで、各種通知を有効/無効に設定できます。
ダッシュボードの表/グラフにおける異常検出
Ziaの通知設定の[異常検出]タブ内の[ダッシュボードの表/グラフ]の欄で、各種通知を確認できます。通知の送信頻度は、該当の表/グラフにおける異常検出の設定において選択した頻度に基づいて、毎日、毎週、毎月のいずれかの周期で送信できます。以下の表は、通知対象となる異常値の一覧です。
通知の種類
|
通知の対象(異常値)
|
見込み客の作成に関する異常
|
作成した見込み客の人数の増加または減少
例:見込み客データが通常は10件作成されるのに対して、作成された見込み客データが10件を下回る場合、異常値として検出され、通知されます。。
|
商談の受注額に関する異常
|
商談の金額が通常の金額を下回る
通知:商談の受注時に異常値として検出された金額の割合が通知されます。
例:通常は1週間で100万円の商談を受注するのに対して、ある1週間において受注した商談がなかった場合、異常値として検出され、通知されます。
|
タスクの完了に関する異常
|
完了したタスクの件数の増加または減少
例:通常は1週間で100件のタスクが完了するのに対して、ある1週間において50件のタスクしか完了していない場合、異常値として検出され、通知されます。
|
商談の期間に関する異常
|
商談の期間の著しい延長、短縮
例:商談を受注するまでに平均3か月ほどかかるとして、何らかの理由で商談の受注までに6か月かかった場合、異常値として検出され、通知されます。
|
見込み客の変換に関する異常
|
見込み客から連絡先に変換する際のプロセスにおける問題
例:見込み客として登録してから長期間対応が行われなかった場合、異常値として検出され、通知されます。
|
上記に加えて、[アナリティクス]タブで独自に作成した異常検出に関する通知も、一覧で管理できます。通知を有効にすると、設定した異常検出の期間に基づいて、異常値が通知されます。異常検出の設定方法については、こちらをご参照ください。
データ一覧における異常検出
Ziaの通知設定の[異常検出]タブ内の[データ一覧]の欄で、通知を設定できます。Zoho CRMの特定のデータ一覧の異常値に関する通知を設定できます。設定すると、[見込み客]、[連絡先]、[商談]などのタブのデータ一覧における異常値がリアルタイムに検出され、通知されます。営業活動や顧客関係構築における重要な指標値の異常をすばやく察知し、問題や傾向に対して迅速な対応を行うのに役立ちます。見込み客や商談に通常とは異なる動きがあった場合にも、すぐに把握することが可能です。
データ一覧における異常値の通知を確認するには
- 異常が検出されると、Zoho CRMのZiaの通知画面で通知されます。Ziaの通知画面には、Zoho CRMの画面右下のZiaアイコンからアクセスできます。

- また、タブのデータ一覧の選択リストで、対象のデータ一覧名の隣に異常検出アイコンが表示されます。

- たとえば、「今週の新しい商談」で異常が検出された場合、商談タブのデータ一覧の選択リストにおいて、「今週の新しい商談」の隣に異常検出アイコンが表示されます。
- 異常検出アイコンをクリックすると、検出された異常の内容と詳細を確認できます。
- なお、データ一覧の隣に表示される異常検出アイコンは、最初のクリック時までのみ表示され、一度クリックすると表示されなくなります。
- 異常に関する詳細をあらためて確認したい場合は、画面右下のZiaアイコンをクリックして、Ziaの通知画面を開いてください。
メモ:Ziaの通知設定の[レコメンド]タブでは、通知設定の有効/無効を切り替えることのみが可能です。
すべて既読にする
既存の通知をまとめて既読にすることができます。通知画面(通知の表示欄)上にある[すべて既読に設定する]をクリックします。既存の通知がすべて既読になります。
通知設定
通知設定では、デスクトップ通知を有効/無効にしたり、未読の通知のみを表示するようにしたりできます。また、Zia通知の設定ページに移動して、通知のルールごとに有効/無効の設定を変更することもできます。