初期設定では、返送先はZoho CRMのアドレスが設定されています。サーバー事業者によって返送先がリレーサーバーのアドレスに変更されることはほとんどありません。このため、上記の「返送先がZoho CRMのサーバーの場合」のようにSPF認証に失敗します。エラーを回避するには、DKIM認証を有効にして、DMARCポリシーによって署名を行う必要があります。
メールの不達を避けるために、Zoho CRMでDKIMによる署名を行うことをお勧めします。また、DKIMの設定は、サーバー事業者でも行うことができます。
メールは、Zoho CRMのさまざまなIPアドレスからリレーサーバーへと送信されます。IPアドレスの不一致によるメールの不達を避けるために、Zoho CRMのIPアドレスをリレーサーバーのホワイトリストに登録する必要があります。オープンリレーサーバーでは、IPアドレスを基にメールが処理されます。そのため、オープンリレーサーバーを利用する場合、IPアドレスのホワイトリストへの登録は必須です。リレーサーバーのホワイトリストにZoho CRMのIPアドレスを登録すると、ホストのユーザー名とパスワードを用いて認証が行われます。オープンリレーサーバー以外の場合、ホワイトリストへの登録は必須ではありませんが、メールの不達を避けるためにも、IPアドレスを登録することをお勧めします。
サーバー名(アクセスURL)
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IPアドレス
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USデータセンター
(crm.zoho.com)
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EUデータセンター
(crm.zoho.eu)
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INデータセンター
(crm.zoho.in)
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AUデータセンター
(crm.zoho.com.au)
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CNデータセンター
(crm.zoho.cn)
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JPデータセンター
(crm.zoho.jp) |
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ポート番号
:使用するSMTPサーバーのポート番号です。メールリレー機能では、次のポート番号に対応しています:25、465、587
暗号化通信による安全な接続
:
SSLやTLS証明書を利用する場合、これらの証明書を認証することをお勧めします(証明書の認証は必須ではありません)。証明書を認証するには、ホスト名とパスワードを証明書で指定する必要があります。
リレーサーバーを通じて送信するメールの種類を選択することができます。ワークフローメール、一括送信メール、個別送信メールなどのCRMから送信されるメールのみ、リレーサーバーを通じて送信することができます。メールの種類ごとに異なるリレーサーバーを設定することもできます。たとえば、一括送信メールについてはサーバー1を利用し、ワークフローに関するメールについてはサーバー2を利用することができます。
[設定]
→
[チャネル]
→
[メール]→[メール配信]
→
[メールリレー]
の順に移動します。
[新しいサーバーの詳細]
ページで、
[サーバー名]
を入力します。
一覧から
[ポート番号]
を選択します。
[上限の設定]
を指定します。
[認証が必要]
の項目で、
[はい]
または
[いいえ]
を選択します。
[はい]
を選択する場合、認証に使用するホストの
[ユーザー名]
と
[パスワード]
を入力します。
[その他の詳細]
で、次の操作を実施します:
[設定]
をクリックします。
[Zoho CRMでの不達メールの管理]設定を有効にすると、不達メールの返送先がZoho CRMに設定されます。メールが不達となると、不達情報がZoho CRMのメールボックスに送信され、メールのステータスが「不達」に更新されます。
サーバー事業者によっては、リレーサーバーで設定されている既存の返送先のみ受け付ける場合があります。
その場合、リレーサーバーに次のドメインを許可するように設定します。
リレーサーバーにおいてデータセンターに応じたドメインを設定することで、Zoho CRMへの不達メール情報を受信することができます。
CN
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EU
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US
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IN
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AU
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JP |
リレーサーバーにおいてZoho CRMを返送先として指定できない場合、[Zoho CRMでの不達メールの管理]設定を無効にして、リレーサーバーを返送先として設定する必要があります。次の2種類の設定方法があります:
「差出人アドレス」を初期設定の返送先として設定
- 送信元の「差出人メールアドレス」が返送先として設定されます。メールが不達となった場合、不達情報が直接このメールアドレスに送信されます。
特定のメールアドレスを初期設定の返送先として設定
-
リレーサーバーで設定されているドメインを持つメールアドレス
を返送先として設定することができます。この設定は、別の「差出人アドレス」から送信されたメールに関する不達情報を共通メールボックスで受信したい場合に役立ちます。たとえば、
amelia@zylker.com
、
patricia@zylker.com
、
jennie@zylker.com
の3つのメールアドレスを持っているとします。共通のメールアドレスである
bounce@zylker.com
を返送先として設定することで、上記の3つのメールアドレスから送信されたメールに関する不達情報を、この共通のメールアドレスですべて受信することができるようになります。
メールリレー設定のページでは、すべての設定されているサーバーを確認することができます。一時的に使用していないサーバーがある場合は、こちらで無効にすることができます。また、メール送信を停止するサーバーがある場合は、こちらでサーバー情報を削除することができます。
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
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