ウェブアクセシビリティとWCAG準拠

ウェブアクセシビリティとWCAG準拠

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オフラインでもオンラインでも、すべての人が参加できるとき、世界はより良い場所になります。Zoho Forms では、拡張アクセシビリティ機能により、そのような世界をユーザーとともに実現するための最初の一歩を踏み出しました。
Infoアクセシビリティ機能は、標準フォームタイプでのみ利用できます。
拡張アクセシビリティ機能の詳細に入る前に、まずアクセシビリティの基本を理解しましょう。

アクセシビリティとは

アクセシビリティとは、能力や障がいの有無にかかわらず、すべての人が利用できるように製品、サービス、環境を設計・開発することを指します。アクセシビリティに配慮することで、すべての人が平等にアクセスし、利用できるようになり、特定の人の利用を妨げる障壁を取り除くとともに、さまざまなニーズを持つユーザーに対応する機能や特長を提供できます。
たとえば、建物に設置されたスロープ、エレベーター、幅の広い出入口は、移動に制約のある方が自由に移動できるようにするものです。

ウェブアクセシビリティとは

自分のオンラインフォームが、Webサイトを訪れるすべての人にとってどれだけ利用しやすいか、考えたことはありますか。アクセシビリティとは、すべての人が能力に関係なくコンテンツにアクセスし、操作できるような包括的な環境を作ることです。Webサイトやオンラインフォームにおいては、障がいのある方や支援技術を利用している方でも使えるフォームを構築することを意味します。
ウェブアクセシビリティは幅広い要素を含み、多様なニーズを持つユーザーが直面するさまざまな課題に対応します。
  1. 認知: 認知機能に障がいがある、または制約のあるユーザーでも、Web コンテンツを理解し、操作しやすくすることに重点を置きます。
  2. 神経: 神経系の障がいがあるユーザーを考慮し、そのオンライン体験を向上させます。
  3. 身体: 身体的な障がいがある方でもデジタルコンテンツを操作・閲覧できるよう、Web インターフェイスを調整します。
  4. 音声: 音声入力や音声出力技術に依存するユーザーを考慮し、スムーズに Web とやり取りできるようにします。
  5. 視覚: 視覚障がいのあるユーザーやスクリーンリーダーなどの支援技術を利用するユーザーでもオンラインコンテンツを利用できるよう、機能やデザインを実装します。
  6. 聴覚: 聴覚障がいのある方や、代替的な音声コミュニケーション手段に依存する方でもコンテンツを利用できるようにします。
ウェブアクセシビリティは、恒常的な障がいのある方だけを対象としたものではなく、より広いユーザー層にも影響します。
  1. 高齢者: 時間の経過とともに変化する能力を考慮し、高齢のユーザーのニーズに合わせて Web 体験を調整します。
  2. 一時的な障がい: 腕を骨折した場合など、一時的な障がいのある方でもオンラインコンテンツを問題なく利用できるようにします。

WCAG 準拠とは

WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)は、障がいのある方にとって Web コンテンツをよりアクセシブルにするための国際的なガイドラインです。これらの原則には、Web 開発者がオンラインフォームを含むアクセシブルな Web コンテンツを作成する際に役立つ、具体的な達成基準が定められています。 
フォームにおける WCAG 準拠とは、World Wide Web Consortium(W3C)が定めた国際標準に従い、オンラインフォームを障がいのあるユーザーにも利用可能にすることを指します。アクセシビリティの議論では視覚障がいが注目されがちですが、ウェブアクセシビリティは、複雑な情報の理解、指示の記憶、複雑なインターフェイスの操作などに課題を抱える高齢者や認知障がいのあるユーザーなど、より幅広いニーズと能力を持つユーザーを対象としています。

アクセシビリティに配慮した設計はどのようにすべての人の役に立つのか

アクセシビリティに配慮した設計は、障がいのある方を支援するだけでなく、日常のさまざまな状況で、すべての人にとってよりスムーズで使いやすい体験を生み出します。たとえば、スロープは主に車椅子ユーザーのために設計されていますが、ベビーカーを押す保護者や介助者、重いスーツケースやキャリーカートを運ぶ人にとっても役立ちます。同様に、テレビの字幕は、聴覚障がいのある方が会話を追って番組を楽しめるようにするだけでなく、騒がしい環境で視聴している人が映像の内容を理解する助けになり、母語ではない言語で番組を視聴している人にとっても内容を理解しやすくします。これらは、特定のグループのために設計されたアクセシビリティ機能が、結果としてより包括的でユーザーフレンドリーな環境をすべての人に提供する一例にすぎません。アクセシビリティを意識して構築することで、誰もが参加し活躍できる世界を作ることができます。

Zoho Forms をアクセシブルにすることが重要な理由

私たちの世界は、多くの場合、歩く・話す・見る・聞く・情報を参照するといったことが容易にできる人の能力を前提に構築されていますが、世界には13億人の障がいのある人がおり、その多くが労働力として積極的に活躍しています。では、職場は本当にこの多様で優秀な人材のニーズに応えたインクルーシブな環境になっているでしょうか。優れた能力やスキルを持ちながらも、適切なツールやサポートがないために、力を発揮しきれていない障がいのある人は少なくありません。

オンラインフォームをアクセシブルにすることが重要な理由は次のとおりです。
  1. インクルーシブであること: Webサイト上の情報やサービスへの平等なアクセスを促進し、すべての訪問者にとって、より歓迎される包括的な体験を提供します。
  2. リーチの拡大: アクセシビリティの障壁を取り除くことで、フォームをより多くの人に利用してもらえるようになり、エンゲージメントや参加率の向上につながります。
  3. 法令順守: 多くの地域では Web サイトのアクセシビリティが法令で義務付けられており、これらの基準に準拠することで、法的なリスクを回避するのに役立ちます。

Info
WCAG 準拠は、一度対応して終わりではなく、継続的な監視と改善が必要なプロセスであることを忘れないでください。フォームを定期的に評価し、必要な調整を行うことで、すべてのユーザーにとってアクセシブルな状態を維持できます。

Zoho Forms をすべての人にとってアクセシブルにする

Webサイトを訪れるすべての人がオンラインフォームに平等にアクセスできるようにすることは、ウェブアクセシビリティの重要な要素です。

ユーザーが直面する課題

  1. スクリーンリーダーを使用している方: フォームの構造や目的がわかりにくく、混乱やストレスにつながる場合があります。ラベルの欠如や不明瞭なエラーメッセージなど、アクセシブルでない要素は、フォームの入力完了をさらに困難にします。
  2. 認知障がいのある方: 説明が不明瞭なフォーム、複雑なレイアウト、情報量が多すぎるフォームは、理解や入力の完了が難しくなる場合があります。
Zoho Forms には、障がいのあるユーザーにもインクルーシブでアクセシブルなオンラインフォームを作成するための機能が用意されています。直感的に操作できるフォームビルダーを使用することで、高度な技術的知識やコーディングスキルがなくても、幅広いユーザーに対応したアクセシブルなオンラインフォームを作成できます。

ウェブアクセシビリティの原則

Web コンテンツのアクセシビリティを確保するためには、4 つの重要な原則があります。ここでは、それぞれの原則と Zoho Forms における適用方法を説明します。

1. 知覚可能(Perceivable): 情報とユーザーインターフェイス(UI)は、ユーザーが知覚できる形で提示されている必要があります。

Zoho Forms ではどう実現しているか
  1. 色のコントラスト: 視覚障がいのあるユーザーのために、テキストと背景色のコントラストを十分に確保できるよう、カスタマイズ可能なテーマビルダーで調整できます。
  2. 画像: フォーム項目内に画像を含める場合、すべての画像に代替テキスト(alt テキスト)を設定して、画像の内容を明確に伝えることができます。
2. 操作可能(Operable): UI コンポーネントやナビゲーションは操作可能でなければなりません。

Zoho Forms ではどう実現しているか
  1. キーボード操作: Zoho Forms はキーボードのみで操作できるため、マウスを使用できないユーザーでもフォームを問題なく利用できます。各ブラウザーや項目タイプごとのキーボードショートカットについては、キーボードショートカット一覧をご確認ください。
  2. エラーの特定と修正: ユーザーがエラーを特定し修正できるよう、わかりやすいエラーメッセージを表示できます。これらはフォーム設定で自由にカスタマイズ可能です。

3. 理解可能(Understandable): 情報および UI の操作方法は、ユーザーにとって理解可能でなければなりません。

Zoho Forms ではどう実現しているか
  1. 明確でシンプルな言語: 認知能力の異なるユーザーでも理解しやすいよう、シンプルな項目ラベルとエラーメッセージを用意しており、フォーム作成者が自由にカスタマイズできます。
  2. 説明文: 各フォーム項目に説明文を追加できます。また、ベストプラクティスでは、すべてのフォーム要素に対して明確で簡潔な説明とラベルを提供することを推奨しています。
  3. 論理的なフォーム構造: ベストプラクティスでは、フォーム作成者に対し、ユーザーがスムーズに入力を完了できるよう、フォームレイアウトを論理的に構成し、明確な流れを持たせることを推奨しています。

4. 堅牢(Robust): コンテンツは信頼性が高く、さまざまな支援技術と互換性がある必要があります。

Zoho Forms ではどう実現しているか
  1. 支援技術との互換性: Zoho Forms は、一般的に利用されているスクリーンリーダーなどの支援技術と互換性があります。
Notes
メモ: Zoho Forms にはネイティブのスクリーンリーダー機能はありませんが、サードパーティ製のスクリーンリーダーと併用できます。データ保護の観点から、Mac の VoiceOver や Windows の Narrator など、標準的なスクリーンリーダーの利用を推奨します。

フォームをスクリーンリーダー対応にすることで、アクセシビリティをさらに向上させましょう。スクリーンリーダーは視覚障がいのある回答者向けの支援技術で、テキストを音声に変換することで、フォーム内をスムーズに移動し、操作できるようにします。
Build Accessible Forms

Zoho Forms で拡張アクセシビリティ機能を有効にする前に 

フォームを作成する際は、次の点に留意して、誰もが利用しやすいフォームにしましょう。
  1. フォームの構造とコンテンツがスクリーンリーダー向けに最適化されていることを確認し、視覚に障がいのあるユーザーでもフォームにアクセスして簡単に入力・送信できるようにします。
  2. ラベルやボタンなど、フォームの各要素が障がいのある方にも認識できるようにします。
  3. すべてのフォーム項目に、その項目の目的を正確かつ簡潔に表すラベルを関連付けてください。ラベルは項目のすぐ上、または横に配置します。
  4. フォームの冒頭にわかりやすい全体の説明を記載し、各項目にも必要に応じてヘルプテキストを追加します。これにより、ユーザーはどのような情報が必要か、どのように入力すればよいかを理解できます。
  5. フォームの説明文やエラーメッセージは、明確で理解しやすい内容にしてください。フォームのバリデーションとエラー処理は、ユーザーが入力ミスを修正しやすいよう、直感的で十分な情報を提供する形で実装する必要があります。
  6. 専門用語や技術用語の多用は避けてください。
  7. フォーム項目は、ユーザーの操作フローに沿った論理的な順序で配置します。これにより、スクリーンリーダーを使用するユーザーも直感的にフォームを移動できます。
アクセシブルなフォームを作成するうえでの主なポイントは次の 3 つです。
  1. 明確で説明的なラベル、有意義な説明文、論理的な構造を備えた、スクリーンリーダーに配慮したフォームを作成する。
  2. 高コントラストのテキストと配色を優先する。
  3. 直感的に操作できるキーボードナビゲーションを提供する。

Zoho Forms でフォームをアクセシブルにする方法 - 拡張アクセシビリティを有効にする手順

Enable accessibility

Info
Zoho Forms では、既存フォームと新規フォームの両方でフォームのアクセシビリティを有効にできます。

これを有効にするには、
  1. フォームビルダーで、設定 タブ > Compliance & Audit > Accessibility に移動します。

    Enable accessibility
  2. Enhanced Accessibilityはい を選択します。
  3. 保存 をクリックします。
拡張アクセシビリティオプションを有効にすると、スクリーンリーダーを利用するユーザー向けにフォームが対応可能な状態になります。スクリーンリーダーはフォーム要素とそのプロパティを読み上げるため、ユーザーはコンテキストを理解しながらフォームを操作できます。

How Accessibility in Zoho Forms works

Notes
当社では、ブラウザーの開発者ツールを使用しながら、VoiceOver、NVDA、Narrator などの支援技術を用いた手動テストを実施しています。
Info
Zoho Forms では、アクセシビリティを製品の基本原則の 1 つとして重視しています。Zoho Forms は、ヘルプドキュメント内で WCAG(Web Content Accessibility Guidelines)準拠 に関する正確かつ最新の情報を提供するよう努めています。ただし、ベストプラクティスや法規制は時間の経過とともに変化する可能性があるため、常に完全に誤りがないことを保証するものではありません。
Zoho はアクセシビリティへの取り組みを強く推進しており、すべてのユーザーにとってインクルーシブな体験を提供できるよう、製品のアクセシビリティを継続的に監視しています。
本ドキュメントに記載された情報について、法的責任を負うことはできませんが、Zoho Forms の利用中にアクセシビリティに関する懸念点や不備にお気付きの場合は、ぜひご報告ください。皆さまからのフィードバックは、誰もが利用しやすい高いアクセシビリティ基準を維持するうえで大変重要です。
ご不明点やさらなるサポートが必要な場合は、Zoho Forms サポートまでお気軽にお問い合わせください。

アクセシビリティの詳細:
  1. フォームをアクセシブルにするためのベストプラクティス
  2. アクセシビリティコントロールの使用
  3. 障がいのある方向けのキーボードアクセシビリティショートカット
  4. アクセシビリティに関するよくある質問(FAQ)

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