Zoho SalesIQでは、Webサイト訪問者が過去にもWebサイトを訪れていた際に、その時の情報をもとに訪問者を識別できます。また、過去に行われたチャットの情報をもとに、訪問者の名前やメールアドレスを識別することが可能です。Zoho SalesIQを利用してWebサイト訪問者の追跡機能を有効にしていると、訪問者に対して識別用のIDが設定されます。訪問者が同じブラウザーから再度Webサイトにアクセスすると、そのIDをもとに訪問者が識別されます。なお、訪問者に割り当てられたIDは、Zoho SalesIQが訪問者を記録するために使用する、ブラウザーのCookieに保存されます。
訪問者の追跡についてはこちらをご覧ください。
Zoho SalesIQでは、JavaScript APIを使用することでも訪問者を識別できます。ユーザー情報や会員情報の入力フォームなどを使って、名前やメールアドレスなどの訪問者の詳細を取得できる場合、これらの情報を、以下のJavaScript APIを使用してZoho SalesIQに保存することが可能です。これにより、同じ訪問者がWebサイトに再び訪問した際、その情報を同じ訪問者データに関連付けて記録することが可能になります。
ネットショップなど、会員情報を入力してログインするようなサイトを運営しているとします。この場合、ログイン用のフォームに入力された情報をもとに会員情報を取得し、その情報をJavaScript APIを通じてZoho SalesIQに保存し、訪問者の識別に利用することが可能です。
JavaScript APIの使用方法に関する詳細はこちらをご覧ください。
Zoho SalesIQでは、配信したメール内のリンクからの訪問者を連絡先IDによって識別できます。見込み客や顧客宛てにメールを配信し、そのメールの文中にリンク(URL)を記載する場合、リンクに識別用の情報を追加することで、リンクを通じてWebサイトに訪問した人の情報を識別できます。具体的には、リンクの末尾に識別用のパラメーターを追加し、その中に連絡先IDを含めます。これらの情報を含むリンクを受信者がクリックしてWebサイトに移動すると、Webサイトに埋め込まれたZoho SalesIQのコードを通じて、Zoho SalesIQに訪問者の情報が保存されます。
訪問者がそのリンクをクリックすると、リンクのURLに含まれるZoho SalesIQの識別用のパラメーターから、訪問者の詳細が取得されます。これにより、メールを受信した後にリンクをクリックしてWebサイトに訪問した人の情報を識別することができます。これにより、配信したメールからどのくらいWebサイトへの誘導につながったか、どのような受信者がWebサイトを訪問してくれたかなど、配信成果を把握することが可能です。
Zoho SalesIQでは、Webフォームから送信されたデータを使用して、Webサイトの訪問者を識別することもできます。訪問者がWebサイトにアクセスし、Webフォームから名前やメールアドレスなどの情報を送信すると、Zoho SalesIQを通じて、名前やメールアドレスなどの情報がフォームにアクセス中の訪問者の情報と関連付けられます。これにより、次回の訪問時から識別が可能になります。
1.Zoho CRMのWebフォーム:
Zoho CRMのWebフォームの作成時に[訪問者の追跡]設定を有効にすると、Zoho SalesIQと連携して訪問者を識別できます。なお、この設定を有効にしないままZoho CRMのWebフォームをすでに設置している場合、有効にしてからWebフォームを設置しなおす必要があります。
2.既存のWebフォーム
Webサイトにすでに設置されている既存のWebフォームがある場合でも、該当のWebフォームの情報を用いてZoho SalesIQで訪問者を識別することが可能です。具体的には、Webフォームの項目の内容に応じて、以下のようにパラメーターを追加します。
スマート識別画像とは、メールの受信者の情報を識別するために使用する画像です。具体的には、メールの配信時に、1x1ピクセルの画像をメールの本文(HTML)に埋め込みます。この画像を表示するためのHTMLタグ内の画像リンクに、識別用のパラメーターが含まれます。受信者がメールを開封して埋め込まれた画像を読み込むと、パラメーターを通じて該当の受信者の情報がZoho SalesIQに送信されます。これにより、Zoho SalesIQでは、この受信者がWebサイトを訪問した際、訪問者の名前とメールアドレスを識別できます。
メールにスマート識別画像を含めるには、[設定]→[開発者向け情報]→[連携]に移動します。[Zoho Campaigns]を選択し、[スマート識別画像]をクリックします。識別用の画像タグの情報が表示されます。コピー用のボタンをクリックして表示内容をコピーし、メールの本文(HTMLコード)に挿入します。識別用の画像タグが埋め込まれたメールを受信者が開くと、受信者の名前やメールアドレスがZoho SalesIQに送信されます。その後、受信者が再度Webサイトを訪問すると、Zoho SalesIQを通じて受信者の名前やメールアドレスをもとに受信者を識別することが可能です。なお、受信者の情報を保護するため、訪問者の名前とメールアドレスを暗号化したうえで処理することが可能です。
スマート識別画像のURL:
<img src="https://salesiq.zoho.com/
{screen_name}/identify.ls?name=%customerName%&email=%customerEmail%"/>
暗号化を適用した場合のスマート識別画像のURL:
<img src="https://salesiq.zoho.com/
{screen_name}/identify.ls?e_name=encrypted_customer_name&e_email=encrypted_customer_email"/>
なお、受信者の名前やメールアドレスなどの情報の暗号化には、暗号化用のAPIを使用します。上記のURLの例の中のencrypted_customer_name(暗号化された名前)とencrypted_customer_email(暗号化されたメールアドレス)という部分を、暗号化された値に置き換えます。
受信者がメールの設定で画像の読み込みを無効にしている場合、スマート識別画像は機能しません。スマート識別画像は、メールでの画像の読み込みが有効な場合に機能します。
また、スマート識別画像は、Gmailやその他の特定のメールサービスでは機能しません。これらのメールサービスでは、受信したメールに含まれるスマート識別画像が、メールの受信者側の画面で直接読み込まれないためです。画像は、Gmailなどのサーバーに一時的に保存され、そちらから読み込まれます。これにより、スマート識別画像の読み込みを通じた訪問者情報の識別が、適切に機能しないことがあります。
Zoho SalesIQでは、Zoho CRMから見込み客/連絡先にメールを配信する際、識別用リンクを通じて、メールを通じてWebサイトに訪問した人の情報を識別できます。メールの本文に記載された識別用リンクには、受信者の名前とメールアドレスが含まれます。このリンクを通じて受信者がWebサイトを訪問すると、名前とメールアドレスが識別されます。
見込み客:
https://www.example.com/?siq_name=${Leads.Lead Name}&siq_email=${Leads.Email}
https://www.example.com/?siq_name=${Contacts.Contact Name}&siq_email=${Contacts.Email}
訪問者がそのリンクをクリックすると、リンクのURLに含まれるZoho SalesIQの識別用のパラメーターから、訪問者の詳細が取得されます。これにより、メールを受信した後にリンクをクリックしてWebサイトに訪問した人の情報を識別することができます。また、配信したメールからどのくらいWebサイトへの誘導につながったか、どのような受信者がWebサイトを訪問してくれたかなど、配信成果を把握することが可能です。
Zoho SalesIQを利用すると、初めての(匿名の)訪問者にID(数値)を割り当てることで訪問者を識別できます。訪問者がチャット画面から名前やメールアドレスなどの情報を入力した場合、それ以降は、入力された情報をもとに訪問者が識別されます。訪問者が情報を入力しないままWebサイトから離れた場合、訪問者が再度訪問したときには、最初に割り当てられたランダムな訪問者IDがその訪問者に適用されます。なお、訪問者IDにアスタリスク記号(*)がついている場合、その訪問者が再訪問者であることを表します。訪問者の情報は、訪問者への対応時に担当者が手動で更新することもできます。
訪問者追跡の詳細についてはこちらをご覧ください。
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