ワークフロールールの設定内容は次のとおりです。  
ワークフロールールの作成には、次の4つの手順を実行します。  
ワークフロールールの条件に一致するデータに対して、ルールを実行するタイミングを設定します。次の6通りから選択できます。新しいワークフロールールの作成時には、いずれかを必ず選択する必要があります。なお、作成後はルールを編集して変更することはできませんのでご注意ください。  
たとえば、Zoho CRMで新しい見込み客が作成された時に、メールを自動的に送信できます。作成された新しい見込み客に関連するタスクを作成して担当者に割り当てることも可能です。作成の操作以外にも、特定の項目の更新の操作を起点として、同様の処理を実行することもできます。このように、どのデータ操作(作成、編集、削除、特定項目の更新など)に基づいてワークフローを実行するかを選択できます。  
実行タイミングとして  編集  、または  作成/編集  (作成と編集の両方)の操作を選択した場合、繰り返し実行するように設定することも可能です。その場合は、  [(タブ名)が編集されるたびに、このワークフローを繰り返し実行する]  設定を有効にする必要があります。  
たとえば、商談の完了予定日の1週間前に通知をメールで受け取りたい場合や、毎月のリースやサブスクリプションの更新に関する通知メールを顧客に送信したい場合、ワークフロールールを実行するために、データの作成や編集を行う必要はありません。選択した日付/日時項目の値に基づき、ワークフロールールを実行できます。  
なお、処理を実行できるデータ数の上限は、10分間あたり最大  5,000件  ですのでご注意ください。10分間あたりのデータ数が5,000件を超える場合、残りのデータに関する処理は次の10分間に実行されます。   
データのスコアの増減や更新時に、ワークフロールールを実行できます。たとえば、スコアに基づいて見込み客に優先順位を付け、スコアが10以上の見込み客を抜け漏れなく丁寧にフォローアップしたいとします。このような場合、スコアに基づくワークフロールールが役立ちます。見込み客のスコアが更新され、10以上になった場合に、優先的にフォローアップするためのタスクを自動的に作成して担当者に割り当てることができます。   
 
 
       
 
ワークフロールールでは、処理の対象となるデータを絞り込むための条件を設定できます。条件は、複数設定することも可能です。また、条件に一致するデータに対する処理だけではなく、どの条件にも一致しないデータに対する処理を設定することも可能です。  
例  :ワークフロールールの設定において、商談の総額と関連キャンペーンの内容に応じて処理内容を分けるとします。この場合、複数の条件とその処理を次のように設定します。  
| ワークフロールールの条件   | 
         ①条件に一致するデータ:  商談総額が60万円以上、関連キャンペーンが「展示会」  | 
         ②条件に一致するデータ:  商談総額が20万円以上、関連キャンペーンが「展示会」  | 
         ③どの条件にも一致しないデータ   | 
        
| 処理1  | 
         営業マネージャーに、大型商談の通知メールを送信する  | 
         営業担当者に、1週間以内に顧客の検討状況を電話で伺うタスクを割り当てる  | 
         営業担当者に、1週間以内に無料試用の情報をメールで案内するタスクを割り当てる  | 
        
| 処理2  | 
         営業担当者に、ボリュームディスカウントなどの割引条件を事前に確認するタスクを割り当てる  | 
         -  | 
         [無料試用の案内状況]  という項目の値を  [案内予定]  に更新する  | 
        
 複数の条件を設定する場合、条件パターンを編集することで、  かつ(AND)/または(OR)  といった文字を用いて条件の組み合わせ方法を詳細に設定できます。  
       条件パターンを編集するには   
例  : 
 [種類]が[新規商談]、[ステージ]が[提案]または[見積もり]、[総額]が50,000ドルを超えるすべての商談に対してワークフロールールを実行するとします。 
 条件1:[種類][次の値と等しい][新規商談]、条件2:[ステージ][次の値と等しい][提案]、条件3:[ステージ][次の値と等しい][見積もり]、条件4:[総額][>][50000]
この条件は、条件パターンを編集することで、下図のように簡単に設定できます。 
 
 条件パターンは、下図のように自動的に設定されます。 
 
 この条件パターンは上記の条件に一致しないため、条件パターンを編集することで、下図のように設定できます。 
    
ワークフロールールには、何らかの自動処理を必ず関連付ける必要があります。具体的な処理としては、メール通知、タスクの割り当て、予定/通話の登録、項目の更新、Web通知(Webhook)、関数の実行、データの作成などを設定できます。データの作成を除くすべての処理は、  [設定]→[自動化]→  [処理]   タブで、種類ごとに分類されて表示されます。設定した処理は、ワークフロールールの  [すぐに実行する処理]  または  [時間基準の処理]  として関連付けることができます。  
すぐに実行する処理には、メール通知、タスクの割り当て、予定/通話の登録、項目の更新、Web通知(Webhook)の実行、関数の実行、データの作成があります。これらの処理が、ルールの実行と同時に実行されます。処理を追加する(関連付ける)には、2通りの方法があります。  
すぐに実行する処理を関連付けるには   
ワークフロールールを作成済みの場合は、  手順4  に進みます。  
         
   データの作成処理は、エンタープライズプラン以上のプランでのみ使用できます。    ワークフロールールの設定時に、次の手順を実行する必要があります。   
新しいデータを作成するタブとレイアウトを選択します。   
データの担当者を選択します。ログイン中のユーザー(ワークフロールールの作成者)、または、その他のユーザーから選択できます。   
 また、    ルックアップ項目を通じてユーザー    を選択することも可能です。(該当のルックアップ項目を通じて関連付けられているデータの担当者、作成者、更新者などを選択できます)。たとえば、  連絡先  のステータスが[興味あり]に変更された場合に、  商談  データを作成するとします。このとき、商談の担当者として、連絡先の担当者と同じ担当者(ユーザー)を設定することができます。また、データの担当者として、  カスタム項目  として追加されている独自の  ユーザールックアップ項目  から、ユーザーを選択することも可能です(ただし、  単一選択のユーザー項目  である必要があります)。   
項目の値を入力します(例:データ名、総額など)。初期設定では、レイアウト内の必須項目が入力対象として表示されます。レイアウト内の項目をさらに追加して、値を入力することも可能です。値を直接入力するか、差し込み項目を使用することが可能です。たとえば、差し込み項目を使用して、商談名に取引先名/会社名を自動で入力するように設定できます。  
データの作成処理を設定するには   
予定や通話の入力項目をさらに追加すると、追加した項目は必須項目となります。処理を保存するには、すべての必須項目に値を入力する必要がありますのでご注意ください。 
すぐに実行する処理として  [通話の予定の登録]  の処理を設定できるのは、  [見込み客]  /  [連絡先]  タブに作成したワークフロールールのみです。 
時間基準の処理は、ワークフロールールの実行後、指定された時間に自動で実行する処理です。時間基準の処理には、メール通知、タスクの割り当て、項目の更新、タグの追加/削除、Web通知(Webhook)の実行、関数の実行を設定できます。これらの処理を、  ワークフロールールの実行日時  から指定した期間の経過後に自動で実行するように予約できます。設定した時間基準の処理は、各データの詳細ページの  [履歴]  →  [今後の処理]  欄で確認できます。  
処理を関連付けるには、次の2通りの方法があります。  
時間基準の処理を追加するには   
ワークフロールールを作成済みの場合は、  手順4  に進みます。  
 
 Zoho CRMであらかじめ用意されている標準の処理(例:メール通知、タスクの割り当て)以外の処理が必要な場合は、カスタム処理として独自の処理を作成し、ワークフロールールに関連付けることができます。カスタム処理では、入力項目や処理の内容を、自社の要件にあわせて柔軟に設定できます。また、設定したカスタム処理は、複数のワークフローで使い回すことができ、同じような処理を何度も設定する手間を省けます。カスタム処理の具体的な作成方法については、  開発者向け   の   情報  をご参照ください。  
以下では、カスタム処理の活用例を見てみましょう。  
          
          1日の上限に関する注意事項   
| 編集時の条件パターン   | 
         表示時の条件パターン   | 
        
| ( 1 かつ 2 ) または ( 3 かつ 4 )  | 
         ( ( 1 かつ 2 ) または ( 3 かつ 4 ) )  | 
        
| 1 かつ 2 かつ 3 かつ 4  | 
         ( 1 かつ 2 かつ 3 かつ 4 )  | 
        
| ( 1 または 2 ) かつ ( 3 または 4 )  | 
         ( ( 1 または 2 ) かつ ( 3 または 4 ) )  | 
        
必要な場合を除いてワークフロールールが編集されないようにするには、ルールをロックできます。ロックしたルールは編集できません。編集するには、ロックを解除する必要があります。ロックすると、必要な場合を除いて編集されないように、他の管理者に通知されます。なお、ロックできるのは、ルールの作成後です。  
ワークフロールールをロックするには   
 
       ワークフロールールの一覧ページでは、  一覧表示  と  概要表示  の2通りの方法で作成したワークフロールールを表示できます。初期設定では、[一覧表示]にすべてのタブのワークフロールールが表示されます。タブを選択し、該当のワークフロールールを抽出して一覧に表示することも可能です。 
    
   
 選択したタブの一覧で、右上のアイコンをクリックして[概要表示]に切り替えると、選択したタブの各ワークフロールールの実行タイミングと条件、関連付けられている処理などの設定の概要を表示できます。各タブのワークフロールールの対象をひと目で確認できるため、設定の整合性を図るのに役立ちます。 
         概要表示を使用するには   
 ワークフロールールを並べ替えるには   
メール通知の処理が関連付けられているワークフロールールについて、メールの送信状況に関する情報を確認できます。ワークフロールールに関連付けられているメールテンプレートの開封率に基づき、過去7日間で数値の高いワークフロールールが一覧に表示されます。  
ワークフローの実行状況を確認するには   
 ワークフロールールは、一覧表示の画面、または、各ワークフロールールの編集画面から削除できます。ワークフロールールを削除すると、対象のデータに対して予約されている時間基準の処理の実行予定もすべて削除されます。  
ワークフロールールを削除するには   
 
       
       
         「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
         
      
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