一般情報
1.管理者向けの留意事項
移行プロセスは、管理者権限を持つすべてのユーザーが確認できます。チームの選択後、選択内容を変更することはできません。そのため、Zoho WorkDriveのチームを選択する際には十分にご注意ください。
2.移行後のフォルダーの管理
移行後、Zoho CRMのデータに追加された添付ファイルは、データの担当者のZoho WorkDriveの[自分のフォルダー]のセクション内にある、標準のフォルダーに自動で配置されます。
3.Zoho WorkDriveのファイルの保管場所
添付ファイルは、Zoho WorkDriveで保管されます。保管場所にアクセスするには、[自分のフォルダー]→[アプリ]→[Zoho CRM]→[(タブ名)]→[(データ名)]→[添付ファイル]→[(ファイル)]の順に移動します。
4.添付ファイルへのアクセス
他の担当者のデータに関する添付ファイルを[ドキュメント]タブやZoho WorkDriveから表示することはできません。Zoho CRMのデータの詳細ページでデータの添付ファイルを表示できるのは、該当のデータの担当者、または該当のデータにアクセスする権限を持つユーザーのみです。
5.移行の段階
現在、Zoho WorkDriveへの移行対象となるデータは、データの詳細ページで添付ファイルとして追加されたファイルと[ドキュメント]タブに追加されたファイルのみです。画像のアップロード、ファイルのアップロード用の項目、メモの添付ファイル、テンプレートなどのファイルは、次の段階で移行されます。
6.データ容量
Zoho WorkDriveアカウントを新しく作成すると、無料のエッセンシャルプランが自動で割り当てられます。このプランでは、組織で5GB、ユーザーライセンスにつき1GBのデータ容量を利用できます。Zoho CRMのいずれかのプランを利用している場合、このエッセンシャルプランを無料で利用できます。Zoho CRMに連携しているZoho WorkDriveアカウントが有料プランの場合、該当の有料プランのデータ容量に関する各種上限が適用されます。
画像のアップロード、ファイルのアップロード用の項目、メモの添付ファイル、テンプレートなどのファイルは、次の段階でZoho WorkDriveに移行されます。その間、Zoho CRMのファイルのデータ容量が消費されます。これらのファイルに関して追加のデータ容量が必要な場合、Zoho CRMのファイルのデータ容量のセクションからアドオンを購入できます。
7.未認証のユーザーまたは無効なユーザーのファイル
担当者が未認証または無効の状態になると、該当の担当者のデータに関連付けられている添付ファイルはZoho WorkDriveの専用フォルダーに移動されます。このフォルダーにアクセスできるのは、Zoho CRMとZoho WorkDriveの連携を設定した管理者のみです。
8.ドキュメントライブラリーフォルダーの名前の変更
これまで、[ドキュメント]タブのファイルやフォルダーを管理するにあたって、ドキュメントライブラリーと呼ばれる標準のフォルダーが使用されていました。今後、このフォルダー名は「Zoho CRM」に変更されます。
9.削除されたファイルの管理
Zoho CRMの[ドキュメント]タブ内で削除されたファイルやワークスペースにZoho WorkDriveからアクセスするには、[管理画面]→[チームフォルダー]→[削除済み]の順に移動します。
削除されたデータは、Zoho WorkDriveに90日間保持されます。その後、データは完全に削除されます。
各種権限
権限
移行前のZoho CRMの[ドキュメント]タブの権限
- ドキュメントフォルダー:フォルダーの管理の権限
- [ドキュメント]タブ:表示、作成、編集、削除の権限
移行後の[ドキュメント]タブの新しい権限
- 表示:ユーザーに対して[ドキュメント]タブの表示を許可します(標準で有効です)。
- チームフォルダーの作成:ユーザーに対してチームフォルダーの作成を許可します。
- チームフォルダーの関連付け:ユーザーに対して、Zoho WorkDriveのチームフォルダーとZoho CRMの[ドキュメント]タブとの関連付けを許可します。
- チームフォルダーの編集:チームフォルダーの編集や、既存のチームフォルダーの権限の設定を許可します。
Zoho CRMの[ドキュメント]タブの権限とZoho WorkDriveの権限は、個別に設定する必要があります。たとえば、Zoho CRMでチームフォルダーを作成する権限を持つユーザーがZoho WorkDriveでもチームフォルダーを作成できるようにするには、該当のユーザーに対してZoho WorkDriveのチームフォルダーの作成権限を設定する必要があります。
チームフォルダーの権限
チームフォルダーにおいてユーザーが行える操作は、該当のユーザーに対して割り当てられている役職によって異なります。なお、各チームフォルダーにおいて、ユーザーの役職を個別に設定できます。役職の種類として、管理者、副管理者、編集者、コメント者、閲覧者が用意されています。
移行処理を通じて、Zoho CRMの[ドキュメント]タブの既存の権限に基づいてユーザーに対して以下の役職が割り当てらます。
- 表示、作成:編集者
- 表示、編集:編集者
- 表示、作成、編集:編集者
- 表示、削除:副管理者
- 表示、作成、削除:副管理者
- 表示、編集、削除:副管理者
- 表示、作成、編集、削除:管理者
- 表示:閲覧者
これらの役職は、Zoho CRMの[ドキュメント]タブで編集できます。ただし、Zoho WorkDriveで直接編集することはできません。
役職と権限に関する詳細については、
こちらをご参照ください。
役職とグループ
Zoho CRMとZoho WorkDriveでは、権限の設定が異なります。そのため、Zoho CRMの役職に基づいた権限の設定をZoho WorkDriveに直接移行することはできません。役職とグループの権限の内容は、各ユーザーに対して個別に割り当てられます。
役職やグループの標準権限
チームフォルダーに追加された役職やグループの権限の内容は、各ユーザーに対して個別に割り当てられます。また、これらの役職やグループの権限が適用されていたユーザーには、コメント者の権限が追加で割り当てられます。今後これらの役職やグループが適用されるユーザーに対して表示権限を許可することで、どの権限も許可されていない状態を防ぐことができます。
他のZohoサービスとZoho WorkDriveの連携
- Zoho One、Zoho CRM Plusを利用中のユーザーは、バンドルサービス内の既存のZoho WorkDriveを利用するように自動で設定されます。
- Zoho CRM Plusを利用中のユーザーに関して、バンドルサービス内ですでに利用中のZoho WorkDriveアカウントがある場合や、他のZohoサービスと連携中のZoho WorkDriveアカウントがある場合、これらのアカウントは標準のアカウントとして設定されます。
Zoho CRMの管理者とZoho CRM Plusの特権管理者が同じユーザーの場合、移行処理を開始するにあたって既存の連携中のZoho WorkDriveのチームを選択できます。ただし、Zoho CRMの管理者とZoho CRM Plusの特権管理者が異なるユーザーの場合、表示されるポップアップ画面からZoho CRM Plusの管理者を選択し、Zoho WorkDriveへの移行処理について連絡する必要があります。
Zoho CRM PlusのバンドルサービスでZoho WorkDriveが利用されていない場合や、他のZohoサービスとの連携が行われていない場合、Zoho CRM Plusの特権管理者は、移行時に新しいZoho WorkDriveアカウントを作成するかどうか選択できます。