一方、メールに対する顧客の反応を丁寧に確認することで、メールを通じた営業活動が順調に進んでいるかどうかを判断できます。また、今後の営業活動を計画するのにも役立ちます。
Zoho CRMのメール分析機能を使用すると、送信メールに対する顧客の反応を簡単に計測できます。メール分析機能では、次のことが可能です。
メール分析機能を有効にするには
特定の顧客とのメールのやりとりは、該当の顧客データの詳細ページにおいて関連情報として確認できます。具体的には、[見込み客]、[連絡先]、[商談]の詳細ページの下部に表示される[メール]の関連リストで、各メールのステータスを確認できます。
メールへの反応の詳細を確認するには
Zoho CRMでは、送信したメール内の画像が読み込まれたかどうかを識別する方法により、顧客の反応を計測しています。Zoho CRMで送信するHTML形式のメールの下部には、1ピクセルの小さな画像が組み込まれます(Webビーコン)。受信者がメールを開封し、メール内の画像を表示すると、この小さな画像がサーバーからダウンロードされます。このダウンロード情報によって、Zoho CRMではメールの開封を計測できます。
この方法は、メールの反応を計測する方法として、一般的によく使用されています。ただし、使用にはいくつかの制限があります。留意事項は次のとおりです。
Zoho CRMでデータを検索/抽出する際、該当のデータの項目だけではなく、関連するデータをもとに検索/抽出条件を設定することが可能です(例:見込み客に関連付けられているタスクの情報をもとに検索する)。
また、メール分析の機能を有効にすると、メールのステータスを検索条件として使用することもできます。たとえば、「過去3日間にメールを開封した連絡先」や、「メールが送信されたものの今週開封していない連絡先」などを検索できます。
フィルターの条件としてメールのステータスを使用する例:
メールのステータスを使用した条件を、他の条件と組み合わせることで、より詳細なデータの抽出が可能です。たとえば、次の例を見てみましょう。
商談の抽出
このように、メールへの反応をもとに抽出した商談を対象にして、フォローアップを行うことができます。また、対象をさらに絞り込むため、商談の[総額]を検索条件に追加することも可能です(例:商談総額が50万円以上)。このようにして、対象の商談をさまざまな条件で簡単に絞り込み、迅速に対応することができます。
さらに、抽出したデータに対して、一括更新/一括メール送信/マクロの実行などの一括処理を実行することも可能です。
このように、検索条件にメールのステータスを使用することで、より確度の高い見込み客や商談のデータの抽出が可能になります。
Zoho CRMアカウントでメール分析の機能を有効にすると、以下のメールのレポートを利用できるようになります。
メールの分析のレポートでは、Zoho CRMから送信したメールの統計を確認できます([セールスインボックス]タブから送信したメールも対象に含まれます)。メールの分析のレポートでは、日付、テンプレート、タブ、ユーザーに基づいたメールのステータスの概要を確認できます。
メールの分析のレポートを確認するには
要約レポートと詳細レポートの各列には、メールの各ステータスの統計が表示されます。
メールと通話の分析のレポートでは、指定した期間で営業担当者が発着信した通話や送受信したメールの件数の合計を把握できます。これらの統計は、顧客とのコミュニケーションの効果を測定するのに役立ちます。
メールと通話の分析レポートを表示するには
メールと通話の分析のレポートの各列には、メールと通話の各ステータスの統計が表示されます。
送信メールの状況のレポートには、Zoho CRMで送信したメールの一覧が表示されます。
送信メールの状況のレポートを表示するには
レポートの編集、エクスポート、メール送信も可能です。
[メールのレポート]フォルダーに表示されるその他のレポートは次のとおりです。
メールテンプレートの分析機能では、各メールテンプレートの統計(到達数、開封数、開封率、クリック数、クリック率など)を確認でき、どのテンプレートが効果的かを把握できます。
また、同じメールテンプレートのバージョン別の統計から、変更内容が顧客の反応にどのような影響を与えたかを確認することも可能です。なお、メールテンプレートの内容を変更すると、新しいバージョンが自動で作成され、バージョンごとに統計情報が記録されます。
たとえば、既存顧客向けのメールテンプレートを作成したとします。メールの件名を「再来店時のお得なクーポンのご案内」から「大事なお客様専用クーポンのご案内です」に変更すると、開封率が異なるかもしれません。そおで、メールテンプレートに2つのバージョンを作成して送信し、それぞれの反応を比較することで、変更の効果を確認できます。
メールテンプレートの分析レポートを確認するには
表示された画面の[分析]タブで、[開封率]、[クリック率]、[バージョン]のタブを切り替えることで、テンプレートの統計グラフとバージョン履歴をそれぞれ確認できます。
統計グラフのフィルター機能を使用すると、メールの開封率/クリック率のグラフの表示を次の3通りの方法で変更できます。
グラフ内の各データのバーにカーソルを合わせると、詳細情報が表示されます。
日付の範囲を選択すると、選択した特定の期間におけるメールテンプレートの統計を確認できます。
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
日々の営業活動を効率的に管理し、導入効果を高めるための方法を学びましょう。