途中で滞留や中断せずに連続して実行するプロセス(1人の担当者が一気に完了するプロセス)に対しては、通常のブループリントではなく、「中断なしのブループリント」が適しています。たとえば、電話による営業対応プロセスに最適です。
見込み客に対する電話営業を、一定の指針(マニュアルやコールスクリプトなど)に沿って進めたいとします。電話営業は、中断せずに連続して実行するプロセスであるため、「中断なしのブループリント」が適しています。たとえば、次のような段階があり、通常、1回の電話でこのすべての段階を経てプロセスを完了するとします。
- あいさつ
- 商品の紹介
- 料金の案内
- 次回の電話の日程調整
- 見込み客の評価(関心あり)
- 見込み客の評価(関心なし)
このように、中断なしのブループリントを活用することで、電話営業プロセスのさまざまな段階を整理し、一連の流れで対応できるようになります。さらに、各段階で話す内容(コールスクリプト*)を表示するように設定することも可能です。これにより、営業担当者はZoho CRMの画面上で手順を確認しながら、一連の電話対応を効率的に進められます。
(*)電話で話す内容(コールスクリプト)を表示するように設定するには、各遷移の設定の[遷移中]タブにおいて[メッセージ]を追加します。
中断なしのブループリントを作成するには
- [設定]→[プロセス管理]→[ブループリント]の順に移動します。
- 画面右上の[ブループリントを作成する]をクリックします。
- ブループリントの作成画面で、ブループリントの名前を入力し、ブループリントを作成するタブ、レイアウト、項目を選択します。上記の利用例では、次のように設定できます。
- ブループリント名:見込み客への電話
- タブ:見込み客
- レイアウト:標準
- 項目:会話のステップ(カスタム項目)
- ブループリントの対象とするデータの条件を設定します。
条件を設定しない場合、選択したタブのレイアウト内のすべてのデータが対象になります。 - 必要に応じて、[詳細情報]を入力します。
- 右下にある[詳細設定]をクリックし、[中断なしのブループリントとして設定する]の切り替えスイッチをクリックして有効にします。
- ブループリントの担当者を選択します。
- [次へ]をクリックします。
残りの手順は、通常のブループリントと同様です(設定欄に各状態をドラッグ&ドロップで追加し、それぞれの遷移の条件を設定します)。
通常のブループリント | 中断なしのブループリント |
連続して処理を進める必要がないプロセス(一気に完了する必要がないプロセス、段階ごとに間を空けて進めるプロセス)。 | 連続して処理を進める必要があるプロセス(一気に完了する必要があるプロセス、中断せずにすべての段階を進めるプロセス)。 |
段階(ステージ、ステップ、フェーズ、状態)ごとに、異なる担当者を割り当てることが可能。 | 担当者は1人のみ。 |