分岐ブロックとは
分岐ブロックとは、あらかじめ設定した条件に基づいて、チャットのフローを2つ以上の経路に分岐させるためのブロックです。フローを分岐させるための条件には変数を使用できます。
分岐ブロックでは、変数に保存された値が特定の条件を満たすかどうかに基づいて、次の経路を決定することが可能です。
条件の設定に使用できる変数の種類は、以下のとおりです。
ここで、分岐ブロックの設定例を確認してみましょう。あるモバイル端末の販売会社では、自動ガイドボットを使用して端末の返品や交換、修理などを受け付けています。この自動ガイドボットでは、顧客が不具合の内容を選択すると、選択した内容に合わせて、不具合に関する詳細な質問が表示されます。なお、不具合の詳細として選択した内容は、「@problemType」(問題の種類)という名前の変数に保存されます。この場合の分岐条件の設定例は以下のとおりです。
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条件1:入力変数「@problemType」(問題の種類)に、「液晶画面の不具合」または「バッテリーの発熱」という値が保存されている
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条件2:入力変数「@problemType」(問題の種類)に、「カメラの不具合」という値が保存されている
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条件3:入力変数「@problemType」(問題の種類)に、「SIMスロットの不具合」という値が保存されている
以上のように条件を設定することで、どの条件が満たされるかに応じて経路を分岐させ、顧客に別の質問を表示できます。
分岐ブロックを利用するメリット
- チャットの利用者に応じた対応:チャットの利用者によって入力、選択された内容をもとにチャットのフローを分岐させることができます。チャットの利用者の要件に合わせて対応することが可能です。
- 柔軟なチャットのやりとり:チャットのフローを分岐させ、複数の経路を設定できます。さまざまな問い合わせに柔軟に対応することが可能です。
- 自己解決の促進:チャットの利用者の入力内容に基づいて、追加の質問や解決方法を表示できます。チャットの利用者は、画面に沿って入力することで自身の問い合わせや問題の解決方法をすばやく確認できます。
- フローのカスタマイズ:簡単なフローから複雑なフローまで、組織の要件に合わせてフローをカスタマイズできます。ボットによる問い合わせの対応を実施し、担当者の負担を軽減することが可能です。
- 顧客満足度の向上:複数の経路を設定し、チャットの利用者の入力内容や選択内容に応じて解決方法を提示することで、顧客満足度を向上させることができます。
分岐ブロックの制限事項
項目 | 必須項目 | 文字数の上限と保存件数の上限 | 詳細 |
ブロック名 | ○ | 100文字 | 次の特殊文字は使用できません:< > " ' , |
経路 | ○ | 50件 | |
名前 | ○ | 上限はありません | 半角の大文字小文字のアルファベット、数字、スペース、次の特殊文字を使用できます:_ - ( ) . : ‘ ! / |
条件 | ○ | 5件 | |
変数 | ○ | 200件 | テキストまたは数字で入力する必要があります。 |
その他の場合の経路 | × | - | - |
その他の場合の経路名 | ○(その他の場合の経路が有効な場合) | 上限はありません | 半角の大文字小文字のアルファベット、数字、スペース、タブ、改行、次の特殊文字を使用できます:_ ()、- . $ @ ?: ‘ /! |
検証エラーのメッセージ | × | 10,000文字 | スクリプト攻撃の確認が行われます。該当する場合は削除されます。
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分岐ブロックの作成
分岐ブロックを作成するには、以下の手順を実施します。なお、自動ガイドボットのフローの作成方法については、こちらをご参照ください。
分岐ブロックを作成するには
1.フロー編集画面で、[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
2.ブロックの追加画面が表示されます。[処理ブロック]の欄で、[分岐]を選択します。
3.[ブロック名]の項目で、ブロックの名前を重複しないように入力します。なお、日本語は使用できませんのでご注意ください。
4.経路名を入力します。
5.要件に合わせて条件を設定します。
- 変数を選択します。
- 演算子を選択します。
数値の変数の場合、選択できる演算子は以下のとおりです(選択可能な演算子は、変数の種類によって異なります)。
=
<>
<
<=
>
>=
空である
空でない
6.同じ経路内に複数の条件を追加する場合は、[+]アイコンをクリックします。
経路名には、大文字小文字のアルファベット、数字、_ - ( ) . , : ' ! / 半角スペースのみを使用できます。
7.複数の経路を追加する場合は、[経路を追加する]をクリックします。
8.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
分岐ブロックの編集
必要に応じて分岐ブロックを編集できます。自動ガイドボットのフローが公開中、または下書きであっても編集可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.編集する分岐ブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを編集する]を選択します。
4.ブロックの編集画面が表示されます。必要に応じてブロックを編集し、[保存する]をクリックします。
5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。
分岐ブロックのコピー
作成したブロックの設定情報を再利用する場合、ブロックのコピー(複製)機能を利用できます。対象のブロックをコピーして、新しいブロックとして貼り付けることでフローに追加できます。貼り付けたブロックの設定情報はそのまま適用するか、必要に応じて変更を加えることができます。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックして、フローの編集画面を開きます。対象の分岐ブロックをクリックします。
2.操作メニューで[ブロックをコピーする]を選択します。クリップボードに分岐ブロックがコピーされます。
3.コピーした画像ブロックを追加する場所で、[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
4.必要に応じてコピーしたブロックを編集し、[貼り付ける]をクリックします。
分岐ブロックのコピーに関する留意事項
- コピーした分岐ブロックは、何回でも貼り付けることができます。不要になった場合は、[クリップボードから]の欄で[×](クリアする)アイコンをクリックします。
- 分岐ブロックをコピーすると、該当の分岐ブロックの設定内容もすべてコピーされます。コピーした分岐ブロックを追加する前に、必要に応じて内容を編集できます。重複するブロック名は使用できないため、コピーしたブロック名の末尾には「_copy」が自動で追加されます。この名前を変更することも可能です。
- 分岐ブロックをコピーした後に対象の分岐ブロックを削除すると、クリップボードにコピーされた分岐ブロックも削除されます。
分岐ブロックの削除
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.削除する分岐ブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを削除する]を選択します。
4.確認画面で、[はい、削除します]をクリックします。
フローの編集画面で[元に戻す]をクリックすると、削除した分岐ブロックを復元できます。
5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。
分岐ブロックの削除に関する留意事項
- ブロックを削除した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの削除後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
他の内容に関連付けられているブロックを削除しようとすると、エラーが表示されます。以下の画像は、エラーの表示例です。
ブロックの後に続く経路が設定されている場合:
他のフローへの移動(ジャンプ)が設定されているブロック
説明
ツアーやアクティビティを提供する旅行代理店があるとします。この旅行代理店のオンラインストアでは、チャットを通じてツアーやアクティビティに関する問い合わせを行うことができます。この組織では、特定のツアーにおいて年齢制限を設けることにしました。この場合、分岐ブロックを使用することで、顧客によってチャットで制限対象の年齢が選択された際にフローの経路を分岐させ、異なる内容を表示することが可能です。
フローの作成画面:
自動ガイドボットのウィジェット画面:
対応している経路
分岐ブロックが対応している経路は、以下のとおりです。
1件のフロー内に追加できるブロック数の上限は、500件です。ブロックをさらに追加する場合、以下のいずれかを実施してください。
1.移動ブロックを使用して新しいフローに接続する
2.既存のフロー内の不要なブロックを削除する