音声ブロックとは
音声ブロックは、自動ガイドボットの回答として、顧客から情報を取得するための質問ブロックのうちの1つです。顧客からの回答として音声ファイルを受け取るために使用できます。音声機能の不具合に関するフィードバックや障害報告を受け付ける場合や、問い合わせの詳細を音声メッセージで確認したい場合などに役立ちます。
音声ブロックの利用メリット
音声ブロックを利用すると、顧客による入力内容を自動で検証して、受け取り可能な形式の音声ファイルのみを受け付けることができます。たとえば、顧客が商品に関する詳細なフィードバックを提供したい場合に、音声メッセージを録音して送信してもらうことができます。音声情報ではテキストよりもニュアンスを理解しやすいため、サポート担当者は顧客に対してより適切な対応を行うことができます。
1.フローに音声ブロックを追加するには、[+](追加)アイコンをクリックします。
2.ブロックの追加画面が表示されるので、[質問の表示]→[音声]の順に選択します。
3. ブロック名の項目に、ブロック名を入力します。
4. 質問の項目に質問内容を入力します。
5. 利用者から受信する音声ファイルの形式を選択し、[保存する]をクリックします。
6. 自動ガイドボットでは、以下の形式の音声ファイルを受信できます。許可しない形式については、選択を解除できます。
対応しているファイル形式:MP3、WAV、AIFF、OGG
7. ブロックの変数は、入力されたブロック名に基づいて自動的に入力されます。必要に応じて変更できます。
8.初期設定の検証エラーのメッセージを、ブロックの利用目的に合わせて編集できます。
9.[詳細設定]に移動します。
- このブロックを入力必須にせず、顧客が回答をスキップできるようにする場合は、[ブロックをスキップする]の切り替えボタンをクリックして有効にします。
- ただし、この設定はWhatsApp、Telegram、Facebook Messengerの経路では利用できません(ブロックは入力必須に設定されます)。
- フローの終了ブロックとして設定する場合、ブロックの追加/編集画面で、[終了ブロック]の切り替えボタンをクリックして有効にします。
10. プレビュー画面で、音声ブロックがどのように動作するかを確認します(プレビュー画面が表示されていない場合は、[プレビュー]ボタンをクリックするとプレビューを確認できます)。
11. 表示内容に問題がなければ、[保存する]をクリックします。その後、フローを公開します。
- 音声ファイルは、ドラッグ&ドロップ、またはファイル選択の操作で添付できます。音声ファイルのサイズの上限は、14MBです。
- ただし、WhatsApp、Telegram、Facebook Messengerの場合、音声ファイルのサイズの上限は、10MBです。
音声ブロックの編集
ブロックの設定内容は、必要に応じていつでも編集できます。フローが公開中、または下書きであっても編集は可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、編集画面を開きます。

2.対象の音声ブロックの欄で[…](その他の操作)アイコンをクリックします。
3.表示された操作メニューの一覧から[編集する]を選択します。
4.ブロックの編集画面が表示されるので、必要に応じてブロックを編集し、 [保存する]をクリックします。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- ブロックを編集した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの変更後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
- 入力変数に変更を加えると、その変数が使用されているすべてのフローで自動的に更新されます。
音声ブロックのコピー
作成したブロックの設定情報を再利用する場合、ブロックのコピー(複製)機能を利用できます。対象のブロックをコピーして、新しいブロックとして貼り付けることでフローに追加できます。貼り付けた音声ブロックの設定情報はそのまま適用するか、必要に応じて変更を加えることができます。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックして、フローの編集画面を開きます。対象の音声ブロックの欄で[…](その他の操作)アイコンをクリックします。
2.表示された操作メニューの一覧から[コピーする]→[ブロック]を選択します。ブロックの設定情報が、クリップボードにコピーされます。
3.フローの編集画面で、コピーしたブロックを貼り付けるには、[+](追加)アイコンをクリックします。
ブロックの追加画面が表示されるので、[クリップボードから]に移動し、[ブロックを貼り付ける]を選択します。
4.ブロックの設定情報が表示されるので、必要に応じて編集し、[貼り付ける]をクリックします。
- クリップボードにコピーしたブロックの設定情報は、何度でも貼り付けることができます。コピーしたブロックが不要になった場合、クリップボードの内容を消去することが可能です。消去するには、[クリップボードから]の右側にある[x](クリアする)アイコンをクリックします。
- 既存のブロックをコピーする際、変数を含む設定情報がすべてコピーされます。フローに追加する前に、設定情報を必要に応じて編集できます。ブロック名は重複しない名前にする必要があるため、コピーして貼り付けたブロックの名前には、既存のブロック名の後に「_copy」が自動で追加されます。このブロック名は、必要に応じて変更できます。
- コピーしてフローに追加したブロックを削除すると、クリップボードに保存されていた設定情報も削除されます。
音声ブロックの削除
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます。
2.対象の音声ブロックの欄で[…](その他の操作)アイコンをクリックします。
3.表示された操作メニューの一覧から[削除する]→[ブロック]を選択します。
4.表示された確認画面で、[はい、削除します。]をクリックします。
削除したブロックを復元したい場合は、この段階でフローの編集画面の左側にある[元に戻す]アイコンをクリックすることで復元可能です。ただし、以降の手順を行うと、復元できなくなりますのでご注意ください。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- ブロックを削除した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの削除後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
他の内容に関連付けられているブロックを削除しようとすると、エラーメッセージが表示されます。以下の画像は、エラーの表示例です。
ブロックの後に続く経路が設定されている場合:
ブロックが別のフローへの移動処理に使用されている場合:
利用例
顧客がオンラインストアで購入したスピーカーに雑音による不具合が発生し、サポートが必要になったとします。顧客はオンラインストアのサポート窓口にチャットで連絡します。すぐに自動ガイドボットによる応答があり、商品の不具合報告が受け付けられます。その際、実際の音声を送信するように求められます。そこで顧客は、商品から出ている雑音を実際に録音して、音声ファイルを添付します。
フローにおける音声ブロックの例
音声の録音
以下の画像は、上記の利用例の内容をもとに自動ガイドボットのフローを作成したものです。
自動ガイドボットのメッセージ:「音声の不具合を録音し、音声ファイルを添付してください」
自動ガイドボットでの表示内容:
顧客が録音して音声ファイルを送信した後:
ヒントと留意点
- 顧客に音声ファイルを送信してもらう理由を明確に伝えます。
- 顧客に周囲の雑音がない環境で録音するように伝えます。
- 音声ファイルを録音して添付できるようにすることで、テキスト入力が困難な顧客に対しても適切なサポートを提供することが可能です。
フローごとにブロックを500件まで追加できます。ブロック数の上限に達した場合にブロックをさらに追加するには、新しいフローを作成して移動ブロックで接続する必要があります。