Zoho Oneでのデバイスの登録に関するポイントは以下の3つです。
- 登録するデバイスの種類(個人が所有するデバイス/組織が所有するデバイス)
- 登録ステータス(組織で登録済み/登録保留中/管理が有効)
- 管理ステータス(管理対象/管理対象外)
登録するデバイスの種類
個人が所有するデバイス
Zoho Oneでは、
個人が所有するデバイスを登録できます(BYOD)。登録すると、個人が所有するデバイスに組織用のプロファイルを作成できます。デバイスの
セキュリティに関する操作は、組織用のプロファイルについてのみ実行可能です。組織からデバイス全体(私用のプロファイルを含む)に対してセキュリティに関する操作を実行することはできません。
組織が所有するデバイス
組織から配布されているデバイスは、
組織が所有するデバイスとして登録可能です。この場合、セキュリティに関する操作は、デバイス全体に対して実行可能です。
以下の表では、Zoho Oneの各用語に対応するAndroid/iOSデバイスの用語を表示します。
Zoho One | Android Enterprise | Apple |
個人が所有するデバイス | プロファイル所有者(Profile Owner) | 監視対象外 |
組織が所有するデバイス | デバイス所有者(Device Owner) | 監視対象 |
管理者は、デバイスに対してセキュリティに関する操作を実行して、デバイス上のデータを保護できます。
セキュリティに関する操作についてのヘルプページでは、個人が所有するデバイス/組織が所有するデバイスのそれぞれに対して、管理者がそのような操作を実行できるかを確認できます。
レガシーモードのデバイス管理者
レガシーデバイスとは、Androidのレガシーモードのデバイス管理機能を通じて管理されているデバイスを指します。デバイスの管理には、MDMを使用します。Zoho Oneでレガシーデバイスとして登録されるデバイスは以下のとおりです。
- Androidのバージョンが5.0未満のデバイス
- SamsungのKnoxのバージョンが3.4未満で、個人が所有するデバイス
デバイスをレガシーデバイスとして登録すると、次のようなデメリットがあります:
- Android Enterpriseとは異なり、個人が所有するデバイスと組織が所有するデバイスを区別して管理できない
- Play ストアからアプリをインストールする際に個人のGoogleアカウントが必要となる
- レガシーモード(デバイス管理者)の機能は、Androidのバージョン9.0以降で廃止されているため、OSアップデートに問題が生じる可能性がある
登録ステータス
組織で登録済みのデバイス
組織によって登録されたデバイスで、ユーザーに割り当てられていないデバイスは、[組織で登録済みのデバイス]として処理されます。このようなデバイスは、有効なデバイスとしてユーザーに割り当てることができます。
登録保留中のデバイス
個人が所有するデバイスの登録において、招待がまだ承諾されていない場合、デバイスは登録保留中のデバイスとして処理されます。ユーザーが招待を承諾し、登録が完了すると、デバイスは有効になります。招待が承諾されていない場合、招待を再送信したり削除したりすることも可能です。
管理が有効なデバイス
登録が完了しており、ユーザーに割り当てられているデバイスは、管理が有効なデバイスとして処理されます。管理が有効なデバイスは、Zoho Oneで管理できます。組織が所有するデバイスは、
デバイスをユーザーに割り当てることで有効にできます。
管理ステータス
管理対象のデバイス
管理対象のデバイスとは、登録済みで、かつZoho Oneで管理されているデバイス(個人が所有するデバイス/組織が所有するデバイス)を指します。Zoho Oneでは、定期的に管理対象のデバイスと通信し、情報が収集されています。管理対象のデバイスに対して実行可能な操作は以下のとおりです。
- デバイス情報の取得
- ポリシーの関連付け
- アプリの配布
- セキュリティに関する操作の実行
- ユーザーの再割り当て
メモ:Zoho Oneでは、1日1回、管理対象のデバイスと通信し、デバイスが有効な状態であるかどうかを確認しています。確認は、デバイスに対して特定の処理を実行しないときにも行われています。デバイスからの応答がない場合は、デバイスがZoho Oneと通信できない状態であることを表します。
初期設定では、7日間以上デバイスから応答がない場合は、デバイスが無効に設定されます。この期間は、登録の設定ページから変更できます。
管理対象外のデバイス
Zoho Oneからデバイスを管理するには、デバイス上にManage EngineのMDMアプリやプロファイルが登録されている必要があります。Manage EngineのMDMアプリや、関連するプロファイルがデバイスから削除された場合、デバイスの管理ステータスは管理対象外になります。
組織が所有するデバイスの場合、デバイスに対する管理をユーザー側から制限することはできません(Apple Configuratorによって登録されている場合を除きます)。
個人が所有するデバイスや、Apple Configuratorによって登録されたデバイスについては、デイバスに対する管理をユーザー側で解除できます。ただし、組織の管理者は、デバイスに対する管理がユーザーによって解除された際に通知が送信されるよう設定を変更することもできます。