「日割り計算」を有効にしていて、「規定の開始と終了」を選択するとどうなりますか(複数の規定が適用される場合に使用)?
例:「規定の開始と終了」は、複数の規定が適用される場合に便利です。
従業員に2つの規定が適用されるとします。
1つ目の規定:1年以上勤務すると、従業員には6日間の休暇が付与されます。休暇は規定の開始日と終了日から日割りで計算されます。
2つ目の規定:規定の開始と終了から2年間の勤続を終えた従業員には、12日間の休暇が付与されます。
2025年8月5日に入社した従業員を例に考えてみましょう。
1つ目の規定に基づく2026年の休暇の計算:入社日に基づき、計算の対象となる月数は、8月から12月までの5か月間です。したがって、6日間の休暇は5か月で日割り計算され、この従業員には2.5日が付与されます。翌年以降、1月1日に6日間の休暇が付与されます。
2つ目の規定は、勤続2年目になる2027年5月8日に適格となります。
2027年(2年目)の付与数の計算方法を見てみましょう。
2027年1月1日から2027年8月4日までは、1つ目の規定が適用されています。したがって、6日間の休暇は1つ目の規定に基づいて8か月(1月から8月)で日割り計算され、従業員には4日間の休暇が付与されます。
2027年8月5日から、2つ目の規定が適用されます。2つ目の規定の12日間の休暇は4か月(9月~12月)で日割り計算され、従業員には4日間の休暇が付与されます。
つまり、2027年には4+4=8日の休暇が付与されることになります。
[その他]をクリックすると、さらに詳細な設定を行うことが可能です。
適用月数:有効な月数のみが日割り計算の対象となります。たとえば、2025年8月5日に入社した従業員の場合、その月の1日ではなく5日に入社したにもかかわらず、5か月分(8月~12月)が日割り計算の対象となります。
適用日数:正確な適用日数が日割り計算の対象となります。上記と同じ例で考えると、日割り計算の対象となる日数は148日(8月5日~12月31日)となります。
四捨五入する:休暇は、以下の単位に対する「近接値」、「最小値」、「最大値」のいずれかに四捨五入されます。
2つ目のドロップダウンには、「日」、「半日」、「四半日」の3つの単位があります。
四捨五入を選択した場合の日割り計算の例は以下のとおりです。
ある従業員の日割り計算された休暇日数が3.43日であるとします。四捨五入が無効の場合、3.43日分の休暇が付与されます。
四捨五入を有効にした場合、それぞれの組み合わせがどのように機能するか見てみましょう。
単位:日数
日割り計算による休暇日数=3.43日間
近接する日数=3日(1日単位に四捨五入)
近接する半日=3.5日(0.5日単位に四捨五入)
近接する四半日=3.5日(0.25日単位に四捨五入)
1日単位の最大値=4日
半日単位の最大値=3.5日
四半日単位の最大値=3.5日
1日単位の最小値=3日
半日単位の最小値=3日
四半日単位の最小値=3.25日
最初の月のルール:入社後はじめの1か月間について、入社日に基づいて休暇の付与数を定めることを目的としたルールです。たとえば、1日から15日までに入社した場合は1日分の休暇を付与し、16日から31日までに入社した場合は5日分を付与する、といったルールを設定することが可能です。このルールを複数の規定に適用する場合、「最初の月」は各規定が適用される最初の月を指します。
最後の月のルール:退職月について、退職日に基づいて休暇の付与数を定めることを目的としたルールです。たとえば、退職月の1日から15日までに退職する場合は1日分の休暇を付与し、16日から31日までに退職する場合は2日分を付与する、といったルールを設定することが可能です。このルールを複数の規定に適用する場合、「最終月」は各規定が適用される最後の月を指します。