位置情報ブロックを使用すると、自動ガイドボットのやりとりにおいて、相手から住所や位置情報を共有してもらうことができます。たとえば、オンラインストアの注文手続きに関するチャットでの問い合わせにおいて、顧客が納品先の住所を入力するためのセクションを作成することが可能です。顧客は、このセクションから住所や位置情報をすばやく共有することができます。
位置情報ブロックの種類
位置情報ブロックを使用すると、相手から住所や位置情報をすばやく共有してもらうことができます。チャットの利用者による位置情報の共有方法として、以下の2種類があります。
共有方法は、以下のとおりです。
- 地図上で選択
チャットの利用者は、地図上でピンをドラッグ&ドロップすることで住所を共有できます。この方法は、場所の説明が必要な場合や住所の入力が手前な場合において特に役立ちます。
- 住所の入力
チャットの利用者は、住所を手動で入力できます。正確な住所の情報が必要な場合や、マンション・アパートの名前や部屋番号などの詳細を入力したい場合に役立ちます。
位置情報ブロックの作成
位置情報ブロックを作成するには、以下の手順を実施します。なお、自動ガイドボットのフローの作成方法については、こちらをご参照ください。
1.フローの設計画面で[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
2.[質問ブロック]の欄で、[位置情報]を選択します。
位置情報ブロックの内容を保存せずに画面を閉じると、作成内容はすべて失われます。
3.[質問]の項目に質問内容を入力します。
4.[ブロック名]の項目で、ブロックの名前を重複しないように入力します。なお、日本語は使用できませんのでご注意ください。
5.[入力内容を変数に設定]の項目には、上記で入力したブロック名が自動で入力されます。必要に応じて内容を変更できます。
すでに登録されているブロック名を入力すると、以下の画像のようにエラーが表示されます。
6.[検証エラーのメッセージ]の項目に、エラーが発生した際に表示するメッセージを入力します。
7.プレビュー画面で、位置情報ブロックがどのように動作するかを確認します(プレビュー画面が表示されていない場合は、[プレビュー]ボタンをクリックするとプレビューを確認できます)。
8.完了後、[保存する]をクリックします。
- このブロックを任意に設定する場合は、[ブロックをスキップする]の切り替えボタンを有効にします。ただし、この設定はWhatsApp、Telegram、Facebook Messengerの経路では利用できません(ブロックは入力必須に設定されます)。
- このブロックを最後に自動ガイドボットのフローを終了する場合は、[終了ブロック]の切り替えボタンを有効にします。
位置情報ブロックの編集
必要に応じて位置情報ブロックを編集できます。自動ガイドボットのフローが公開中、または下書きであっても編集可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.対象のフローの編集画面を開きます。
5.フローの編集画面で、[保存する]をクリックします。
6.フローを公開します。
位置情報ブロックのコピー
既存の位置情報ブロックをコピーし、フロー内の別の場所に追加できます。追加する際には、位置情報ブロックの内容を編集することも可能です。コピーするには、以下の手順を実施します。
1.フローの編集画面で、コピーする位置情報ブロックをクリックします。
2.操作メニューで[ブロックをコピーする]を選択します。クリップボードに位置情報ブロックがコピーされます。
3.コピーした位置情報ブロックを追加する場所で、[+](ブロックの追加)アイコンをクリックします。
ブロックの作成画面の[クリップボードから]の欄に、コピーした位置情報ブロックが表示されます。 4.対象の位置情報ブロックをクリックし、必要に応じて編集します。完了後、[貼り付ける]をクリックします。
- コピーした位置情報ブロックは、何回でも貼り付けることができます。不要になった場合は、[クリップボードから]の欄で[×](クリアする)アイコンをクリックします。
- 位置情報ブロックをコピーすると、該当の位置情報ブロックの設定内容もすべてコピーされます。コピーした位置情報ブロックを追加する前に、必要に応じて内容を編集できます。重複するブロック名は使用できないため、コピーしたブロック名の末尾には「_copy」が自動で追加されます。この名前を変更することも可能です。
- 位置情報ブロックをコピーした後に対象の位置情報ブロックを削除すると、クリップボードにコピーされた位置情報ブロックも削除されます。
位置情報ブロックの削除
1.対象のフローの編集画面を開きます。
2.削除する位置情報ブロックをクリックします。
3.操作メニューで[ブロックを削除する]を選択します。
4.表示される確認画面で、[はい、削除します]をクリックします。
利用例
オンラインストアで生活雑貨を販売する組織があるとします。この組織のオンラインストアでは、チャットを通じて商品に関する問い合わせを行うことができます。この組織では、新たにチャット上で顧客情報の更新対応を開始することにしました。この場合、位置情報ブロックを使用することで、チャット欄に顧客の更新後の住所を入力するように促すことができます。
フロー内での位置情報ブロックの設定例
納品先住所の更新
以下の画像は、上記の利用例の内容をもとに自動ガイドボットのフローを作成したものです。
ボットにより、次のメッセージが表示されます:Please share your address to ship your package(納品先の住所を共有してください)
フローの作成画面: