自動ガイドボットのフローを作成するには、自動ガイドボットの作成権限が必要です。同様に、自動ガイドボットを表示/編集するには、自動ガイドボットの表示/編集権限が必要です。
自動ガイドボットのフローとは
自動ガイドボットのフローとは、チャットの利用者とのやりとりにおける、自動ガイドボットによる処理の流れを表したものです。それに対して、フロー内の各ブロックは、その流れにおける1つ1つの処理を設定するための部品です。フローにブロックを追加することで、チャットでのやりとりにおいてどのようなメッセージや質問を表示し、どのような情報を受け取るかなどを設定することが可能です。
自動ガイドボットに関する権限を設定するには
1.画面右上にある[設定]アイコンをクリックし、[ユーザー管理]の欄にある[権限]を選択します。
2.対象の権限を選択します。
3.[管理者権限]の欄で[自動ガイドボット]の項目に移動し、切り替えボタンをクリックして権限を有効にします。
4.操作権限のメニューから、必要に応じて[作成]、[表示]、[編集]、[削除]の各種操作の権限を有効/無効にします。
自動ガイドボットのフローを作成するには
1.[設定]→[自己解決]→[自動ガイドボット]の順に移動します。
2.チャットのフローを作成する部門を選択して、[フローを作成する]をクリックします。
3.フローの作成画面でフローの名前と説明を入力し、[次へ]をクリックします。
自動ガイドボットのフローの編集画面が表示されます。
4.(追加)アイコンをクリックし、フローにブロックを追加します。
フローにメッセージブロックを追加するには
1.メッセージブロックの欄で、[テキスト]または[情報カード]のいずれかを選択します。
[テキスト]:メッセージとブロック名を入力して、[保存する]をクリックします。
[情報カード]:カードの種類として[固定カード]または[動的カード]のいずれかを選択します。
[動的カード]を選択した場合、表示スタイルとして[1件のカード]または[複数のカード]のいずれかを選択します。
[カードに表示する情報]の項目で画像をアップロードし、タイトル、サブタイトル、説明を入力します。
[複数のカード]を選択した場合は、すべてのカードについて上記の設定を行います。
カードにテキスト形式やボタン形式の項目を追加する場合は、[カード項目を追加する]をクリックします。
[固定カード]を選択した場合、カードをさらに追加するには[カードを追加する]をクリックします。
c. ブロック名を入力します。
2.プレビューボタンをクリックすると、ブロックのプレビューを表示できます。ブロックの設定が完了したら、[保存する]をクリックします。
フローに質問ブロックを追加するには
1.質問ブロックの種類を選択します。
2.ブロック名を入力します。また、ボット利用者による入力内容を保存するための変数の名前を入力します。
設定内容は、ブロックの種類によって異なります。たとえば、数値ブロックの場合、数値の種類を選択します。
3.詳細設定では、ブロックのスキップを許可する設定や、対象のブロックを終了ブロックとする設定を有効にできます。
4.プレビューボタンをクリックすると、ブロックのプレビューを表示できます。ブロックの設定が完了したら、[保存する]をクリックします。
フローに選択肢ブロックを追加するには
1.[ボタン]、[動的ボタン]、[選択肢カード]のいずれかのブロックの種類を選択します。
2.ボタンの種類として、[単一のボタン]または[複数のボタン]のいずれかを選択します。
3.ボタンの一覧の項目で、ボタン名を入力します。ボタンをさらに追加するには、[ボタンを追加する]をクリックします。
4.どのボタンが押されたかに応じてフローの経路を分岐させたい場合は、[経路を作成する]の切り替えボタンを有効にします。
5.ブロック名を入力します。また、ボット利用者による入力内容を保存するための変数の名前を入力します。
動的ボタンの場合、エラーメッセージを入力します(例:問題が発生しました。お手数ですが、もう一度最初からやり直してください)。
6.カードの種類として、[固定カード]または[動的カード]のいずれかを選択します。
7.質問の項目にテキストを入力します。
8.ボタンの種類として、[単一のボタン]または[複数のボタン]のいずれかを選択します。
9.カードの一覧の項目で、必要な情報を入力します。
10.詳細設定では、ブロックのスキップを許可する設定や、対象のブロックを終了ブロックとする設定を有効にできます。
11.プレビューボタンをクリックすると、ブロックのプレビューを表示できます。ブロックの設定が完了したら、[保存する]をクリックします。
12.必要に応じて上記の手順を繰り返し、ブロックをさらに追加します。
自動ガイドボットのフローに変数を追加するには
1.フローでは、「変数」と呼ばれる機能を利用して、共通的に使用する情報をあらかじめ保存しておき、ボットの質問やメッセージに動的に挿入することが可能です。フローに変数を追加するには、自動ガイドボットの編集画面の左側にあるアイコンをクリックします。変数の設定画面が表示されます。
2.変数の種類として、ドロップダウンから[共通変数]、[個別変数]、[会話変数]のいずれかを選択します。
3.一覧から、追加する変数を選択します。一覧には、あらかじめ作成された変数が表示されます。
なお、個別変数に限っては、こちらの画面からも作成することができます。
4.[保存する]をクリックします。
フローの画面で個別変数を作成するには
1.自動ガイドボットの編集画面の左側にある(変数)アイコンをクリックします。
2.変数の設定画面が表示されます。
3.変数の種類として、ドロップダウンから[個別変数]を選択します。
4.[個別変数を追加する]をクリックします。
5.個別変数の追加画面で、以下の情報を入力します。
6.変数名:変数の名前
7.変数の種類:変数のデータの種類(例:テキスト、数値など)
8.変数の値:変数に割り当てる値
9.説明:変数の簡単な説明
10.[保存する]をクリックします。
インスタントメッセージの特定の経路に関するフローの作成
Zoho Deskでは、Webサイト、OS(iOS、Android)に合わせて専用のフローを作成できるだけでなく、LINE、WhatsApp、ビジネスメッセンジャー、Facebook Messengerなどの各種インスタントメッセージ連携の経路に合わせて専用のフローを作成することができます。
一部のブロックは、すべての経路に対応していません。たとえば、情報カードはWebサイトのフローでは使用できますが、WhatsAppのフローでは使用できません。そのため、すべての経路に共通するフローを作成する際には、使用するブロックがすべての経路に対応しているかどうか確認する必要があります。必要に応じて、経路ごとにフローを個別に作成することをお勧めします。
インスタントメッセージ連携の特定の経路に関するフローを作成するには
1.[設定]→[自己解決]→[自動ガイドボット]の順に移動します。
2.チャットのフローを作成する部門を選択し、[フローを作成する]をクリックします。
3.フローの作成画面で、フローを作成する経路を選択します。
すべての経路を選択することもできます。
4.自動ガイドボットのフローの名前と説明を入力し、[次へ]をクリックします。
5.自動ガイドボットのフローの編集画面が表示されます。上記の手順に従い、フローを作成します。
自動ガイドボットのフローの公開
自動ガイドボットのフローの作成が完了したら、フローを公開します。
ただし、フローを公開しただけでは、各経路において自動ガイドボットを利用することはできません。
利用できるようにするには、公開したフローをどこでもサポートのアドオン(ヘルプやサポートメニューを埋め込む機能)や自動ガイドボットのウィジェットに関連付ける必要があります。 フローを公開するには
1.[設定]→[自己解決]→[自動ガイドボット]の順に移動します。
自動ガイドボットの画面が開きます。[公開中のフロー]、[下書きのフロー]、[削除したフロー]の各タブが表示されます。
2.[下書きのフロー]タブをクリックします。
3.対象のフローをクリックします。フローの編集画面で[プレビュー]をクリックします。
4.画面右側に表示されるプレビュー画面で、実際のフローの内容を確認します。
5.必要に応じてフローを変更します。完了後、[公開する]をクリックします。
- 自動ガイドボットの一覧ページでは、各フローの作成者、作成日時などの詳細情報を確認できます。
- 自身が作成したフローのみを表示することもできます。表示するには、自動ガイドボットの一覧ページで各タブのドロップダウンをクリックし、[自分が作成したフロー]を選択します。
フローの関連付け
自動ガイドボットを利用できるようにするには、作成したフローを自動ガイドボットのウィジェットに関連付ける必要があります。1件のウィジェットには、複数のフローを関連付けることができます。複数のフローを関連付ける場合、自動ガイドボット上にフローの選択に関するメッセージを表示し、利用者にフローを選択してもらうことが可能です。
- ウィジェットに関連付けられているフローが1件のみの場合、フローの名前は表示名としても使用されます。
- ウィジェットを削除すると、該当のウィジェットの機能は停止し、ウィジェットを利用することはできなくなります。
ウィジェットに関連付けられているフローが1件のみの場合にフローが削除されると、ウィジェットは利用できなくなります。
フローの作成に関する留意事項
[下書きを保存する]をクリックすると、フローの内容を一時保存して、後から編集を再開できます。
フローを複数のウィジェットに関連付けることで、該当のフローに基づく自動ガイドボットを複数のWebサイトで提供することができます。
1件の部門で作成できるフローの件数の上限は、25件です(公開中、削除済み、下書きのフローをすべて含む)。
自動ガイドボットのフローを作成、編集、削除するには、各権限が必要です。
1件のフローを複数のウィジェットに関連付けることができます。
1件のフローで追加できるブロックの件数の上限は、500件です。ブロック数の上限に達した場合にブロックをさらに追加するには、移動ブロックを使用して他のブロックに接続するか、既存のフローから不要なブロックを削除する必要があります。
ブロックの設定内容を保存せずにフローの編集画面から移動した場合、確認メッセージが表示されます。そのまま移動すると、未保存の設定内容は完全に削除されますのでご注意ください。
プレビュー画面では、フローを公開する前に自動ガイドボットのフローの内容を確認できます。
公開したフローに関する各種指標データを確認できます。