Zoho MCP を使用した Creator への AI クライアントの連携

Zoho MCP を使用した Creator への AI クライアントの連携

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Info概要
Zoho MCPは、Claude、ChatGPT、GeminiなどのAIクライアントや、Cursor、Windsurf、VSCodeなどのAI対応IDEを、Zoho Creatorやその他のアプリケーションに接続する連携レイヤーです。Zoho MCPは、アプリケーションの機能をツールとして公開し、AIクライアントが接続済みのアプリケーションから情報を安全に取得して操作を実行できるようにします。AIクライアントが複数のアプリケーションにまたがる操作を連携して実行できるため、ユーザーは簡単な自然言語の指示だけで、複雑な業務処理やワークフローを実行できます。
Quote利用条件
  1. Zoho CreatorとZoho MCPおよびAIクライアントとの連携は、Creatorのすべてのプランで利用できます。
  2. MCPサーバーの作成、アプリケーションとAIクライアントの連携、MCPサーバーを通じて公開するツールの設定を行えるのは、Zoho MCPの管理者のみです。

1. MCPとは

Zoho MCPは、モデルコンテキストプロトコル(MCP)に基づく連携レイヤーです。AIクライアントは、自然言語による指示を使用してZoho Creatorやその他のアプリケーションを安全に操作できます。Zoho MCPを使用すると、Claude、ChatGPT、CursorなどのAIクライアントは、会話画面を離れることなく、ユーザーの指示に基づいてアプリケーションデータを安全に分析し、レコードの作成や更新、ワークフローの実行、自動処理の予約、接続済みのZohoサービスやその他の業務アプリケーション間でのタスク調整など、許可された操作を実行できます。



Zoho MCPは、標準化されたプロトコルを通じてアプリケーションのツール(操作)を公開することで、生成AIアシスタント(ChatGPT、Claudeなど)が、MCP管理者によって定義された範囲内に限り、操作を検出して実行できるようにします。MCPサーバーに接続されたアプリケーションごとに、MCP管理者はAIクライアントに公開するツール(操作)を選択できます。

また、Zoho MCPは認証ゲートウェイとして機能し、オンデマンドOAuth認証または事前設定済みの接続のいずれかを使用して、ツールへのアクセスに用いる認証方式を管理します。

MCPを使用せずにAIとアプリケーションを連携する場合、通常はAIクライアントごとに、カスタムAPI、オーケストレーションロジック、認証処理、要求の形式設定、プラットフォーム固有の連携機能を個別に構築する必要があります。

1つのMCPサーバーに、複数のZoho製品や外部の業務アプリケーションを設定できます。標準で対応していない外部アプリケーションは、Zoho Flowを中間レイヤーとして使用し、MCPサーバーと連携できます。Zoho Flowは、自動ワークフローを作成してZohoアプリケーションと外部サービスを接続できる連携プラットフォームです。

Notes
メモ:Zoho MCPを通じてZoho Creatorのツールを呼び出すと、Creatorアカウントの開発者API呼び出しが消費されます。開発者API呼び出しの使用量と上限は、[請求]セクションで確認できます。また、ClaudeなどのAIクライアントでは、プロンプトと応答の処理にトークンが消費され、AIプロバイダーから料金が請求されます。

すぐに利用を開始するには。

  1. MCPサーバーを設定してAIクライアントに接続するには、MCPサーバーを使用してZoho CreatorをAIクライアントに接続する手順セクションに進みます。
  2. 各ツールでサポートされている機能と操作については、MCPサーバーでZoho Creatorに使用できるツールセクションを参照してください。

2. Zoho MCPの仕組み

2.1 Zoho MCPアーキテクチャの主要コンポーネント

AIへのプロンプトに基づいてタスクを実行するため、複数のアーキテクチャレイヤーが連携し、ユーザーの要求の処理、通信の標準化、連携の管理、外部アプリケーションとのやり取りを行います。以下のセクションでは、各レイヤーの役割と担当機能について詳しく説明します。

AIオーケストレーター。
AIオーケストレーターは、ユーザーの要求を理解し、その実行に必要な操作の順序を決定するインテリジェンスレイヤーです。ユーザーが自然言語で入力した内容を分析し、必要なツールと操作を特定して、MCPフレームワークを通じてそれらの操作の実行を調整します。
AIオーケストレーターは推論と意思決定を行う機能を備えており、複雑な要求を複数の手順に分解し、操作を実行する順序を決定できます。また、前の手順から得た応答を評価し、その結果に基づいて次の操作を決定します。
たとえば、ユーザーが「見込み客を作成し、ミーティングを予約して、招待を送信する」と要求すると、AIオーケストレーターは要求を操作項目に分けて順序付けます。必要なツールや範囲、操作対象のアプリケーション、実行する操作を分析し、実行結果を取得して、ユーザーの意図どおりにタスクが正常に完了したことを確認します。
MCPアーキテクチャでは、Claude、ChatGPT、Geminiなどの生成AIクライアントがオーケストレーターとして機能します。これらは、ユーザーと外部アプリケーション間のやり取りを制御する、中心的な意思決定コンポーネントです。

MCPクライアント。
MCPクライアントは、AIオーケストレーターとMCPサーバー間のやり取りを可能にする通信レイヤーです。AIオーケストレーターから受け取った操作要求を、モデルコンテキストプロトコル(MCP)規格に従って形式設定してから、MCPサーバーに送信します。
AIオーケストレーターが操作の実行が必要であると判断すると、適切なツールを呼び出すようMCPクライアントに指示します。MCPクライアントは要求をMCP仕様に従って形式設定し、対象のMCPサーバーとの通信を確立して要求を送信します。応答を受信すると、その内容を解析して結果をAIオーケストレーターに返します。MCPクライアントには、特定のアプリケーションのAPIに関する情報は含まれていません。
MCPクライアントは生成AIプラットフォームのコンポーネントであり、同じプラットフォームによって管理されます。AIオーケストレーターとMCPサーバー間の通信レイヤーとして機能し、要求の形式設定、通信、接続管理、応答処理を行います。これらの処理は内部で実行されるため、ユーザーがMCPクライアントを直接操作することはありません。

Zoho MCPサーバー。
MCPサーバーは、MCPクライアントと接続済みのZohoアプリケーション間をつなぐ役割を果たします。MCPの要求をアプリケーション固有のAPI呼び出しに変換し、実行レイヤーとして機能する適切なアプリケーションに転送します。また、アプリケーションからの応答を処理し、標準化された形式でMCPクライアントに返します。

MCPサーバーは、要求の検証、セキュリティの適用、処理の変換、アプリケーションとの通信を連携して行う複数の機能領域で構成されています。



機能領域
目的
ツール
(MCP管理者が設定)
ツールは、Zoho MCPサーバーを通じてAIクライアントに提供される、各種Zohoサービスや外部アプリケーションの機能を表します。各ツールは、レコードの作成、データの更新、情報の取得、ワークフローの実行など、接続先のアプリケーション内で実行できる特定の操作を表します。

MCPサーバーを設定する際、Zoho MCP管理者は、アプリケーションの要件やセキュリティ上の考慮事項に基づいて、連携するアプリケーションと公開するツールを選択できます。

各ツールには、実行する操作、必要な入力、想定される応答が定義されています。AIクライアントはこの情報を使用して適切なツールを特定して実行できるため、アプリケーションの内部実装やAPIを理解しなくても、アプリケーションを操作できます。
認証と認可
(MCP管理者が設定)
認証と認可のレイヤーでは、接続先のアプリケーションを操作するために必要な権限がMCPサーバーに付与されていることを確認します。AIクライアントがアプリケーションからデータを取得したり、操作を実行したりするには、事前に適切なスコープでアプリケーションへのアクセスをMCPサーバーに認可する必要があります。

Zoho MCPでは、次の2つの方法で認可を設定できます。

オンデマンド認可:ユーザーごとの認可方式です。MCPサーバーに接続する各ユーザーは、ツールを使用する前に、自分のアカウント認証情報を使用してOAuth認可フローを完了する必要があります。
 
接続による認可:MCPサーバーの設定時に、接続を通じて事前に認可を設定します。これは組織単位の認可方式です。管理者が一度認可を行い、取得したOAuthアクセストークンと更新トークンを信頼できるメンバーと共有することで、各ユーザーが個別に認証しなくてもMCPツールにアクセスして実行できるようになります。
 
Zoho MCP管理者は、Zoho MCPサーバーの設定ページにある接続セクションで認可方式を設定できます。初期設定では、オンデマンド認可が設定されています。

認可の設定後、Zoho MCPの認証レイヤーがアプリケーションに関連付けられた認証情報を管理し、AIクライアントが承認済みの操作のみを実行できるようにします。アクセスが取り消された場合や認可が無効になった場合、ユーザーはツールを使用する前に、アプリケーションを再認可する必要があります。

要求ハンドラー
(内部処理)
要求ハンドラーは、MCPクライアントから受信した要求を処理します。要求の構造を検証し、必要な入力が含まれているかどうかを確認して、要求を処理する適切なツールを特定します。

要求の検証が完了すると、要求ハンドラーは要求をAPI変換機能に渡します。必要な入力が不足している、無効である、またはサポートされていない場合、要求ハンドラーはアプリケーションを呼び出さずにエラー応答を返します。

API変換機能
(内部処理)
API変換機能は、標準化されたMCP要求をアプリケーション固有のAPI要求に変換します。アプリケーションごとに使用するAPI、エンドポイント、要求形式、データ構造が異なる場合があるため、受信した要求を対象アプリケーションで必要なAPI形式に対応付けます。

その後、コネクターが対応するアプリケーションAPIを呼び出し、要求された操作を行います。

応答フォーマッター
(内部処理)
対象アプリケーションでAPI要求が実行されると、アプリケーションから操作結果を含む応答が返されます。応答フォーマッターはこの応答を処理し、標準化されたMCP準拠の形式に変換してからMCPクライアントに返します。


2.2 要求のエンドツーエンド処理

ユーザーの要求は、MCPアーキテクチャ内で次の手順により処理されます。
  1. ユーザーが、特定のタスクを実行するための要求を自然言語でAIクライアントに送信します。
  2. AIオーケストレーターが要求を分析し、タスクの完了に必要な操作を判断します。
  3. MCPクライアントが要求をMCP準拠の形式に変換し、MCPサーバーに送信します。
  4. Zoho MCPで設定されたMCPサーバーが要求を検証し、アクセス権限を確認して、要求をアプリケーション固有のAPI呼び出しに変換します。
  5. 次に、MCPサーバーがAPI呼び出しを使用して適切なアプリケーションを呼び出します。
  6. アプリケーションが要求された操作を実行し、MCPサーバーに応答を返します。
  7. MCPサーバーが応答をMCP準拠の形式に変換し、MCPクライアントに送信します。
  8. MCPクライアントがAIオーケストレーターに応答を返します。
  9. AIオーケストレーターが応答を解釈し、結果をユーザーに表示します。

3. MCPサーバーを使用してZoho CreatorをAIクライアントに接続する手順

Zoho CreatorのMCPサーバーをLLMに接続するには、次の手順を実行します。このガイドでは、例としてClaudeを使用します。

Zoho CreatorのMCPサーバーの設定
  1. Zoho MCP Webアプリケーションを開き、カスタムMCPサーバーを構築するために[MCPサーバーを作成]をクリックします。


  2. MCPサーバーの作成ポップアップでMCPサーバーの名前を入力し、[作成]をクリックします。

    MCPサーバーが作成されると、その設定ページに移動します。

  3. サーバー設定ページのツールセクションで、[ツールを追加]をクリックします。

    ツールを追加画面が表示され、MCPサーバーと連携する製品を選択できます。

  4. ツールを追加画面で、Zoho製品の一覧からZoho Creatorを選択します。

    選択した製品に対応するツールの一覧が表示されます。

  5. AIクライアントにZoho Creatorでの実行を許可するツールを選択し、[今すぐ追加]をクリックします。


    Zoho Creatorと設定したツールが、サーバー設定ページのツールセクションに表示されます。

  6. 新しい製品を追加して関連ツールを設定するには、[ツールをさらに追加]をクリックします。このオプションを使用して、設定済みの製品にツールを追加したり、ツールを削除したりすることもできます。


Zoho MCPサーバーのURL
  1. 設定ページの接続セクションに移動し、生成された[サーバーURL]をコピーします。このURLは、Zoho MCPサーバーとAIクライアント間の接続を確立するために使用します。


    [APIキーを再生成]を使用すると、新しいAPIキーが生成され、MCPサーバーの接続URLが更新されます。通常、セキュリティ上の理由で既存のAPIキーを置き換える必要がある場合に使用します。キーを再生成すると、既存の接続はすべて無効になります。Zoho MCPサーバーへのアクセスを復元するには、接続先のLLMに新しく生成されたURLを設定してください。
Notes
メモ:Zoho MCPのサーバーの管理ページでは、設定済みのすべてのMCPサーバーを一元的に確認できます。このページでは、新しいサーバーの作成、既存のサーバーの[有効化または無効化]、不要になった[サーバーの削除]を行えます。


Zoho MCPサーバーとAIクライアント(Claude)の接続
  1. Claudeアプリケーションを開き、アカウントでサインインします。ランディングページで、サイドバーの[カスタマイズ]をクリックします。


  2. カスタマイズページで[コネクター]をクリックすると、外部アプリケーションやサービスとの連携を表示、管理できます。


  3. [コネクターを追加])アイコンをコネクターペインでクリックします。次のオプションが表示されます。
    [コネクターを参照]—コネクターライブラリーで利用可能な定義済みコネクターを表示して使用します。
    [カスタムコネクターを追加]—コネクターライブラリーにないサービス用のカスタムコネクターを作成します。

  1. [カスタムコネクターを追加]をクリックし、MCPサーバー用のコネクターを作成します。


  2. Zoho MCPサーバーからコピーしたサーバーURLを[リモートMCPサーバーURL]項目に貼り付け、カスタムコネクターの名前を指定して、[追加]をクリックします。追加すると、利用可能なコネクターの一覧にカスタムコネクターが表示されます。


  3. [接続]をクリックし、ClaudeとZoho MCPサーバーの接続を開始します。


  4. 要求された権限を確認し、[許可]をクリックして、ClaudeによるZoho MCPアカウントへのアクセスを承認します。


    承認が完了すると、ClaudeがZoho MCPサーバーに接続され、Zoho Creatorや設定済みのその他のアプリケーション機能にアクセスできるようになります。自然言語のプロンプトを使用して、MCPサーバーに接続されたアプリケーションからデータを取得したり、サポートされている操作を実行したりできます。

4. Zoho MCPサーバーのZoho Creator向けツール

Zoho MCPサーバーでは、生成AIクライアントがZoho Creatorアプリケーションを操作するための各種ツールを提供しています。以下の表では、機能とアプリケーション内で実行する操作に基づいて、これらのツールを分類しています。

カテゴリー ツール 機能
アプリケーションとワークスペースの管理 getApplications アプリケーションの全一覧を、名前やリンク名などの詳細情報とともに、認証済みのZoho Creatorアカウントから取得します。
getApplicationsByWorkspace 指定したワークスペースに関連付けられているすべてのアプリケーションの詳細を取得します。
getWorkspaces 認証済みユーザーがアクセスできるワークスペースの一覧を取得します。
getApplicationSummary 指定したZoho Creatorアプリケーションの概要を取得します。
duplicateApplication 既存のアプリケーションを、フォームレポートワークフロー、設定を含めて複製します。
deleteApplication Zoho Creatorアプリケーションと関連リソースを削除します。
updateApplicationStatus Zoho Creatorアプリケーションを有効または無効にします。
getGalleryApps 利用可能なギャラリーで提供されている作成済みアプリケーションの詳細を取得します。
installGalleryApp Zoho Creatorであらかじめ作成された、指定のギャラリーアプリケーションのインストールを開始します。
getGalleryAppInstallationStatus ギャラリーアプリケーションのインストール状況を取得します。
getSections アプリケーションメニューに設定されているすべてのセクションと、各セクション内のコンポーネントを取得します。各コンポーネントについて、コンポーネントの種類(フォームレポートページチャットエージェント)や表示名などの詳細が返されます。
データ操作 getCreatorRecords 指定したZoho Creatorレポートからすべてのデータを取得します。
getRecordByID データIDを使用して、Zoho Creatorレポートから特定のデータを取得します。
addRecords 指定したフォームに1件以上のデータを追加します。
updateRecords レポート内で指定条件に一致するデータを更新します。
updateRecordByID データIDを使用して、レポート内の特定のデータを更新します。
deleteRecords レポート内で指定条件に一致するデータを削除します。
deleteRecordByID データIDを使用して、指定したレポート内の特定のデータを削除します。
フォームと項目の設定 getForms 指定したアプリケーション内のすべてのフォームのメタデータを取得します。
getFormMetadata 詳細なフォームのメタデータを取得します。これには、すべての項目リンク名項目のプロパティボタンなどが含まれます。
getFields 指定したフォーム内の項目の一覧を取得します。
getPages アプリケーション内のすべてのページのメタデータを取得します。
getReports アプリケーション内のすべてのレポートのメタデータを取得します。
getReportMetadata レポート名、レポートのリンク名、レポートの種類、基準フォームなど、レポートの詳細なメタデータを取得します。また、レポートで有効になっている操作も取得します。
プロセスと承認の自動化 executeStatelessFormButton ステートレスフォームに設定されたボタンを実行します。ステートレスフォームでは、フォームから送信されたデータは保存されず、主にワークフローやカスタム処理の実行に使用されます。
executeReportCustomAction レポートに関連付けられたカスタム処理を実行します。カスタム処理では、通知の送信、データの更新、連携の呼び出し、Delugeスクリプトの実行、レポートに設定されたその他のワークフロー処理の実行などを行えます。
getBlueprintTransitions 特定のデータで利用可能なブループリントの遷移を取得します。このツールは、データの現在のブループリントのステージと、そのステージから実行できる遷移を返します。
executeBlueprintTransition 特定のデータに対してブループリントの遷移を実行します。
getApprovals アプリケーションで申請された承認リクエストを、現在のステータスとともに取得します。このツールは、関連するデータ、フォーム名、承認者、申請情報などの詳細を返します。承認処理は、アプリケーションの承認ワークフローで設定されます。
executeApprovalAction 指定したデータに対して、承認ワークフローで設定された承認処理を実行します。ユーザーの入力に基づき、承認、却下、または承認ワークフローに設定されたその他の処理など、適切な承認処理を実行します。
共同作業とコメント addComment レポート内の指定したデータにコメントを追加します。
getComments レポート内の指定したデータに関連付けられているコメントを取得します。
addReplyToComment データ上の既存のコメントに返信を追加します。
deleteComment データに追加された指定のコメントを削除します。
AIとチャットエージェント getChatAgentMetadata 表示名、リンク名、設定、チャットエージェントが実行できる操作、会話設定などのチャットエージェントのメタデータを取得します。
invokeChatAgent ユーザーの入力に基づいて操作を実行するチャットエージェントを呼び出します。
環境管理
addAppToEnvironment
開発、ステージング、本番の各環境にアプリケーションのインスタンスを作成します。
getAppEnvironmentStatus
アプリケーションの各環境(開発、ステージング、本番)の現在の状態を取得します。レスポンスには、設定状況、前回の公開状況、および本番環境と比較してステージング環境に未反映の変更があるかどうかが含まれます。
getAppStageChanges
開発環境で行われた変更のうち、ステージング環境に反映できるすべての変更の一覧を取得します。
getEnvironmentVersionHistory
指定したアプリケーションについて、ステージング環境と本番環境での公開履歴を取得します。レスポンスには、バージョン番号、公開日、変更件数、変更を公開したユーザーの情報が含まれます。
getProductionChanges
ステージング環境にある変更のうち、本番環境に展開できるすべての変更の一覧を取得します。アカウント所有者名に紐づく、利用可能なアプリケーションの変更を取得します。
publishStageChanges
指定したアプリケーションの開発環境からステージング環境に変更を公開します
publishProductionChanges
指定したアプリケーションのステージング環境から本番環境に変更を公開します
removeAppFromEnvironment
開発、ステージング、本番のすべての環境から指定したアプリケーションを削除します
利用状況と監視
getUsageSummary
指定した環境について、データ、ストレージ、ユーザー、アプリケーション、AI呼び出し、データソース、APIなど、アカウントの利用状況に関する指標の現在の利用量と上限を返します。
getUsageTrend
指定した環境について、データ、ストレージ、ユーザー、アプリケーション、AI呼び出し、データソースなど、指定した利用状況の指標の日次または月次の利用データを取得します。


 4.1. 注意事項

  1. MCPツールを使用して処理を実行すると、その処理に関連付けられたワークフローが存在する場合があります。この場合、成功時検証時のワークフローのみが実行されます。
  2. 連携フォームでは、データの追加および更新操作はサポートされていません。

5. ユースケース

複数のアプリを連携した従業員オンボーディング

従業員オンボーディングアプリでは、新入社員の受け入れ手続きを進めるため、人事チームが複数のチームやアプリにまたがる活動を調整する必要があります。従業員データの作成、直属の上司への通知、ITチームへの備品要求、オンボーディングタスクの割り当てを行い、入社日までに必要な活動がすべて完了していることを確認する必要があります。これらの活動を手動で行う場合、人事担当者は複数のアプリを行き来し、それぞれのワークフローを把握したうえで、各操作を個別に実行する必要があります。
Zoho CreatorZoho CRMZoho Desk、メールアプリをZoho MCPで接続すると、1つの自然言語による要求でこれらの活動を連携して実行できます。

プロンプト例。
「John Smithを、7月1日付でエンジニアリング部門に入社するレベル2のソフトウェアエンジニアとしてオンボーディングしてください。オンボーディング要求を作成し、ITチームと社内チームに通知して、従業員の連絡先を作成してください。」
AIクライアントはユーザーのプロンプトを解釈し、必要な処理を特定して、複数のアプリで適切なツールを呼び出します。次の表は、プロンプトがアプリごとの処理にどのように変換されるかを示しています。

ユーザーの意図 アプリ 呼び出されるツール 実行される処理
オンボーディング要求の作成 Zoho Creator addRecords John Smithの情報を含む新しいデータを、従業員オンボーディング要求フォームに作成します。
オンボーディング活動の割り当て Zoho Creator executeReportCustomAction オンボーディングのワークフローを実行し、人事、IT、社内の各チームにタスクを割り当てます。
従業員の連絡先の作成 Zoho CRM createRecords Zoho CRMの[連絡先]タブにJohn Smithの連絡先データを作成します。
ITチームへの通知 メール sendEmail ITチームにオンボーディング通知を送信します。
社内チームへの通知 メール sendEmail 関連する社内チームにオンボーディング通知を送信します。
承認の開始 Zoho Creator getApprovals
executeApprovalAction
オンボーディング要求に設定されている承認プロセスを取得して開始します。
ユーザーへのステータスの提示 AIクライアント 該当なし すべてのアプリからの応答をまとめ、オンボーディングのステータスをユーザーに提示します。

AIはこれらの処理を適切な順序で実行し、アプリ間およびワークフロー間の依存関係が正しく処理されるようにします。たとえば、通知の送信や承認処理の開始より先に、オンボーディング要求が作成されます。処理が完了した後、人事管理者は「John Smithのオンボーディング要求のステータスを教えてください」、「John Smithの保留中のオンボーディング承認を表示してください」、「ITチームはオンボーディングタスクを完了しましたか?」などと追加で質問できます。AIは関連するアプリから最新情報を取得して回答をまとめるため、人事担当者は複数のアプリを行き来することなくプロセスを管理できます。

6. 用語集

用語 説明
Zoho MCP AIクライアントが自然言語のプロンプトを使用し、Zohoアプリや外部の業務アプリを安全に操作できるようにする連携プラットフォームです。
MCPサーバー/Zoho MCPサーバー アプリの接続、ツールの公開、認可の管理を行い、AIクライアントからアプリの機能を呼び出せるようにする、Zoho MCP内の設定可能なゲートウェイです。
MCPクライアント 適切なツールを特定して呼び出し、Model Context Protocol(MCP)に従って要求を整形してMCPサーバーに送信し、その応答をAIクライアントに返す、AIクライアント内の通信コンポーネントです。
GenAIクライアント/AIクライアント AIクライアントは、ユーザーが生成AIを操作し、コンテンツ作成、データ分析、コーディング、ワークフローの自動化など、幅広いタスクを実行できるようにするアプリです。AIクライアントには、ChatGPT、Claude、Geminiのほか、Cursor、Windsurf、Visual Studio CodeなどのAI対応IDEがあります。
GenAIアシスタント 生成AIモデルを使用してユーザーの自然言語プロンプトを理解し、要求されたタスクを実行する、AI搭載の対話型アシスタントです。
AIオーケストレーター ユーザーのプロンプトを解釈し、必要な処理を判断して、要求されたタスクを完了するための適切なツールを呼び出すAIクライアントです。
ツール MCPサーバーを通じて公開される個別のアプリ機能です。各ツールは、データの取得や作成、情報の更新、ワークフローの実行など、特定の処理に対応します。
Zoho Flow 自動ワークフローを通じてZoho製品と外部アプリを接続する、ノーコードの連携プラットフォームです。外部アプリとMCPサーバーを連携するために使用できます。これらの外部アプリは、Zoho MCPでは直接サポートされていません。
サーバーURL AIクライアントとサーバーを接続するために、MCPサーバー用に生成される一意のエンドポイントです。
APIキー MCPサーバーに関連付けられた一意の認証キーです。サーバーURLに埋め込まれ、AIクライアントからの要求を認証するために使用されます。
Zoho MCP管理者 MCPサーバーの作成と管理、アプリとツールの設定、認可の確立、接続されたアプリへのAIアクセスの制御を行う権限を持つユーザーです。

7. よくある質問

  1. MCPサーバーとは何ですか?また、どのような操作を実行できますか?
    MCPサーバーは、AIクライアントと業務アプリをつなぐ役割を果たします。複数のアプリとGenAIアシスタントを1つのプラットフォームに統合することで、AIクライアントは自然言語のプロンプトを使用して、接続されたアプリから情報を取得したり、処理を実行したりできます。

  2. MCPを通じてフォームやレポートを作成できますか?
    いいえ。MCPサーバーでは、アプリ構造の作成や変更はサポートされていません。フォーム、項目、レポート、ページ、ワークフローなどのアプリ設定は、Zoho Creatorの操作画面で作成および管理する必要があります。

  3. MCPを通じてZoho CRMやBamboo HRなどの他のアプリに接続できますか?
    はい。1台のMCPサーバーで、複数のZoho製品やZoho Flow対応アプリを連携できます。これにより、AIクライアントは1回の自然言語による指示で、複数のアプリのツールを呼び出して処理を連携できます。

  4. MCPを通じてZoho Creatorにワークフローを作成できますか?
    いいえ。MCPサーバーを使用してアプリ構造を作成または変更することはできません。このような設定は、Zoho Creatorの操作画面で直接行う必要があります。そのため、MCPを通じたワークフローの作成や設定はサポートされていません。ただし、MCPサーバーでは、アプリに設定済みのワークフロー、カスタム処理、承認、その他のプロセスを実行できます。

  5. MCPを通じて新しいZoho Creatorアプリを作成できますか?
    はい。適切なツールが設定されている場合、MCPサーバーでギャラリーの作成済みアプリをインストールできます。ただし、ゼロから構築する必要があるカスタムアプリは、AIプロンプトとMCPサーバーを使用して作成することはできません。

  6. MCPサーバーを通じてユーザーを追加または削除できますか?
    いいえ。ユーザーの追加や削除、ユーザー権限の変更などのユーザー管理活動は、Zoho Creatorの操作画面で行う必要があります。

  7. Zoho Creatorからデータを取得し、別のアプリに転送できますか?
    はい。必要なツールとアプリがMCPサーバーに設定されている場合、AIクライアントはZoho Creatorからデータを取得し、接続された別のアプリでデータを作成または更新できます。また、必要なテンプレート形式でデータをダウンロードまたはエクスポートすることもできます。

  8. MCPサーバーを通じて連携や接続を設定できますか?
    いいえ。MCPサーバーを使用して、連携の設定、接続の作成、コネクターの管理を行うことはできません。これらの設定は、Zoho Creatorの操作画面で行う必要があります。

  9. MCPを通じてAIクライアントに指示する場合、データは安全ですか?
    はい。AIクライアントがMCPを通じてアプリにアクセスするには、事前にアプリ側でMCPサーバーを認可し、必要な権限を付与する必要があります。ツールが呼び出されると、MCPサーバーは有効な認可が存在することを確認し、要求された処理がアプリから付与された権限の範囲内であることを検証します。呼び出されたアプリでは、ユーザー単位のアクセス制御が適用されます。

  10. MCPからアクセスできるフォームやレポートを制限できますか?
    はい。Zoho Creatorの権限設定で、フォームやレポートへのアクセスを制限できます。MCPを通じてAIクライアントから要求が送信されると、Zoho Creatorは設定済みのアクセス制御を適用し、許可された処理のみを実行します。そのため、AIクライアントがアクセスして操作できるのは、権限を付与されたユーザーにアクセス権限が付与されているフォーム、レポート、データのみです。

  11. Zoho MCPでサポートされているAIクライアントは何ですか?
    Zoho MCPはMCPプロトコルに対応するすべてのGenAIクライアントで利用でき、Zohoサービスや外部アプリのツールとデータに安全にアクセスできます。MCPを標準でサポートするAIクライアントには、Claude、ChatGPT、Geminiのほか、Cursor、Windsurf、VSCodeなどのAI対応IDEがあります。

8. 関連情報

  1. Zoho MCP導入ガイド
  2. Zoho MCPツールガイド
  3. Zoho MCP用語集

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MCPサーバーについて理解し、設定したら、次にAIクライアントにプロンプトを入力して、ギャラリーアプリをインストールしたり、レコードを追加、変更したり、ブループリントワークフローを管理したりするなど、さまざまな操作を行います。
[前のステップ]
Zoho MCPを使用してAIクライアントをCreatorと連携する前に、Zoho Creatorアプリケーションの機能と構成要素について理解しておいてください。