Zoho CRMでは、サポート窓口の担当者(Zoho Corporationの開発者や技術者)に対してサポート用のアクセス権限を付与できます。これにより、担当者にZoho CRMのアカウントにアクセスしてもらい、問題の発生状況や原因などを直接調査してもらうことが可能です。
サポート用のアクセス権限の付与
Zoho CRMのサポート窓口の担当者に対してアクセス権限を付与するには、[設定]→[セキュリティ管理]→[サポート用アクセス]の順に移動します。
サポート用アクセスの設定ページで、アクセス権限の有効期限を指定します。サポート用のアクセス権限は、権限を付与した時点から有効期限までの期間で有効です。なお、有効期限としては当日以降の日付を指定可能です。
サポート用アクセス権限を付与すると、サポート窓口の担当者がZoho CRMのアカウントに管理者権限でアクセスできるようになります。ただし、一部のデータや機能は利用できません。また、サポート窓口の担当者は、Zoho CRMの組織に非表示のユーザーとして追加されます(組織のユーザーライセンス数としてはカウントされません)。
サポート用のアクセス権限の取り消し
サポート用のアクセス権限は、問題解決後など必要に応じて、いつでも取り消すことが可能です。また、手動でアクセス権限を取り消さない場合でも、有効期限を過ぎると、アクセス権限は自動で無効になります。
アクセス権限を取り消すには、画面右上の設定アイコン→[セキュリティ管理]→[サポート用アクセス]の順に移動し、[アクセス権を取り消す]をクリックします。表示された確認画面で、続行ボタンをクリックすると権限が無効になります。
サポート用のアクセス権限の範囲と制限
サポート用のアクセス権限を付与すると、該当のサポート窓口の担当者に対して組織のデータが表示され、利用できるようになりますので、あらかじめご注意ください。
具体的には、サポート用のアクセス権限を付与すると、サポート窓口の担当者はZoho CRMのアカウントに管理者権限でアクセスできるようになります。ただし、以下の操作の実行や機能の利用はできません。
- サポート用のアクセス権限の設定(サポート用のアクセス権限の有効化/無効化、有効期限の変更)
- 組織内の他のユーザーに関するユーザー情報の変更
- タブグループ、差し込み文書、信頼するドメイン、Zoho Flowによる処理
- サブスクリプション管理
- メールの送信
- メールの送信権限の変更(一括メール送信、自動メール送信、一括メール送信の予約、ワークフローによるメール送信)
- データのエクスポートやバックアップ
- レポートのエクスポート
- 監査ログ(操作履歴の一覧)のエクスポート
- ZSCキーの生成
- 組織情報の設定
- 管理者権限の変更
- 連携機能の設定
- 設定のコピー
- 外部連携の設定(表示のみ可)
- マーケットプレイス
- 割り当てルールによるサポート窓口の担当者への割り当て
- [チャネル]タブ
- Zoho Sheet表示と印刷表示
- 期間の設定欄における5年以上前/後の期間の選択
- Ziaに質問(チャットボット機能)
- [Zia]タブでの対話型AI機能
- 開発者向け機能でのZia Voiceの利用
- オンラインミーティングの作成
- データ補完
- 顧客の声分析
- Ziaの画像検証
- Zia Voice
- Zoho Survey連携
- 外部連携の設定
- クライアントスクリプト
- Zoho Social連携
サポート用のアクセス権限を付与されたサポート窓口の担当者は、Zoho CRM内でデータを作成、編集、更新できます。サポート窓口の担当者のがデータを作成すると、データの担当者には該当のサポート窓口の担当者が設定されます。
メモ:サポート窓口の担当者が実行するすべての操作は、監査ログ(操作履歴の一覧)に記録されます。
監査ログ(操作履歴の一覧)
監査ログでは、サポート窓口の担当者が実行したすべての操作を確認できます。確認するには、設定アイコン→[セキュリティ管理]→[監査ログ]の順に移動します。ユーザーに関するフィルター条件の設定欄で、該当のサポート窓口の担当者を指定すると、サポート窓口の担当者による変更内容を一覧表示できます。
利用条件
サポート用のアクセス権限の機能は、無料プランを含むすべてのプランで利用できます。
メモ:サポート用のアクセス権限は、サポート窓口の担当者1名に対してのみ付与できます。