メールアドレスブロックとは
メールアドレスブロックは、自動ガイドボットの回答として、顧客から情報を取得するための質問ブロックのうちの1つです。メールアドレスブロックは、顧客からの回答としてメールアドレスを受け取るために使用できます。たとえば、購入した商品の領収書や請求書を発行して顧客に送付する際に、宛先のメールアドレスを入力してもらう場合に役立ちます。
メールアドレスブロックの利用メリット
メールアドレスブロックを利用すると、顧客による入力内容を自動で検証して、適切な形式のメールアドレス情報のみを受け付けることができます。これにより、注文確認、サポート情報、メールマガジン、アカウント登録確認などのさまざまなメールの送信先として、顧客のメールアドレスを効率的かつ正確に収集できます。
ただし、Facebook Messengerの経路では、このブロックを利用できません。 メールアドレスブロックの作成
自動ガイドボットのフローの作成時に、メールアドレスブロックを追加して設定できます(フローの作成方法についてはこちらをご参照ください)。
1.フローにメールアドレスブロックを追加するには、[+](追加)アイコンをクリックします。
2.ブロックの追加画面が表示されるので、[応答ブロック]→[質問ブロック]→[メールアドレス]の順に選択します。
ブロックの設定内容を保存せずにフローの編集画面から移動した場合、確認メッセージが表示されます。そのまま移動すると、未保存の設定内容は完全に削除されますのでご注意ください。
3.[質問]欄に、顧客に対する質問内容を入力します
4.[ブロック名]欄に、ブロックの名前を入力します。ブロック名には、重複しない名前を付ける必要があります。また、日本語は使用できませんのでご注意ください。
5.追加したブロック名に応じた入力変数が自動で設定されます。この変数には、顧客が入力した値が保存されます。変数名は、必要に応じて変更できます。
すでに登録されているブロック名を入力すると、以下の画像のようにエラーが表示されます。
6.初期設定の検証エラーのメッセージを、ブロックの利用目的に合わせて編集できます。
7.プレビュー画面で、メールアドレスブロックがどのように動作するかを確認します(プレビュー画面が表示されていない場合は、[プレビュー]ボタンをクリックするとプレビューを確認できます)。
8.表示内容に問題がなければ、[保存する]をクリックします。
9.[保存する]をクリックします。
10.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- このブロックを入力必須にせず、顧客が回答をスキップできるようにする場合は、[ブロックをスキップする]の切り替えボタンをクリックして有効にします。ただし、この設定はWhatsApp、Telegram、Facebook Messengerの経路では利用できません(ブロックは入力必須に設定されます)。
- フローの終了ブロックとして設定する場合、ブロックの追加/編集画面で、[終了ブロック]の切り替えボタンをクリックして有効にします。
メールアドレスブロックの編集
ブロックの設定内容は、必要に応じていつでも編集できます。フローが公開中、または下書きであっても編集は可能です。編集するには、以下の手順を実施します。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.対象のメールアドレスブロックをクリックします。
3.表示された操作メニューの一覧から[ブロックを編集する]を選択します。
4.ブロックの編集画面が表示されるので、必要に応じてブロックを編集し、[保存する]をクリックします。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- ブロックを編集した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの変更後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
- 入力変数に変更を加えると、その変数が使用されているすべてのフローで自動的に更新されます。
メールアドレスブロックのコピー
作成したブロックの設定情報を再利用する場合、ブロックのコピー(複製)機能を利用できます。対象のブロックをコピーして、新しいブロックとして貼り付けることでフローに追加できます。貼り付けたブロックの設定情報はそのまま適用するか、必要に応じて変更を加えることができます。
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックして、フローの編集画面を開きます。対象のメールアドレスブロックをクリックします。
2.表示された操作メニューの一覧から[ブロックをコピーする]を選択します。ブロックの設定情報が、クリップボードにコピーされます。
3.フローの編集画面で、コピーしたブロックを貼り付けるには、[+](追加)アイコンをクリックします。
ブロックの追加画面が表示されるので、[応答ブロック]→[クリップボードから]の順に選択します。 4.ブロックの設定情報が表示されるので、必要に応じて編集し、[貼り付ける]をクリックします。
- クリップボードにコピーしたブロックの設定情報は、何度でも貼り付けることができます。コピーしたブロックが不要になった場合、クリップボードの内容を消去することが可能です。消去するには、[クリップボードから]の右側にある[x](クリアする)アイコンをクリックします。
- 既存のブロックをコピーする際、変数を含む設定情報がすべてコピーされます。フローに追加する前に、設定情報を必要に応じて編集できます。ブロック名は重複しない名前にする必要があるため、コピーして貼り付けたブロックの名前には、既存のブロック名の後に「_copy」が自動で追加されます。このブロック名は、必要に応じて変更できます。
- コピーしてフローに追加したブロックを削除すると、クリップボードに保存されていた設定情報も削除されます。
メールアドレスブロックの削除
1.フローの一覧画面で対象のフローをクリックし、フローの編集画面を開きます(フローにカーソルを合わせると表示される鉛筆アイコンをクリックすることでも編集画面が表示されます)。
2.対象のメールアドレスブロックをクリックします。
3.表示された操作メニューの一覧から[ブロックを削除する]を選択します。
4.表示された確認メッセージで、[はい、削除します。]をクリックします。
削除したブロックを復元したい場合は、この段階でフローの編集画面の左側にある[元に戻す]アイコンをクリックすることで復元可能です。ただし、以降の手順を行うと、復元できなくなりますのでご注意ください。
5.フローの設定画面の右上にある[保存する]をクリックして、フローの下書きを保存します。
6.フローの設定が完了したら、[公開する]をクリックして、フローを公開します。
- ブロックを削除した際に、顧客と自動ガイドボットとのチャットのやりとりが進行中の場合、進行中のやりとりには以前のフロー(ブロック)の設定内容が適用されたままになります。以降で新しいチャットのやりとりを開始する際には、更新後のフロー(ブロック)の設定内容が適用されます。
- ブロックの削除後に変更内容を反映させるには、フローを再度公開する必要があります。
他の内容に関連付けられているブロックを削除しようとすると、エラーメッセージが表示されます。以下の画像は、エラーの表示例です。
ブロックの後に続く経路が設定されている場合:
ブロックが別のフローへの移動処理に使用されている場合:
利用例
顧客がオンラインストアで購入した商品に関して、請求書の発行が必要となり、サポート窓口にチャットで依頼したとします。自動ガイドボットを通じて、請求書の発行依頼が受け付けられ、発行した請求書をメールで受け取るための宛先のメールアドレスを入力するように求められます。
フローにおけるメールアドレスブロックの例
請求書の受け取り:
以下の画像は、上記の利用例の内容をもとに自動ガイドボットのフローを作成したものです。
自動ガイドボットのメッセージ:「請求書の宛先のメールアドレスを入力してください」
設定内容:
自動ガイドボットでの表示内容:
顧客がメールアドレスを入力して送信した後:
ヒントと留意点
- メールアドレスの入力を求め、その理由を明確に伝えます
(例:「メールアドレスを入力してください。請求書の送付先として使用します」)。
- メールアドレスなどの顧客情報の使用と保護について通知します
(例:「登録されたメールアドレスは弊社のプライバシーポリシーに則って安全に管理されます。請求書の送付および手続きに関する情報をお知らせするのに使用します」)。
- メールアドレスの登録完了と、以降の手続きの流れを案内します
(例:「ご入力ありがとうございました。メールアドレスの登録が完了しました。請求書は2営業日以内にメールで送付されます」)。
- メールアドレスの登録を必須にしない場合は、スキップ設定を有効にします(例:「メールでの送付を希望されない場合は、この手順をスキップできます」)。
- その後の流れについて明確に説明します(例:「入力いただいたメールアドレス宛てに、今後のお手続きに関する詳細を記載したメールを送信します」)。
対応している問い合わせ経路
メールアドレスブロックは、以下のインスタントメッセージサービスとの連携による問い合わせ経路の自動ガイドボットで利用できます。
- WhatsApp
- Telegram
- Facebook Messenger
- LINE
- Instagram
- ビジネスメッセンジャー
フローごとにブロックを500件まで追加できます。ブロック数の上限に達した場合にブロックをさらに追加するには、新しいフローを作成して移動ブロックで接続するか、既存のフローから不要なブロックを削除する必要があります。