Zoho CRMとLinkedInコンバージョンAPIの接続
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LinkedIn Conversions APIとは
LinkedIn Conversions APIは、サーバーからLinkedInにオンライン・オフラインのマーケティングデータを接続・共有することができます。これにより、LinkedInが顧客の行動をより完全かつ正確に把握でき、広告キャンペーンの効果測定や分析に役立ちます。
仕組みは？ - 例
Zylker Travelsは、信頼される出張代理店で、パーソナライズされた出張パッケージを提供しています。2024年12月のホリデーシーズン向けに、LinkedIn上で広告を公開し、見込み客の獲得を図っています。
大手IT企業のライターであるAmyは、2025年の新年をリラックスして過ごすためのビーチ旅行を探していました。LinkedInでこの広告を見つけ、さまざまな出張パッケージを紹介するランディングページにアクセスします。興味はあるものの、すぐに予約するまでには至りません。
数日後、AmyはZylker TravelsからLinkedInでスポンサー付きメッセージを受け取り、エージェントから連絡するための各種設定を収集するフォームに入力しました。
さらに数日後、Zylker Travelsの出張エキスパートであるJamesがAmyに電話で連絡し、要望を詳しく聞いたうえで彼女に合った旅程をカスタマイズします。1時間ほどの詳細なやりとりの後、AmyはZylker Travelsでビーチ旅行を予約しました。
この例では、Amyが予約を完了するまでに3つのタッチポイントがありました：
- LinkedInフィード上の広告（オンライン）
- スポンサー付きメッセージ広告（オンライン）
- 電話による通話（オフライン・CRMで管理）
購買に至ったこれらのタッチポイントの詳細をLinkedIn広告に共有することで、プラットフォームはオンライン広告とオフラインの電話通話の組み合わせが成約につながったことを理解できるようになります。
見込み客から顧客への道のりは、まっすぐな折れ線グラフのように単純ではありません。「来て、見て、購入した」と言えれば理想ですが、実際はそうはいきません。
現実の顧客の行動は複雑で多様です。さまざまなタッチポイントが存在し、顧客ごとに異なる場合も少なくありません。広告ツールがこれらを理解し、御社が高品質な見込み客を獲得できるよう支援することが重要です。LinkedIn Conversions API（CAPI）を活用することで、その他のタッチポイントもLinkedIn広告にフィードバックされ、ターゲットに合ったユーザーへの広告配信やコンバージョン率向上につながります。
Zoho CRMとLinkedIn Conversions APIの連携
Zoho LeadChainを利用すると、Zoho CRMとLinkedIn Conversions APIを接続し、見込み客、連絡先、または商談タブからマーケティングデータを自動で同期できます。手順は以下の通りです。
- アプリの接続
- 項目のマッピング
アプリの接続
この手順では、データ元と送信先を設定します。この場合、データ元はZoho CRM、送信先はLinkedIn Conversions APIとなります。データ元セクションでは、同期したい見込み客、連絡先、商談などのタブを設定できます。
また、Zoho CRMからLinkedIn Conversions APIへのデータフローをさらにカスタマイズできる設定も用意されています。
- CRMタグ
タグは、リードや連絡先に付与するラベルのようなもので、グループ化、並べ替え、フィルターなどの管理に役立ちます。ここでタグを指定して接続を設定すると、Zoho CRMとLinkedIn Conversion API間で必要な情報だけをフィルターし、見込み客、連絡先、商談タブからLinkedInへ送信することで、コンバージョンの最適化が可能です。
- CRMキャンペーン
このオプションでは、Zoho CRMのキャンペーンに関連付けられている見込み客や連絡先の情報を同期できます。たとえば、CRM内でリードナーチャリング用のメールキャンペーンを作成し、そのキャンペーンに参加しているすべての見込み客をLinkedInに送信したい場合は、リストから該当するCRMキャンペーンを選択するだけで、関連付けられたすべての見込み客が自動で同期されます。
送信先セクションでは、LinkedInアカウント、LinkedIn広告アカウント、コンバージョンルールの接続が可能です。
コンバージョンルール
Conversion APIを設定する際、コンバージョンルールの作成は、LinkedInがどの処理をコンバージョンとして認識するかを判断するために不可欠です。たとえば、無料試用への登録、eブックのダウンロード、商品をカートに追加、商品の購入など、シンプルな操作が該当します。これらの設定は、LinkedIn広告キャンペーンマネージャーから行います。
- コンバージョンのカテゴリー：追跡したい操作やイベントを選択し、それに応じてLinkedIn上の広告の最適化が可能です。
たとえば、カテゴリーを「試用開始」と選択した場合、LinkedInは無料試用にサブスクリプション管理したすべての訪問者を追跡し、その傾向を把握し、同様の行動を取りやすいユーザーに広告を表示します。 - コンバージョンの値：追跡対象操作の金銭的価値を設定します。例えば、「試用へのサインアップ」が通常$100の売上につながる場合、コンバージョンの値を$100として設定できます。これにより、広告費に対するリターンをより明確に把握できます。
- コンバージョンの期間：LinkedInがコンバージョンを追跡し、広告に帰属させるまでの期間です。広告をクリックまたは閲覧した後、ユーザーが希望する操作を実行するまでにかかる時間を測定できます。期間は1日、7日、30日、90日から指定できます。
- Sアトリビューションモデルの指定：1つの目標に対して複数のキャンペーンを実施した場合、どの広告がコンバージョンにつながったかを特定するのは難しいことがあります。適切なアトリビューションモデルを指定することで、各広告インタラクションがコンバージョンにどのように寄与したかを設定できます。2つの設定から選択可能です：
- ラストタッチ - 各キャンペーン：ユーザーがコンバージョン前に関与した各キャンペーンにクレジットを付与します。
- ラストタッチ - 最後のキャンペーン：ユーザーがコンバージョン前に関与した最後のキャンペーンだけにクレジットを付与します。
コンバージョンルールの作成手順：
- Measurement＞Conversion Trackingに移動します（LinkedIn Campaign Manager内）。
- 作成 Conversion＞Conversion APIをクリックします。
- 作成 Conversions API Conversionページで、以下の操作を行います：
- 名前を入力します。
- コンバージョンのカテゴリーを選択します。
- コンバージョンの値を指定します。
- ClicksおよびViewsのドロップダウンリストからコンバージョンをカウントする期間を選択します。
- ドロップダウンリストからアトリビューションモデルを選択します。
- 次 手順をクリックします。
- Zohoを選択し、次 手順をクリックします。
- Conversion 詳細を確認し、作成をクリックします。
作成したコンバージョンルールは、選択したコンバージョンのカテゴリーに基づき、LinkedIn上で作成したキャンペーンに自動的に関連付けられます。内容を確認し、必要に応じてカスタマイズできます。
関連付けられているキャンペーンを確認する方法：
- 編集をクリックし、確認する your conversion詳細ページでCampaignsに進みます。
- ルールに関連付けたいCampaignsを選択し、保存をクリックします。
コンバージョンルールが作成されると、Zoho LeadChainは、作成済みのすべてのコンバージョンルールを、コンバージョンのカテゴリーおよびステータスとともにChain作成時に表示します。
項目マッピング
このステージでは、LinkedIn Conversions APIとZoho CRM間ですべての項目をマッピングできます。どのデータが見込み客、連絡先、または商談タブからLinkedInに送信されるかを定義します。
LinkedIn Conversion APIからの以下の項目は、CRM内の対応する項目とマッピングできます。
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項目名 |
説明
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処理情報 |
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イベント時間（必須）
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コンバージョンイベントが発生した時間。
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処理ID
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各イベントを示す一意のIDです。重複排除に役立ち、同じイベントが複数回カウントされることを防ぎます。
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顧客情報 |
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メール (必須)
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ユーザーのメールアドレス。関連付け先：コンバージョン。
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名 (必須)
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ユーザーの名。関連付け先：コンバージョン。
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姓 (必須)
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ユーザーの姓。関連付け先：コンバージョン。
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件名
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ユーザーの件名。関連付け先：コンバージョン。
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Ads Tracking UUID
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LinkedIn上でのインタラクションを追跡し、コンバージョン処理をLinkedIn権限と照合して、より正確なアトリビューションを実現します。
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AxionId
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LiveRampアイデンティティグラフとの照合用のユーザー識別子です。
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Oracle MoatID
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Oracle MOAT Identityとの照合用ユーザー識別子です。
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組織名
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ユーザーの所属企業。関連付け先：コンバージョン。
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カスタムデータ |
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金額
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コンバージョンの金銭的な値です。
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Social Lead ID
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LinkedIn Lead Adsで作成されたリードに関連付けられているIDです。
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通貨
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コンバージョンの値に関連付けられた通貨です。
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Zoho CRMとLinkedIn Conversions APIを接続する方法
- LeadChainタブに移動し、+ 新しく作成する chainをクリックします。
- LinkedIn Conversions APIの横にある設定するを選択し、利用可能なテンプレートからデータ元とDestinationを自動でマッピングします。
または、設定する 次をクリックしてご自身で設定を選択し、データ元とDestinationを手動でマッピングすることもできます。 - チェーンの名前を入力します。
- データ元セクションで、以下を実行してください：
- ドロップダウンリストからタブを選択します。
- 適切なCRMのタグとキャンペーンをドロップダウンリストから選択します。
- Destinationセクションで、以下を実行してください：
- ドロップダウンリストからLinkedIn アカウントを選択します。まだ接続していない場合は、+ 新規 LinkedIn アカウントをクリックしてLeadChainにLinkedIn アカウントを追加してください。
- LinkedIn Ad アカウントとConversion Ruleをドロップダウンリストから選択します。
- 続ける to 設定するをクリックします。
- LinkedIn Conversions APIの項目をZoho CRMの項目とマッピングします（Event、顧客、カスタム情報など）。または、初期設定の項目値を入力することもできます。
- 保存して公開するをクリックします。もしくは、ドロップダウンから下書きとして保存するを選択することもできます。
情報をカスタムタブへ送信または受信する場合、リードID情報を保存するためのカスタム項目を作成する必要があります。カスタムタブの作成や項目追加の詳細はこちら
Zoho CRM 管理者向けトレーニング
「導入したばかりで基本操作や設定に不安がある」、「短期間で集中的に運用開始できる状態にしたい」、「運用を開始しているが再度学び直したい」 といった課題を抱えられているユーザーさまに向けた少人数制のオンライントレーニングです。
日々の営業活動を効率的に管理し、導入効果を高めるための方法を学びましょう。
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