GDPRコンプライアンス設定を適用するには、まず、該当の設定を有効にする必要があります。コンプライアンス設定の管理の権限を持つユーザーは、[設定] →[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]で、GDPRコンプライアンス設定を有効にすることが可能です。
GDPRコンプライアンス設定を有効にするには
個人情報の取り扱いにおける基本原則は、データを合法的かつ透明性の高い方法で処理することです。GDPRでは、6種類のデータ処理の法的根拠が定義されています。これらすべてを理解することが重要です。また、それぞれに優劣はありません。データ処理の目的や組織の要件によって、最適な法的根拠は異なります。
[設定] →[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]でGDPRコンプライアンス設定を有効にすると、初期設定では、設定の対象となるタブ(見込み客/連絡先/仕入先)のすべてのデータに対して、[データ処理の法的根拠]が[適用対象外]に設定されます。また、データの詳細ページには、[プライバシー]セクションが表示されます。こちらで、データ処理の法的根拠を確認し、必要に応じて変更できます。
Zoho CRMアカウントでGDPRコンプライアンス設定を有効にすると、各データの[プライバシー]セクションで、データ処理の法的根拠の情報を確認できます。データ処理の法的根拠が[同意]である場合は、同意フォームを送信し、同意情報を手動で更新することも可能です。データの詳細ページでは、[データ元]という新しい項目も使用できます。この項目には、Webフォーム/API/連携などのデータの登録経路が保存されます。
データの表示権限を持つユーザーは、[データ処理の法的根拠]のセクションを表示/編集できます。また、顧客ポータルが有効でデータ処理の法的根拠が[同意]の場合、顧客ポータルを利用できる顧客は自分のデータにおいて[プライバシー]セクションを表示できます。また、自分の同意情報を更新することも可能です。
同意を法的根拠とする場合、データの所有者である個人(データ主体)が明確に同意の意思表示の操作を行う形で、同意を取得する必要があります。そのため、データ管理者は個人(データ主体)から同意を取得する際、同意の情報を適切に維持管理することが必要です。
Zoho CRMの同意管理の機能は、見込み客や顧客から同意を取得するのに役立ちます。
Zoho CRMの同意管理には、次の機能があります:
データ処理の法的根拠は、次のいずれかの方法で変更できます:
[詳細]タブでは、特定の個人(データ主体)に関するデータ処理の法的根拠の情報を表示できます。さらに、[履歴]タブでは、このセクションで行われた変更内容が時系列に表示されます。
たとえば、顧客に対してマーケティング目的のメールを送信するには、顧客による同意が必要です。そのため、同意フォームをメールで送信し、そのフォームが送信されて同意情報を受け取ると、Zoho CRMアカウントで同意情報が自動的に更新され、[詳細]タブに表示されます。[履歴]タブには、該当のデータで実行されたデータ処理の法的根拠に関する処理の一覧が、データ作成直後から表示されます。
[詳細]と[履歴]を表示するには
[設定] →[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]→[GDPRコンプライアンス]→[概要]タブに移動すると、次の情報をダッシュボードで表示できます:
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