GDPRコンプライアンス設定の有効化
GDPRコンプライアンス設定を適用するには、まず、該当の設定を有効にする必要があります。コンプライアンス設定の管理の権限を持つユーザーは、[設定]
→[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]で、GDPRコンプライアンス設定を有効にすることが可能です。
GDPRコンプライアンス設定を有効にするには
- [設定]
→[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]の順にクリックします。
- [GDPRコンプライアンス設定]タブで、[GDPRコンプライアンス設定を有効にする]の切り替えスイッチをクリックして、有効にします。
- [GDPRコンプライアンスを有効にするタブ]の一覧から、保護対象の個人データ(データ主体の情報)が保存されているタブを選択します。
この設定は[設定]
→[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]→[GDPRコンプライアンス]→[各種設定]タブで、後から変更することも可能です。 - [保存する]をクリックします。
GDPRの設定は、[見込み客]、[連絡先]、[仕入先]、カスタムタブの各タブに適用できます。
個人データ処理の法的根拠の種類
個人情報の取り扱いにおける基本原則は、データを合法的かつ透明性の高い方法で処理することです。GDPRでは、6種類のデータ処理の法的根拠が定義されています。これらすべてを理解することが重要です。また、それぞれに優劣はありません。データ処理の目的や組織の要件によって、最適な法的根拠は異なります。
- 同意:個人(データ主体)が個人データの処理に同意している場合。個人(データ主体)が明確に同意の意思表示の操作を行う形で、同意を取得する(オプトインの操作を行ってもらう)必要があります。
例:マーケティング目的のメール配信のために、個人データを収集、処理する場合。 - 契約の履行:個人と契約を結び、依頼された物品やサービスを提供する場合。この場合、契約を履行するために、顧客のデータを処理します。
例:顧客がメールで契約に関する詳細情報を依頼したときに、その依頼に応じるために個人データを利用する場合。 - 法的義務: 法律を遵守するために、データを処理する必要がある場合。
例:従業員の給与情報を行政機関に提出したり、コンプライアンスに関する調査のために個人データの処理が必要であったりする場合。 - 生命に関する利益:人命を守るためや、緊急事態にデータを処理する必要がある場合。
例:緊急時や火災時の安全を確保するために、個人情報を収集する場合。 - 公共の利益:行政機関などに関する公務を行う必要がある場合。
例:科学研究や公衆衛生調査のために公的機関がデータを処理する場合。 - 正当な利益:組織が正当な理由でデータを処理する場合で、かつその目的が個人(データ主体)の権利を不当に侵害しない場合。
例:顧客が請求内容に対する支払いを行わなかったために、顧客のデータを支払いの回収のために利用する必要がある場合。または、管理上の目的で、組織が給与支払いのために従業員の個人データを処理する場合。
個人データ処理の法的根拠の管理
法的根拠の初期設定(適用対象外)
[設定]
→[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]でGDPRコンプライアンス設定を有効にすると、初期設定では、設定の対象となるタブ(見込み客/連絡先/仕入先)のすべてのデータに対して、[データ処理の法的根拠]が[適用対象外]に設定されます。また、データの詳細ページには、[プライバシー]セクションが表示されます。こちらで、データ処理の法的根拠を確認し、必要に応じて変更できます。
データの[プライバシー]セクション
Zoho CRMアカウントでGDPRコンプライアンス設定を有効にすると、各データの[プライバシー]セクションで、データ処理の法的根拠の情報を確認できます。データ処理の法的根拠が[同意]である場合は、同意フォームを送信し、同意情報を手動で更新することも可能です。データの詳細ページでは、[データ元]という新しい項目も使用できます。この項目には、Webフォーム/API/連携などのデータの登録経路が保存されます。
データの[プライバシー]セクションを利用できるユーザー
データの表示権限を持つユーザーは、[データ処理の法的根拠]のセクションを表示/編集できます。また、顧客ポータルが有効でデータ処理の法的根拠が[同意]の場合、顧客ポータルを利用できる顧客は自分のデータにおいて[プライバシー]セクションを表示できます。また、自分の同意情報を更新することも可能です。
同意を法的根拠とする場合の留意事項
同意を法的根拠とする場合、データの所有者である個人(データ主体)が明確に同意の意思表示の操作を行う形で、同意を取得する必要があります。そのため、データ管理者は個人(データ主体)から同意を取得する際、同意の情報を適切に維持管理することが必要です。
Zoho CRMの同意管理の機能は、見込み客や顧客から同意を取得するのに役立ちます。
Zoho CRMの同意管理には、次の機能があります:
個人データ処理の法的根拠の変更
データ処理の法的根拠は、次のいずれかの方法で変更できます:
- 対象のデータを選択して、データの詳細ページの[プライバシー]タブで、法的根拠の詳細を更新する。

- データ一覧を作成して対象のデータを抽出し、データ一覧内のすべてのデータを選択した上で[…](その他の操作)アイコンをクリックして、一覧から[データ処理の法的根拠を更新する]を選択する。

- ワークフローを作成して、特定の条件を満たすデータについて、法的根拠を自動更新する。

[詳細]と[履歴]の表示
[詳細]タブでは、特定の個人(データ主体)に関するデータ処理の法的根拠の情報を表示できます。さらに、[履歴]タブでは、このセクションで行われた変更内容が時系列に表示されます。
たとえば、顧客に対してマーケティング目的のメールを送信するには、顧客による同意が必要です。そのため、同意フォームをメールで送信し、そのフォームが送信されて同意情報を受け取ると、Zoho CRMアカウントで同意情報が自動的に更新され、[詳細]タブに表示されます。[履歴]タブには、該当のデータで実行されたデータ処理の法的根拠に関する処理の一覧が、データ作成直後から表示されます。
[詳細]と[履歴]を表示するには
- 対象の個人(データ主体)のデータの詳細ページを開きます
(GDPRコンプライアンス設定を有効にしているタブ内のデータが対象です)。 - [プライバシー]タブをクリックします。
- [データ処理の法的根拠]セクションで、[詳細]と[履歴]を切り替えます。
ダッシュボードの表示
[設定]
→[セキュリティ管理]→[コンプライアンス設定]→[GDPRコンプライアンス]→[概要]タブに移動すると、次の情報をダッシュボードで表示できます:
- 法的根拠が[適用対象外]と設定されているデータの数。
また、これらのデータを表示して法的根拠を更新できます。 - いずれかの法的根拠で更新されたデータの数。
このデータは、[同意]または[その他の法的根拠]に分類されます。また、これらのデータを表示して法的根拠を更新できます。 - 同意ステータスを表示するグラフ(表示されるステータス:保留中、待機中、取得済み)。
いずれかのステータスをクリックすると、該当するデータが表示されます。
