モバイルアプリから、Zoho Oneのアカウントの管理や設定を行うことができます。Web版における［Diretory］のメニューに相当する機能にアクセスすることが可能です。たとえば、ユーザーの管理やアプリケーションへのアクセス権限の設定などが可能です。また、セキュリティポリシーなど、組織全体に関する設定を行うこともできます。

 

具体的には、［Users］（ユーザー）、［Groups］（グループ）、［ Applications］（アプリケーション）、［Admins］（管理者）、［Security Policies］（セキュリティポリシー）、［Device Management］（デバイス管理）などのメニューにアクセスできます。なお、モバイルアプリでは、よく行われる管理や設定の操作のみが可能です。その他の操作については、Web版から行う必要があります。

[ Users］（ユーザー）タブでは、組織のユーザーの一覧が表示されます。フィルター機能を使用して、条件に一致するユーザーを抽出することも可能です。

 

上記は、任意のユーザーを長押しすると表示されるメニューです。アプリやグループの割り当て、パスワードのリセット、アカウントの無効化などを実行できます。また、該当のユーザーをタップしてから画面右側の［］（その他）アイコンをタップすると、多要素認証のリセットとメールアドレスの管理ができます。

 

モバイルアプリでは一括操作を実行できないため、一括でユーザーをインポート／エクスポートすることはできません。手動で1件ずつ追加することはできます。メールアドレスのドメインが未認証の場合、ユーザーが認証済みであってもメールアカウントは設定できません。Web版からドメインを認証後に設定してください。その他、保留中のユーザーを削除することもできます。

［Group］（グループ）タブでは、組織のグループの一覧が表示されます。任意のグループをタップすると詳細を確認できます。また、部署やグループを作成できます。部署やグループを作成後、グループにユーザーを追加して、グループの詳細を編集することもできます。ただし、グループのロゴを変更することはできません。なお、グループを部署に変換したり、部署をグループに変換したりすることはできません。

 

また、［Group］（グループ）タブでは、グループのメールアドレスを設定することができます。ただし、Web版とは異なり、該当グループのメール通知を管理したり、メール送信を許可するユーザーを設定したり、迷惑メールの可能性があるメールを確認したりすることはできません。また、モバイルデバイス管理（MDM）の機能を利用して、グループのユーザーが使用するデバイスを管理することもできません。なお、グループの削除はいつでもできます。

［Applications］（アプリケーション）タブでは、組織で利用できるアプリケーションの一覧が表示されます。フィルター機能を使用すると、有効、無効、非表示といったステータスごとに抽出してアプリケーションを表示できます。また、アプリケーションを非表示にする設定も可能です。非表示にするには、該当のアプリケーションをタップし、［］（その他）アイコンをタップします。その他、特定のアプリケーションに対して、ユーザーまたはアプリ管理者を設定することもできます。設定するには、対象のアプリケーションを選択して、操作を実行します。また、個々のアプリケーションの管理者を変更することもできます。

 

アプリケーションは、個別のユーザーに対してのみ割り当てることができます。グループや複数のユーザーに割り当てることはできません。組織のユーザーが、アプリケーションへのアクセスを申請した場合、管理者はモバイルアプリから承認／却下ができます。なお、Web版とは異なり、ロゴや表示名を変更することはできません。

［Admins］（管理者）タブでは、Zoho Oneの管理者と組織の管理者が一覧表示されます。アプリ管理者のみを表示する専用の一覧はありません。アプリ管理者は、個々のアプリケーションの詳細画面で確認する必要があります。また、モバイルデバイスから管理者を割り当てたり、割り当てを解除したりできます。

 

 

  セキュリティポリシー  

 

［Security Policies］（セキュリティポリシー）タブでは、組織に設定されているセキュリティポリシーの一覧が表示されます。セキュリティポリシーのうち、カスタム認証の設定は、モバイルデバイスのアプリでは利用できません。そのため、IDプロバイダー（IdP、認証情報を提供するサービス）に関するカスタム認証も設定できません。ただし、セキュリティポリシーのステータス（有効か無効か）の確認、セキュリティポリシーの追加／名前の変更／削除、セキュリティポリシーが適用されているグループの確認は可能です。

 

［Security Policies］（セキュリティポリシー）タブでは他にも、パスワードポリシー、多要素認証、許可するIPアドレスを設定したり、Webセッションを管理したりすることができます。

 

 

[ Device Management］（デバイス管理）タブには、［Devices］（デバイス）と［Profiles］（プロファイル）の2つのタブがあります。モバイルアプリでは、デバイスの管理はできません。ただし、Web版と同じく、デバイス名、メールアドレス、デバイスに追加されているグループの数、プロファイル数、関連付けられているアプリケーションの合計数は確認できます。また、モバイルデバイスの登録状況に応じてデバイスを抽出することも可能です。

 

その他、Web版と同様、リモートロック、リモート通知、完全ワイプ（消去）、組織ワイプ（消去）といった操作ができます。さらに、デバイスの紛失時に、デバイスのデータを遠隔から消去し、再度デバイスを登録してからユーザーに割り当てることもできます。［Profiles］タブには、［Associated Groups］（関連グループ）と［Associated Devices］（関連デバイス）の2つのタブがあり、割り当てられたグループやデバイスを確認できます。プロファイルは削除できますが、グループ／デバイスとプロファイルを関連付けたり関連付けを解除したりすることはできません。