暗号化は、主にメッセージの内容を保護するために使用されます。理解不能なデータにメッセージを書き換え、正当な受信者だけがメッセージの内容を読めるようにします。仮にメッセージが他の人の手に渡ったとしても、暗号化がされていれば、メッセージ内の情報が他の人に知られることはありません。
暗号化は、以下の2つの状況に利用できます。
ユーザーのWebブラウザーから、Zohoのサーバーや、連携している外部サービスなどにデータを転送するときに暗号化を施します。転送時の暗号化は、中間者攻撃(第三者が通信者間に割り込む攻撃)による情報漏えいへの対策として有効です。詳細については、こちらのページをご参照ください。
データは、ディスクやデータベースに保管している間も暗号化しておくことができます。データの転送時だけでなく、サーバーなどでデータを保存するときにも暗号化を施すことで、データの安全性をさらに高められます。保存時の暗号化は、サーバーへの攻撃や不正アクセスによる情報漏えいへの対策として有効です。
Zoho Peopleでの暗号化は、AES-256と呼ばれるアルゴリズムを使用して、アプリケーションのレベルで行われます。AES-256アルゴリズムは、暗号化と復号化に同じ鍵を使用する対称暗号化方式の1つであり、256ビットの鍵を使用して、128ビットのブロックごとにデータを処理します。また、セキュリティ強化のため、データの暗号化に使用する鍵(データ暗号化鍵)自体も、鍵を暗号化するための鍵(鍵暗号化鍵)を使って暗号化します。これらの鍵の生成と管理は、Zoho独自の鍵管理サービス内で行われます。詳細については、こちらのページをご参照ください。
文書は、種類を問わず、すべて暗号化されます。このため、病院からの診断書、人事の機密書類など、さまざまな文書を安全に保管できます。
さらに、独自の項目も暗号化できます。クレジットカード番号や個人識別情報など、特に厳重な保護が必要と判断した項目に、追加のセキュリティ対策として暗号化を施すことができます。独自の項目の暗号化については、こちらのヘルプ記事をご参照ください。
アプリケーションのレベルでの暗号化に加え、日本(JP)、インド(IN)、オーストラリア(AU)、ヨーロッパ(EU)のデータセンターでは、ディスク全体の暗号化も実施されています。ディスク全体の暗号化については、こちらの説明をご参照ください。
Zohoの暗号化への取り組み全般については、こちらをご参照ください。
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