ダッシュボードは、データを1ページ上で可視化し、迅速にインサイトを得るための有効なツールです。Zoho Creatorには、標準搭載の分析・監視ツールであるMetricsがあり、アプリケーションおよびそのユーザー(アプリケーションの有効方法にアクセスするすべての方)の利用統計を包括的に表示します。ダッシュボードでは、KPI(主要業績評価指標)、チャート、ヒートマップなどを活用し、エンゲージメント統計を把握できます。この機能は、Creatorの左側操作画面にある管理セクションにあります。
この見やすいダッシュボードは、管理者およびスーパ管理者のみがアクセスできる便利なツールであり、差出人が状況を把握できていない状態や受け身の対応から、十分に把握し先回りした対応ができるように支援します。アプリやユーザーのパフォーマンスをさまざまな時間帯で把握し、生産性向上に活用できます。
用語集
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Access 件数/Accessed- ユーザーがアプリケーションの有効方法に入った瞬間に、1回のアクセスとしてカウントされます。
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Hit 件数- ユーザーがアプリケーションの有効方法内で行う操作はすべてヒットとしてカウントされます。例:フォームの送信、データの編集、ワークフロー操作の実行、ページ内ボタンのクリック、レポート処理などがヒット数に含まれます。
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公開する ユーザー- アプリケーションの公開済みコンポーネントにアクセスするユーザーのことです。
メトリクス内のダッシュボード:
メトリクスは、特定のKPIを用いて詳細なインサイトを提供するため、3つの異なるタブにきれいに分割されています。
すべてのユーザー- ユーザー、ポータルユーザー、および公開ユーザーを含みます。
ユーザー- ユーザーおよび公開ユーザーが含まれます。これには、アプリケーションの有効な方法にアクセスする開発者も含まれます。
ポータルユーザー- ポータルユーザーのみ。
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ユーザー活動- アプリケーションの有効方法にアクセスしたユーザーおよび公開するユーザーの利用統計を記録します。
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ポータルユーザー活動- アプリケーションのポータルにアクセスしたポータルユーザーの利用統計を記録します。
Metrics のメリット
- Creatorアカウント内のアプリケーションにおけるユーザー活動の詳細なインサイトへ、他に類を見ないアクセスを取得できます。
- さまざまな指標を使ってアプリケーションの利用状況を測定し、そのデータを活用して傾向を把握し、アプリの効率的な利用を実現できます。
法人シナリオ & イラスト例
産業機器の供給を行う組織「Zylker」を例に考えてみましょう。Zoho Creator のヘルプを活用し、移動する Tracker、従業員 Management、在庫 Management、および顧客データの登録と管理など、複数のアプリケーションを作成しています。これらのアプリケーションの一部は外部の関係者(仕入先など)のためのポータルとしても利用されており、長期間この設定で運用されています。
Zylkerの取締役が管理者に対し、Creator内でのアプリケーション、ユーザー、活動、その他の詳細の利用状況について尋ねた際、管理者はアプリケーションごとにCreatorの各セクションから統計情報を収集するのが煩雑だと感じています。すべての統計が包括的に表示されていれば、生産的な時間を節約でき、迅速に適切な意思決定を行えるため、管理者にとって非常に助かります。
このような場面で役立つのがメトリクスです。管理者や組織にとって必要な情報を網羅的に表示することで、効率の最適化を支援し、的確な意思決定が容易になります。これにより、リソースの最大活用や、本来データ収集に費やしていた時間の節約が実現し、節約できた時間を売上向上に直結する活動へと振り向けることが可能となります。
ダッシュボード利用時に押さえておくべき重要なポイントはこちらをご覧ください。