Zoho Deskの[チャット]タブでは、サポート担当者が訪問者とリアルタイムでチャットのやりとりを行うことができます。また、よりよい問題解決のために過去のチャットを参照し、管理することも可能です。たとえば、サブスクリプションのアップグレードに関する質問を受けた場合、他の顧客との同様のチャットを検索することで、迅速で適切な解決策を提供できます。
ホーム画面には、2つのタブがあります。
自分のチャット:有効なチャット(進行中のチャット)、未対応のチャット、完了したチャットを表示できます。
チャット:チャットのステータスごとに、すべてのチャットを一覧表示できます(進行中のチャット、完了したチャット、未対応のチャット、再開したチャット、モニタリング中のチャット、対応待ちのチャット)。
上記の2つのタブでは、画面が3つの部分に分かれて表示されます。
左パネルでは、有効なチャット(進行中のチャット)、未対応のチャット、完了したチャットの一覧を表示できます。
中央には、チャット画面があります。サポート担当者はこちらからチャットに対応できます。顧客に対するメッセージを入力したり、チャットの流れ全体を確認したりすることが可能です。チャット画面の構成は、以下のとおりです。
右パネルでは以下のメニューを利用できます。
[チャット]タブの利点は、以下のとおりです。
以下では、チャットのセッションの開始方法、チャット用のステータスの管理方法、チャットのセッションの終了方法、[チャット]タブ内でチャットを問い合わせに変換する方法について説明します。
サポート担当者は、チャットのセッションをZoho Desk内のさまざまな場所から開始できます。顧客からの問い合わせに迅速に対応することが可能です。
[チャット]タブでは、選択リストでステータスを選択することにより、チャットをステータス別に一覧表示できます。未対応のチャットや再開したチャットなど、特定のステータスのチャットを管理するのに役立ちます。各ステータスについての詳細は以下のとおりです。
チャットは、手動で問い合わせに変換できます。問い合わせに変換することで、フォローアップや管理が行いやすくなります。きめ細やかなサポートが必要な場合、チャットのセッションをもとに問い合わせを作成することで、チャットの詳細をZoho Desk内で項目やメモなどに登録し、管理できるようになります。
Zoho SalesIQのZoho Desk連携の設定画面で、チャットから問い合わせへの自動変換を有効にすると、各チャットのセッションが自動で問い合わせに変換されます。チャットが問い合わせとして自動で保存されるので、後から内容を参照したり、分析したりしやすくなります。たとえば、商品の詳細、配送方法、発送日時などを登録することが可能です。
チャットを問い合わせに自動および手動で変換するためのメニューには、[チャット]タブのホーム画面の右パネルからアクセスできます。
チャットのやりとりが完了したら、チャット画面の下部にある[完了する]ボタンをクリックします。チャットは、すぐに完了することも、一定時間の経過後に完了することもできます。
サポート担当者は、チャット用に自分の対応可否のステータスを設定できます。設定可能なステータスは、以下のとおりです。
あらかじめ登録しておいた定型返信(返信メッセージのテンプレート)を利用できます。利用することで、よくある質問に迅速に対応できます。時間の節約や対応の効率化が可能です。
チャットの入力欄で「/」(半角スラッシュ)を入力すると、定型返信の一覧が表示されます。[Enter]キーを押して返信を選択します。適切な定型返信がない場合は、[Esc]キーを押して、終了できます。
自分が対応しているチャットを別の担当者に転送できます。休憩を取得する際や、別の担当者へのエスカレーションが必要である際などに役立ちます。チャットの問い合わせをスムーズに引き継ぐことで、別の人員から適切で効果的なサポートを提供できます。
進行中のチャットに別の担当者を招待できます。チャットの転送が困難である場合も、別の担当者からの支援を受けることが可能です。複数の担当者が共同でサポートサービスを提供することで、包括的で効果的なサポートを提供できます。
特定のIPアドレスをブロックできます。ブロックすると、以降、ブロックした対象のIPアドレスからはチャットを開始できなくなります。IPアドレスに基づくブロックは、チャット画面の[︙](その他)メニューから設定できます。たとえば、訪問者によってスパムのメッセージが送信されたと考えられる場合、訪問者のIPアドレスをブロックすることで、チャットサービスの環境を適切に保つことが可能です。
既存の顧客のIPアドレスをブロックしても、対象の顧客データがZoho Desk内で削除されたり、ブロック対象として設定されたりするわけではありませんのでご注意ください。Zoho Deskの[チャット]タブにおけるIPアドレスのブロックは、Zoho SalesIQと同期しています。関連情報:ブロック中のIPアドレスの管理
チャットのやりとりをPDF形式で保存し、後から参照したり、正式な文書として保管したりすることが可能です。PDF形式での保存は、チャット画面の[︙](その他)メニューから行うことができます。たとえば、チャットのやりとりにおいて、追加購入を希望する旨のメッセージを受信した場合、そのメッセージをPDF形式で保存しておくことができます。その後、必要に応じてPDFファイルを担当地域の営業責任者にメールで送信することが可能です。
チャットのやりとりをチャット画面から直接印刷できます。保管用や参照用に、特定のチャットを紙で残しておきたい場合に便利です。チャットの印刷は、チャット画面の[︙](その他)メニューから行うことができます。
たとえば、契約更新やサブスクリプション更新などについてチャットでやりとりした場合、印刷して保管できます。
チャットのURLをコピーし、チャットのセッションを別の人と共有したり、資料に挿入したりできます。共同作業や追加の支援を必要とする場合に特に役立ちます。チャットのURLのコピーは、チャット画面の[︙](その他)メニューから行うことができます。たとえば、技術面での理解を必要とする複雑な問題についてのチャットのURLを技術の専門の担当者に共有することで、その担当者から支援を得ることが可能です。
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