「Zoho Creator URL Patterns」のトピックでは、Zoho Creatorアプリケーションおよびそのフォーム、レポート、ページへアクセスするための初期設定URLについて学びました。本トピックでは、フォーム項目の初期設定値を設定するための機能別URLや、URLにデータIDを渡して個人データを編集する方法、条件を指定してレポートやページを印刷する方法について解説します。
すべてのURL形式は以下を使用します。
| お使いのCreatorアカウントのベースURLです。 例として、アカウントがZohoのUS DCに属している場合はcreatorapp.Zoho.com、EU DCの場合はcreatorapp.Zoho.euとなります。 |
|
| アプリケーションが存在するCreatorアカウントの担当者のユーザー名です。 | |
| Zoho Creatorアプリケーションのリンク名です。 | |
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|
各コンポーネント(フォーム、レポート、ページ)のリンク名です。 |
Zoho Creatorアプリケーション内の各コンポーネント(フォーム、レポート、ページ)には、それぞれのパーマリンクからアクセスできます。パーマリンクとは、特定のWebページ(この場合はフォーム、レポート、ページ)のURLを指す、恒久的なリンクです。
アプリの各コンポーネントのパーマリンクの形式は以下の通りです。
| フォームのパーマリンク |
下記の形式を使用して、フォームをWebサイトやブログなどに埋め込むことも可能です。 |
| レポートのパーマリンク |
下記の形式を利用することで、レポートをWebサイトやブログなどに埋め込むことができます。 |
| ページのパーマリンク |
下記の形式を利用して、ページをWebサイトやブログなどに埋め込むことが可能です。 |
フォーム項目の初期設定値は、フォームのURLに追加のパラメーターを付与することで設定できます。例えば、従業員Managerアプリケーションの従業員ID項目に自動的に値を読み込ませたい場合、初期値をクエリ文字列(Employee_ID=1234)としてフォームのURLに渡します。ここで、Employee_IDは従業員フォーム内のDelugeスクリプト名です。
クエリ文字列を含むフォームのURLは、以下の形式となります。
multi 選択するや checkbox項目では、複数の値を設定する必要がある場合があります。その場合、値はURL内でカンマ区切りで指定する必要があります。 例として、「Manager」と「Programmer」を項目 Roles(従業員フォーム)に設定する場合、URLは次のようになります: https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/#Form:従業員?Roles=Manager,Programmer
Zoho Creatorアプリケーションでフォームにアクセスすると、フォーカスが最初の項目に自動的に設定され、カーソルが最初の項目に表示されることがあります。
Webサイトやブログにフォームを埋め込んだ場合、ウェブページにアクセスすると、この初期設定の自動フォーカス動作により、ページがフォームの位置まで自動的にスクロールされます。その結果、埋め込みフォームより上にあるコンテンツがユーザーにスキップされ、閲覧体験が損なわれる場合があります。これに対応するため、Zoho Creatorではzc_Focusパラメーターが用意されています。
| zc_Focus の値 | 意図された動作 |
| 真 |
|
| 無効 |
|
データIDを使って個別データを表示・編集するためのURLは以下の通りです。これにより、Zoho Creatorフォームが編集モードで表示されます。
編集 データ(データID指定)のトピックもご参照ください。
レポートの表示データは、URLのクエリストリングにフィルター条件を設定することで絞り込みが可能です。複数条件でのフィルタリングも対応しており、2つの項目-値ペアを区切る場合はアンパサンド記号(&)を使用します。下記は従業員 Managerアプリケーションの従業員 表示するレポートをフィルタリングする例です。このレポートのURL:
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/#レポート:Employee_View
ここで、FieldName1およびFieldName2はフォーム内の項目のリンク名です。
例:
メモ: ここで、日付「13-May-2019」はこの従業員Managerアプリケーションの設定で設定された日付の形式に従っています。レポートのURLにクエリ文字列として追加する日付の値は、アプリケーションで設定されている日付の形式と一致している必要があります。
ここで、
| Fieldname1 | フォーム内の項目のリンク名前です。 |
| Fieldname1_op | 項目と演算子を関連付けるパラメーターです。 |
| constant | 該当する項目に対して機能する演算子を示す値です。すべての演算子とそれぞれの定数の一覧はこの表をご参照ください。 |
例:
例として、従業員が管理者の役割を含む従業員データのみを表示するURLは以下の通りです。このアプリケーションで役割はcheckbox項目であり、26は「CONTAINS」演算子を示す定数です。
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/#レポート:Employee_View?Roles=Admin&Roles_op=26
ここで、StartingValue および EndingValue には番号、小数値、または日付を指定できます。
例: 入社日が10-Sep-2019から30-Mar-2020の間である従業員データのみを表示するためのURLは以下の通りです。このアプリケーションにおける入社日項目は日付の種類であり、58は「が次の間」演算子を識別する定数です。
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/#レポート:Employee_View?Date_of_Joining=10-Sep-2019;30-Mar-2020&Date_of_Joining_op=58
| 演算子 | 定数 |
| EQUAL(等しい) | 18 |
| NOT_EQUAL(等しくない) | 19 |
| LESS_THAN(より小さい) | 20 |
| GREATER_THAN(より大きい) | 21 |
| 以下または等しい | 22 |
| 以上または等しい | 23 |
| で始まる | 24 |
| で終わる | 25 |
| 含む | 26 |
| 含まない | 27 |
| 類似 | 28 |
| 空である | 29 |
| 空でない | 30 |
| 昨日 | 31 |
| 今日 | 32 |
| 明日 | 33 |
| 過去7日間 | 34 |
| 過去30日間 | 35 |
| 過去60日間 | 36 |
| 過去90日間 | 37 |
| 過去120日間 | 38 |
| 今後7日間 | 39 |
| 今後30日間 | 40 |
| 今後60日間 | 41 |
| 今後90日間 | 42 |
| 今後120日間 | 43 |
| 先月 | 44 |
| 今月 | 45 |
| 来月 | 46 |
| 今月・先月 | 47 |
| 今月・来月 | 48 |
| 真 | 49 |
| 無効 | 50 |
| 昨年 | 51 |
| 本年度 | 52 |
| 翌年度 | 53 |
| 前々年度 | 54 |
| 翌々年度 | 55 |
| 本年度・前年度 | 56 |
| 本年度・翌年度 | 57 |
| が次の間 | 58 |
| 今週 | 59 |
| 先週 | 60 |
| 来週 | 61 |
| 現在週・前週 | 62 |
| 現在週・翌週 | 63 |
| 直近N日間 | 64 |
| 今後N日間 | 65 |
| 過去N週間 | 66 |
| 今後N週間 | 67 |
| 過去Nか月間 | 68 |
| 今後Nか月間 | 69 |
| 過去N年間 | 70 |
| 今後N年間 | 71 |
| IN | 72 |
例: https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/印刷する/Employee_View
例: 'Engineering' 部署に所属する従業員データを印刷するためのURLは、
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/印刷する/Employee_View?部署=Engineering
| FieldName1& FieldName2 | フォーム内の項目に対応する Deluge スクリプト名です。 |
| FieldName1_op& FieldName2_op | 演算子用のパラメータ名(「FieldName」に「_op」を付加したもの)です。 |
| constant | 各演算子に割り当てられる値です。すべての演算子とそれぞれの定数については、この表をご参照ください。 |
例:従業員 ID が 1235 より大きいデータを印刷するための URL は、
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/印刷する/Employee_View?Employee_ID=1235&Employee_ID_op=21
ここで、 および には、任意の番号、小数、または日付を指定できます。
例:Date_of_Joiningが任意の2つの日付の間であるデータを印刷するためのURLは以下の通りです。ここで、Date_of_Joiningは日付項目です。
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/印刷する/Employee_View?Date_of_Joining=18-Jan-2006;30-Apr-2007&Date_of_Joining_op=58
例: 営業管理アプリケーションで、ユーザーが請求書データを請求書レポートにインポートしたい場合を考えます。ユーザーは従来の方法で実行することもできますが、URLをアプリケーションページのボタンパネルとして設定すれば、1クリックで直接データをインポートできます。ユーザーがボタンをクリックするとインポート画面に遷移し、請求書ファイルを選択することで、指定したレポートにデータがインポートされます。
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/営業-management/レポート/請求書/インポートする
https:// / / / / ?splitFields= <値>
https:// / / / / ?splitFields=列
https:// / / / / ?splitFields=sheet
https:// / / / / ?splitFields=カスタム&列=[field1,field2]&sheet=[subform1,subform2]
レポート内のデータは、並べ替え基準となる項目名を指定することで並べ替えることができ、ユーザーは並べ替えられたレポートを直接表示できます。昇順または降順での並べ替えが可能です。sortBy パラメーターを使用して実現できます。
並べ替え用URL形式
https:// / / /#レポート: ?s ortBy= :真; :無効
ここで
|
Fieldname1、Fieldname2 |
は、フォーム内の項目のリンク名です。 |
|
真 |
は、昇順で並べ替えることを示します。 |
|
無効 |
は、降順で並べ替えることを示します。 |
例
レポート内のデータをグループ化するには、グループ化の基準となる項目名を指定します。これにより、ユーザーはグループ化されたレポートを直接表示できます。複数の項目名でレポートをグループ化することも可能です。groupByパラメーターを使用することで実現できます。
グループ化用のURL形式
https:// / / /#レポート: ?groupBy= :真; :無効
ここで
|
Fieldname1, Fieldname2 |
フォーム内の項目のリンク名です。 |
|
真 |
グループ化は昇順で表示されることを示します。 |
|
無効 |
グループ化は降順で表示されることを示します。 |
例
ページはURLパラメーターも承認できます。以下のURLは、empというパラメーターに値を渡す例としてアクセスできます。
https://creatorapp.Zoho.com/sampleapps/従業員/#Page:Complete_Employee_details?emp=サポート@zohocreator。com
各項目の説明:
| paramName | ページで定義されているパラメーターの名前です |
| paramValue | ページで定義されたパラメーターに渡す値です |
例:ページ名が「TestHTML」で、paramNameが「dept」、paramValueが「Engineering」の場合にページを印刷するためのURLです。paramName「dept」は、指定したparamValueを利用してデータを取得するためにページで定義されたパラメーター名です。
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/印刷する/TestHTML?dept=Engineering
例: https://creatorapp.Zoho.com/エクスポートする/sampleapps/顧客-サポート/pdf/More_Details_Html_View?ticketID=104
ここで、ticketIDはページで定義されたパラメーター名です。
出力されるPDFの特定の項目をカスタマイズするために、以下のパラメーターを追加できます。
|
パラメーター
|
値
|
初期値
|
用途
|
|
zc_FileName
|
(必須)
|
ページの表示名
|
|
|
zc_PdfOrientation
|
縦向き、横向き
|
縦向き
|
|
|
zc_PdfSize
|
レター、A4、リーガル、エグゼクティブ
|
レター
|
出力されるPDFファイルの用紙サイズを指定します。例:
https://creatorapp.Zoho.com/エクスポートする/sampleapps/顧客-サポート/pdf/Most_Recent_Solution?zc_PdfSize=A4 |
| zc_PdfHeight | 20~5600 | A4の高さ(297mm/1122px) |
出力されるPDFファイルの高さを指定します。例:
https://creatorapp.Zoho.com/エクスポートする/sampleapps/顧客-サポート/pdf/Most_Recent_Solution?zc_PdfHeight=1000 |
|
zc_PdfWidth
|
20 〜 5600 |
A4の幅、つまり210mm/793px
|
|
|
zc_PageNumber
|
真, 無効 |
無効
|
出力PDFファイルのページ番号を付与します。例:
https://creatorapp.Zoho.com/エクスポートする/sampleapps/顧客-サポート/pdf/Most_Recent_Solution?zc_PageNumber=真 |
URL形式:
https://
/
/
/#Page:
?
zc_RetainChanges=真
zc_RetainChangesパラメータでは、以下の値が使用できます。
真: 変更の保持を有効にします。
無効: 変更の保持を無効にします。
例えば、レポートを従業員 名前項目で並べ替え、「Employee_Dashboard」ページに埋め込む場合、次のURLを使用することで、埋め込みレポートでも並べ替えを保持できます:
https://creatorapp.Zoho.com/zchelp/従業員-manager/#Page:Employee_Dashboard?zc_RetainChanges=真
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