商品/サービスの販売方法、チームの構成方法、データの管理方法は、組織によって異なります。また、取引先の種類や組織の規模も異なります。標準的な会計年度を適用している組織もあれば、独自の期間を適用している組織もあります。
Zoho CRMをはじめて開いた際には、ホーム画面、タブ、項目などの内容は標準設定の状態で表示されます。組織の職種や業務内容にかかわらず、Zoho CRMの利用をすぐに開始できます。Zoho CRMでは、組織の要件に合わせてデータの表示方法、操作画面、設定などのさまざまな内容をカスタマイズすることもできます。適切なデータの取得、チームの利用率の向上、プロセスの自動化、より良い意思決定を行うことが可能です。
Zoho CRMのカスタマイズ方法は簡単です。複雑なプログラミングコードを記述せずに簡単にカスタマイズできます。なお、プログラミングコードによる詳細なカスタマイズが可能なプランも用意されています。プログラミングコードの有無に応じたカスタマイズの例は、以下のとおりです。
- コードの記述なし(ノーコード):ドラッグ&ドロップの簡単な操作で[見込み客]タブのレイアウトをすばやく変更できます。
- 最小限のコードの記述(ローコード):キオスク機能を通じて、通話、データ入力、自動化処理の実行などの特定の処理を行うための専用画面(キオスク)を作成できます。作成するにあたって、独自の関数を作成/使用することが可能です。
- 詳細なコードの記述(プロコード):プログラミングコードを記述し、見込み客のデータを作成する際に見込み客の業界や地域に応じて特定の項目が自動で入力されるように設定できます。
複数のチームがZoho CRMを使用する場合、チームタブを通じて設定を管理できます。各チームが並行してZoho CRMを設定/カスタマイズできるため、これらにかかる手間や時間を省くことが可能です。また、Zoho CRMのカスタマイズがすでに完了している場合、カスタマイズした内容を別のアカウントにコピーすることもできます。
以下では、Zoho CRMでカスタマイズできる主な内容について説明します。
データ関連のカスタマイズ
- 組織のタブ:標準のタブ(例:見込み客、連絡先、商談)やカスタムタブです。カスタム項目や新しいセクションを追加することで、標準のタブを柔軟にカスタマイズできます。項目の権限の設定や項目のプロパティの編集なども可能です。カスタムタブでは、組織の要件に合わせて独自のタブを作成し、データを保存できます。不動産会社の場合、[物件]というカスタムタブを作成し、取り扱う住宅物件のデータを保存、管理することが可能です。
- チームタブ:特定のチーム(チームスペース)を中心としてデータを設定、管理するためのタブです。チームメンバー間でチームタブを利用することで、チーム全体でデータを共有/管理できます。また、他のメンバーと共有せずに、個人専用の作業スペースとしてチームタブを利用することも可能です。
- ページレイアウト:ページ上に表示する内容(例:項目、セクション、関連リスト)をカスタマイズできます。たとえば、[見込み客]タブにおいて、個人経営と企業経営の見込み客に対して異なるレイアウトを割り当てることが可能です。
- カスタム項目:タブ内に特定のデータを保存するための項目を追加できます。たとえば、顧客の対応状況に関するカスタム項目を作成し、顧客の詳細ページから対応状況を確認することができます。
- ルックアップ項目:複数のタブを関連付けることができます。たとえば、[利用事例]というチームタブにルックアップ項目を作成し、[連絡先]タブと関連付けることができます。
- レイアウトルール:データの項目を表示する条件を設定できます。たとえば、配送先の住所の項目が入力された場合にのみ、配送方法と手順の項目が表示されるように設定することが可能です。
- 入力規則:データの誤入力を防ぐことができます。たとえば、[割引]の項目には数値以外の文字を入力できないように設定することが可能です。また、特定の範囲外の値を入力できないように制限することもできます(例:0~25の数値のみ許可)。
- データのロックの設定:編集や削除などのデータに対する操作を制限できます。また、特定の条件を満たしたデータに対して操作を自動で制限するように設定することも可能です。
- 共通選択リスト:Zoho CRM内の各タブで共通して利用できる選択リストを作成できます。
操作画面のカスタマイズ
- チームスペース:Zoho CRM内でチームが共同作業を行うためのスペースです。各業種の要件に応じて部門やチームごとにチームスペースを作成し、タブやチームのユーザーを指定できます。チームスペース内のタブは、フォルダ分けして整理することが可能です。
- タブのデータ一覧:タブ内のデータの表示方法を指定できます。要件に合わせてデータ一覧を切り替えることで、対象となるデータをすばやく確認し、業務に取りかかることが可能です。一覧表示、かんばん表示、グラフ表示、スケジュール表示などの標準のデータ一覧が用意されています。これらの標準のデータ一覧をカスタマイズすることもできます。また、キャンバス機能を利用して独自のデータ一覧(一覧、表形式、タイル)を作成することも可能です。
- 関連リスト:データの詳細ページに表示する情報をカスタマイズできます。
- キャンバス:Webアプリのデータの詳細ページ、フォームのデータ一覧、モバイルアプリのデータの詳細ページをカスタマイズできます。
- Webタブ:Zoho CRMの画面から直接、外部のWebアプリケーションやWebページにアクセスできます。
- リンク:Zoho CRMの画面からワンクリックで外部のアプリケーションやURLにアクセスして、必要な情報を参照できます。
- ボタン:任意の処理を実行するためのボタンを追加できます。あらかじめ設定した一連の処理を、Zoho CRM内で簡単に実行できるようになります。
- ホーム画面:ウィジェット、グラフ、各種指標データ、タスク、キオスクなど、Zoho CRMのホーム画面に表示する内容をカスタマイズできます。ユーザーの役職や権限に応じた専用の画面を作成/設定することも可能です。
- ウィザード:データ入力用のフォームを複数の画面に分割し、段階的に入力項目を表示できます。データ入力を進めやすくすることが可能です。
- キオスク:特定の処理を行うための専用画面(キオスク)を作成できます。キオスクを作成するにあたって、Zoho CRM内の複数のタブや外部サービスにおける処理を設定することが可能です。また、メールの送信、タグの追加、データの作成、カスタム関数の実行などの自動化処理を設定することもできます。
- テンプレート:メールや請求書などのテンプレートを作成できます。テンプレートを作成するにあたって、Zoho CRMの項目の値を挿入するための差し込み項目を使用することも可能です。
- 翻訳:Zoho CRMの表示言語を指定できます。組織内で複数の言語を使用している場合に、業務を円滑に進めることが可能です。
- 設定画面:管理者の要件に合わせて設定画面をカスタマイズできます。
営業活動関連のカスタマイズ
- パイプライン:[商談]タブでパイプラインを作成できます。商談の開始から終了までのプロセスを、複数の段階(ステージ)に区切って管理することが可能です。
- チーム営業:複数の担当者がチームとして共同して商談に対応できます。チーム内において各担当者のアクセス権限を設定したり、各担当者に対してチームにおける役割を割り当てたりすることも可能です。
- 商談の配分:チームでの各担当者の役割などの内容に基づいて、各担当者に対して商談の売上を割り当てることができます。商談に対応するにあたって、チームの各担当者の貢献度を考慮して集計や評価に反映させることが可能です。
- マーケティングアトリビューション:見込み客から顧客に至るまでの過程(カスタマージャーニー)において、どのような顧客接点(タッチポイント)が有効かを把握できます。6種類のモデルをもとにマーケティングキャンペーンを分析し、予算の最適化を図ることが可能です。
設定のコピー:ワークフロールールやブループリントなどを含めた、Zoho CRMのすべての設定内容を他のアカウントにコピーできます。
開発者向け機能:クライアントスクリプト、カスタム関数、API、SDKなどを通じてZoho CRMを詳細にカスタマイズできます。
上記に記載されている機能や設定に対応していないZoho CRMのプランもあります。各プランで利用できる機能や設定に関する詳細については、
こちらをご参照ください。