このたび、CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)のリリースに合わせて、Zoho CRMの操作画面が新しくなりました。CRM for Everyoneでは、画面レイアウトの最適化と機能強化により、操作性が向上しています。
このページでは、CRM for Everyoneでの主な変更点とそのメリットをご紹介します。
CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)に移行する主なメリット
1. メインのメニューとサブのメニューから、データや機能設定にすばやく移動できる
新バージョンでの大きな変更点として、画面上部にあったメニューが左側に移動しました。また、メインのメニューに関連するメニューが、サブのメニューとして連動する形で表示されるようになりました。
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主なメリット:
- 画面左側にあるメインのメニューと連動するサブのメニューでは、すべてのタブや機能が一覧表示されるため、画面を切り替える必要なく、対象のデータや機能にすばやく移動できます。
- 画面上部のメニューバーが左側に移動したことで、メインの操作画面の縦のサイズが大きくなり、データの管理やレポートの分析を行う際に、一度により多くのデータを表示できるようになりました。
- 画面左側にメニューバーが配置され、他のZohoサービスと同様の画面レイアウトになったことで、複数のサービスを利用する際に操作しやすくなりました。

2. タブの作成や設定をすばやく行うことができ、業務効率を向上できる
サブのメニューから直接、新しいタブを作成したり、タブの処理を設定できるようになりました。
主なメリット:
- 画面左側のメニューバーから[タブ]を選択して、組織全体で共通の組織タブや、チームごとに専用のチームタブを作成できます。また、フォルダーを作成して、タブを関連付けて整理することも可能です。タブの作成や設定のために、設定画面に移動する手間や時間を省けます。

3. タブごとの権限や共有ルールをすばやく設定して、データのセキュリティを強化できる
サブのメニューから直接、タブごとの権限や共有ルールなどを設定できるようになりました。
主なメリット:
- 画面左側のメニューバーで、各タブの横にある詳細メニューをクリックすることで、タブの権限や共有ルールなどの設定をすばやく管理できます。

- チームタブでは共同編集のためにさまざまなユーザーにデータへのアクセス権限を許可する必要があります。そのため、チームタブでは、データへのアクセス権限の詳細を役職として設定し、各ユーザーに割り当てることができます。

4. 一覧ページのグラフ表示で、データをすばやく分析できる
データの一覧ページで表示形式を[グラフ表示]に切り替えることで、一覧内のデータに関するグラフを表示できます。
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主なメリット:
- データの一覧ページから直接、指標データの視覚化と分析が可能です。グラフを作成するために、[アナリティクス](ダッシュボード)タブに移動する手間や時間を省けます。
- グラフをもとに、パターンや傾向をすばやく分析し、必要な判断や対応を迅速に行うことが可能です。

5. グリッド表示を通じて複数のデータを見やすく管理できる
タブのデータの一覧を表計算シートのようにグリッド形式(縦横の格子状)で表示できます。複数のデータを見やすく管理することが可能です。画面を切り替えずにデータをすばやく確認、管理するのに役立ちます。
主なメリット:
- グリッド内で新しいデータを直接作成できます。
- データの詳細ページに移動せずにデータを編集、更新できます。
- 列を並べ替えたり、データにフィルターを適用したりできます。対象のデータをすばやく確認することが可能です。
- タブ内の数値のデータに関して、集計値を計算して表示できます。
6. スケジュール表示を通じてデータを時系列順に確認できる
一定期間におけるタブ内のデータを時系列順に表示し、データの状態や見通しを視覚的にわかりやすく確認できます。データを表示するにあたって、四半期、月、週、日のいずれかの単位を指定することが可能です。
スケジュール表示に関する詳細については、
こちらをご参照ください。
7. やりとりの履歴タブで、さまざまなチャネルを通じたやりとりの履歴をまとめて確認できる
顧客とのやりとりのチャネル(方法や経路)は、顧客ごとに異なります。さまざまなチャネルを通じたやりとりを一括で管理することで、顧客の情報がZoho CRMに登録されてから現在のステータスに至るまでの顧客の行動全体を把握しやすくなります。
[やりとり]タブでは、さまざまなチャネルを通じて行ったやりとりの履歴を時系列に表示できます。
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8. 画面の表示モードを切り替えて、より快適に操作できる
自分のワークスタイルや作業環境に合わせて、画面の表示モードを、昼間、夜間、自動の3つから選択できます。
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- 夜間モード:暗い配色で画面が表示されます。まぶしさが抑えられるため、目が疲れにくく、長時間の作業にも適しています。
- 昼間モード:明るい配色で画面が表示されます。機能的でスタイリッシュな見た目の画面で作業できます。また、ダークテーマとライトテーマのいずれかを選択できます。
- 自動モード:端末の設定に応じて、画面の表示が自動で切り替わります。

CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)における新機能
組織の業務改善には、さまざまなチームが連携して円滑に業務を進める必要があります。CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)では、組織の複数のチームでZoho CRMを利用するのに便利な「チーム」機能が追加されています。
チームスペース
チームスペースとは、Zoho CRM内でさまざまな部門のメンバーがチームとして共同作業を行うためのスペースです。たとえば、部門、チーム、プロジェクトごとにチームスペースを作成できます。
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- 多くの組織では営業チームが主にZoho CRMを利用しますが、その他のチーム(例:マーケティング、サポート、法務、総務など)のメンバーも利用しやすくすることを目的として、チームスペース機能が追加されました。営業以外のチームもそれぞれの専用スペースを作成して、チームの業務プロセスに応じたデータ管理が可能になります。
- また、チームスペース内にフォルダーを作成することで、タブを整理して管理できます。

チームタブ
複数のチームでZoho CRMを利用してデータを管理するためには、チームごとの独自の業務プロセスに応じてデータを管理できるようにする必要があります。各チームでチームタブを作成することで、独自のプロセスを反映できます。
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- チームのプロセスに応じてチームタブをカスタマイズし、さまざまな処理を自動化することで、チームごとにZoho CRMで業務を円滑に行うことが可能です。
- また、チームのユーザーを追加して、チームタブに関する権限を割り当てることで、各チームのユーザーごとにデータへのアクセスや操作を制限できます。

申請者
チームに所属していないユーザーに対しては、[申請者]の役職を割り当てることで、データへのアクセスを一定の範囲に制限しながら必要なやりとりを行うことができます。これにより、チーム間の連携を強化できます。
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- 申請者は、チームタブに直接アクセスしてデータを作成したり表示したりすることはできません。
- 申請者は、[自分の申請]タブからチームタブに対して申請データを追加し、対応の進捗状況を確認できます。
- 申請データを通じて関係者に進捗状況を共有できるため、チームワークを促進できます。

関連データ
関連データの機能は、複数のタブ間においてデータを柔軟に関連付けるのに役立ちます。関連データは、各データの詳細ページで確認可能です。複数のチームで必要な情報を共有して、業務を円滑に進めるのに役立ちます。
メモ:申請者は、[自分の申請]タブに移動せずに任意のタブから申請できるようになりました。
関連データに関する詳細については、こちらをご参照ください。
チームユーザーのライセンス
チームユーザーのライセンスを持つユーザーに関する制限の概要は、以下のとおりです。
チームユーザーに関する詳細については、こちらをご参照ください。
CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)に今後追加される機能
CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)では今後さらに、以下のような便利な新機能が追加される予定です。
- 設定メニューの検索機能の改善:メニューバーにおける設定メニューの検索機能が高速化し、よく使う機能にすばやくアクセスできるようになります。
- 申請者の設定:チームタブのユーザーの申請によって作成されたデータに関して、担当者を割り当てることができます。
- 分割表示:タブ内のデータを比較するのに役立ちます。
- ワークフローに基づく関連データの自動作成:ワークフロールールを作成し、条件に基づいて関連データを自動作成できます。チームの業務プロセスを効率化するのに役立ちます。
上記の機能は現在開発中です。今後、順次リリース予定です。
早期の切り替えをお勧めします
CRM for Everyone(操作画面の新バージョン)は、操作性に優れ、業務効率の向上に役立ちます。また、チームの生産性を向上させるための新機能も備わっています。
ぜひお試しください。
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