ルックアップ項目について
ルックアップ項目を使用すると、フォーム間に関連付けを作成できます。この関連付けにより、同じアプリケーション内の別のフォーム、または同じ Zoho Creator アカウント内の別アプリケーションのフォームからデータを参照できます。このデータのマッピングはレコード ID を使って行われます。フォームから追加される各レコードにはレコード ID が生成され、データ同期を行うためのバックエンド参照として機能します。フォーム入力時には、ルックアップ項目に関連フォームで追加された値やレコードの一覧が表示されます。値を選択して現在のフォームを送信すると、2 つのフォーム間にマッピングが確立され、このデータのマッピングもレコード ID を使って行われます。
たとえば、法律事務所で、業務を管理するための「法務案件管理」アプリケーションを利用しているとします。このアプリには、弁護士、顧客、担当している案件、案件の詳細、案件履歴、公判の詳細、支払いの詳細などのデータを保存・表示するためのタブがあります。
このアプリで重要となるタブは次の 3 つです。
- 事務所に所属するすべての弁護士の詳細を登録する「弁護士」フォーム
- 顧客情報を登録する「顧客」フォーム
- 担当弁護士、顧客、案件に関連するドキュメント、支払い状況など、案件に関する詳細を登録する「案件詳細」フォーム
この「案件詳細」フォームには、すでに「弁護士」フォームと「顧客」フォームで登録済みの弁護士情報と顧客情報が含まれます。ここで新たに「弁護士」と「顧客」の項目を 2 つ追加する代わりに、「案件詳細」フォームにルックアップ項目を追加することで、他の 2 つのフォームのデータにアクセスして再利用でき、データや項目の重複を防ぐことができます。
ルックアップ項目を使用するメリット
ルックアップ項目を使用すると、次のようなメリットがあります。
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アプリケーション内で作成するフォーム数の削減
- たとえば、教育機関向けに「スタッフ登録」フォームがあるとします。スタッフの出欠を部署ごとに管理したい場合、各部署ごとにスタッフの詳細を含むフォームを作成し、個別に出欠を登録させることもできますが、その場合、多数のフォーム(部署が 15 あるなら 15 個のフォーム)を作成することになります。代わりに、15 の部署を登録する「部署」フォームと、スタッフ一覧を登録する「スタッフ」フォームをそれぞれ作成し、そのうえで「出欠登録」フォームを作成して、ルックアップ項目を使って「部署」と「スタッフ」の値を参照できます。これにより、すべてのスタッフ共通の出欠登録フォームを 1 つ用意しつつ、部署別に分類することができ、フォーム数を削減できます。
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データモデリング
- ルックアップ項目を使用すると、フォーム間に関連付けを構築できます。これにより、フォーム同士およびそのデータが相互に連携し、構造化された一元的なデータストレージを作成できます。この一元化により、データを関連付け、シンプルで管理しやすい業務プロセスを構築できます。
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別フォームの関連データの参照
- 別フォームに保存されているデータを同期し、現在入力しているフォームから取得できます。
ルックアップ項目の特性
フォームにルックアップ項目を追加する際は、次の設定が必要です。詳しくは、ルックアップ項目の追加方法を参照してください。
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参照関係の定義:ここで関連付けたいフォームを選択します
- 新しい関係(単方向の関係)を作成することも、
- 既存の関係を使用して双方向の関係を作成することもできます。詳細はこちら
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表示形式の設定:ユーザーがルックアップ項目にアクセスしたときに、参照データをどのように表示するか、またユーザーが選択できる値の数(単一/複数)を定義します。
- ドロップダウン:参照データがドロップダウンで表示され、ユーザーは 1 つの値を選択できます
- ラジオボタン:参照データがラジオボタンとして表示され、ユーザーは 1 つの値を選択できます
- 複数選択:参照データがドロップダウンメニューで表示され、ユーザーは複数の値を選択できます
- チェックボックス:参照データがチェックボックスとして表示され、ユーザーは複数の値を選択できます
ルックアップの表示項目をカスタマイズする
ルックアップ項目で、関連フォームのデータの表示方法をカスタマイズできます。関連フォーム内の 1 つの項目に保存されたデータのみを表示することも、複数の項目のデータを表示することも可能です。複数の項目を選択した場合は、項目値の間に表示する区切り文字を指定できます。設定方法はこちらを参照してください。
ルックアップ項目では、次の項目タイプからデータを表示できます:名前、住所、メール、電話番号、単一行、数値、パーセンテージ、通貨、小数、自動番号、ラジオボタン、ドロップダウン、日付、日時、数式、ユーザー、ID、追加したユーザー、更新したユーザー、追加日時、更新日時。
メモ:ルックアップ項目の表示項目として設定できるのは最大 4 項目です。
ルックアップ項目から新規レコードの追加を許可する
ユーザーが参照したいデータ(関連フォーム内のデータ)がまだ存在しない場合があります。そのたびにユーザーに関連フォームへ移動して必要なデータを追加し、再度フォームに戻ってルックアップする手間をかけさせる代わりに、ルックアップ項目から直接、関連フォームにデータを追加できるようにすることができます。有効化の方法はこちらを参照してください。
ルックアップ項目の[新規レコードの追加を許可]プロパティを有効にすると、ユーザーがフォームにアクセスした際、次のような動作になります。
- ルックアップ項目の選択肢の最後に、[新規レコードを追加]オプションが表示されます。
- このオプションをクリックまたはタップすると、ポップアップウィンドウで関連フォームが開き、そこで必要なデータを入力して送信できます。
- 入力されたデータは関連フォームに追加されると同時に、ルックアップ項目で選択済みの状態になります。
ルックアップ項目で新規レコードを追加する際の値の設定
上述のとおり、ルックアップ項目の
項目プロパティペインでは、ポップアップ表示される参照先フォームに
新規レコードを追加できるようにするオプションがあります。これを有効にすると、項目値の自動入力も有効にできます。つまり、現在のフォーム(ルックアップ項目を保持しているフォーム)で入力した値を、参照先フォームにあらかじめ設定しておくことができます。自動入力された値は、フォームを送信する前であれば必要に応じて編集できます。これにより、現在のフォームで入力した情報を、ルックアップ項目のレコード作成時に繰り返し入力する手間を省くことができます。
この自動入力を行うには、データを複製する参照先フォームの項目と、データを取得する現在のフォームの項目をマッピングする必要があります。
ここでは、アプリケーション
従業員管理の編集
で、あるルックアップ項目に必要な項目マッピングを設定済みであるとします。次に、フォーム
チームの追加の有効モードで、次の情報を入力したとします:
このフォームでは、Team Membersはルックアップ項目です。この項目で+新規追加をクリックすると、参照先フォーム従業員の追加がポップアップ表示されます。読み込み時に、この参照先フォームには、現在のフォーム内の対応する項目から自動入力された値が設定されます。フォームを送信する前であれば、事前入力された値を編集したり、必要に応じて他の項目を入力したりできます。送信後、データは従業員の追加フォームに追加され、現在のチームの追加フォームのルックアップ項目で選択肢として選択された状態になります。