複数のCRMアカウント(組織)へのアクセス
 Zoho CRMでは、同じメールアドレスを使用して複数のCRMアカウント(組織)にアクセスすることができます。この機能は、複数の事業を展開する組織や子会社を持つ組織など、複数のCRMアカウントを管理する組織にとって特に役立つ機能です。 
 
 たとえば、あるソフトウェア企業でゲーム事業と家電事業の2つの事業を展開しているとします。顧客層、マーケティング戦略、売上計画は、それぞれの事業で異なります。そのため、この組織では売上や顧客情報を管理するにあたって、2種類のCRMアカウントを使用しています。レポートの確認、事業状況や経営課題の把握、今後の事業計画の検討などのため、経営陣は、両方のアカウントにログインして売上の推移や各種の指標データを確認しなければなりません。もし、事業ごとに異なるアカウントの認証情報を用いてCRMにログインする必要があると、手間がかかり、経営陣の貴重な時間を消費してしまいます。 
 
 このような状況に対応するため、Zoho CRMでは、複数の組織に1つのアカウントでアクセスすることができます。異なる組織へのログイン時でも、同じ認証情報を使用することが可能です。これにより、複数の事業や組織の情報に簡単にすばやくアクセスすることができます。ユーザーは、必要に応じていつでもアカウントを簡単に切り替えることが可能です。ユーザーを複数の組織アカウントに登録するには、次の2種類の方法があります:
 - 組織アカウントの作成
 
 - 他の組織アカウントからの招待の承諾
 
 
   
   
   
    複数のアカウント間のデータは、自動では同期されませんのでご注意ください。この機能は、ユーザーが複数のCRMの組織アカウントに簡単にアクセスできるようにするための機能です。 
   
  
 
複数の組織アカウントの作成
 CRMの特権管理者と管理者は、複数の組織アカウントを作成することができます。作成した複数のアカウントには、共通の認証情報を使用してログインすることが可能です。管理者以外のユーザーは、招待を承諾することで複数の組織に参加することができます。
 
 複数の組織アカウントの作成に関する留意事項は次のとおりです:
新しい組織のCRMのプラン 
 初期設定では、作成する新しい組織アカウントはエンタープライズプランの試用版に設定されます。管理者は、試用期間が終了する前にプランをアップグレードする必要があります。ユーザーは、プランが異なる複数の組織に参加することができます。 
CRMの組織のユーザーライセンス
 それぞれのアカウントでユーザーおよびチームユーザーのライセンスを購入する必要があります。ユーザーライセンスの購入に関する詳細については、
こちらをご参照ください。チームユーザーのライセンスの購入に関する詳細については、
こちらをご参照ください。
 
組織アカウントのアクセスURL
 それぞれのアカウントには専用のアクセスURLが発行されます。このURLは、アカウントの作成時に変更したり、後から変更したりできます。アクセスURLを変更できるのは、組織の特権管理者のみです。特権管理者は、[設定]の[組織情報]の画面からURLを変更できます。手順の詳細については、
こちらのヘルプ記事をご参照ください。
 
組織アカウントの作成に必要な権限
 複数の組織アカウントを作成するには、いずれかのCRMアカウントで特権管理者または管理者の権限が必要です。たとえば、山田さんがZylker社のゲーム事業部で標準のユーザー権限を持ち、家電事業部で管理者権限を持つ場合、新しい組織アカウントを作成することができます。山田さんが両方の事業部で標準のユーザー権限しか持っていない場合、新しいアカウントを作成できません。
アカウント数
 - 1人のユーザーが参加可能なアカウントは10件までです。ユーザーは、異なるプランのアカウントに参加することができます(スタンダード、プロフェッショナル、エンタープライズ、アルティメット、CRM Plus、Zoho One)。
 
 - 1人のユーザーが作成可能なCRM Plusアカウントは1件のみです。残りの9件のCRM Plusアカウントに参加するには、他のCRM Plusの組織からの招待を承諾する必要があります。 
 
 - 1人のユーザーが参加可能なZoho Oneアカウントは1件のみです。他のZoho Oneアカウントには、外部ユーザーとして参加できます。外部ユーザーに関する詳細については、こちらをご参照ください。
 
 複数の組織アカウントを作成するには
 - 管理者権限でZoho CRMアカウントにログインします。
 
 - プロフィールアイコンをクリックします。
 
 - 表示されるプロフィールのポップアップ画面で、組織名の隣に表示される矢印アイコンをクリックして、[組織の管理]をクリックします。

 
 - 組織の一覧の画面で、[新しい組織を作成する]をクリックします。
 
 - 会社名、アクセスURL、タイムゾーンなどの組織の詳細情報を入力します。
 
 - 必要に応じて、[サンプルデータを読み込む]のチェックボックスにチェックを入れます。
これにより、新しい組織アカウントにサンプルデータが読み込まれます。CRMの各機能を試したい場合に役立ちます。 
 - 
  
   [組織を作成する]をクリックします。
  
  
   新しい組織アカウントに移動します。
  
 
組織アカウントへのユーザーの招待
 いずれかのCRMアカウントに登録済みのユーザーは、他のCRMアカウントへの招待を承諾することで、複数の組織アカウントに参加することができます。複数のアカウントに参加する際、既存のアカウントとの関連付けを解除する必要はありません。ユーザーの追加と招待に関する詳細については、
こちらをご参照ください。 
 
招待の承諾と辞退
 ユーザーは、次のいずれかの方法で受け取った招待を承諾または辞退できます。招待は、7日間以内に承諾または辞退する必要があります:
 - メール:招待時に送信されたメールから、承諾または辞退できます。招待されたユーザーが他の組織アカウントに登録済みの場合、その組織アカウント名がメールに記載されます。 
 
 - 組織の一覧:プロフィールアイコンをクリックします。組織名の隣に表示される矢印アイコンをクリックして、[組織の管理]をクリックします。

招待されている組織の一覧が[組織の一覧]の欄に表示されます。 いずれかにカーソルを合わせて[承諾する]をクリックします。または、招待を却下する場合は、[却下する]をクリックします。
 
  
  
  
   [組織の一覧]の欄に組織が表示されない場合もあります。CRM Plusアカウント、Zoho Oneアカウント、Cliq連携が設定されているCRMアカウント、IPアドレスの制限が設定されているCRMアカウントからの招待は表示されません。これらのアカウントからの招待は、受け取った招待メールから承諾する必要があります。 
  
 
複数の組織アカウントの管理
組織アカウントを切り替える方法
 複数の組織アカウントを持つユーザーは、プロフィールアイコンをクリックしてアカウントを切り替えることができます。
組織アカウントを切り替えるには
 - Zoho CRMでプロフィールアイコンをクリックします。
 
 - 組織名の選択リストをクリックします。

 
 - 選択リストから組織を選択します。
 
標準の組織アカウントを設定する方法
 最初に作成された組織アカウントが標準の組織アカウントとして設定されます。ユーザーは、いつでも標準の組織アカウントを変更することができます。Zoho CRMにログインすると、標準の組織アカウントの情報が表示されます。 
 また、組織アカウントへのアクセス用URLを直接入力して、特定の組織アカウントを指定してアクセスすることも可能です。 
 
 標準の組織アカウントを設定するには
 - プロフィールアイコンをクリックします。
 
 - 組織名の隣にある[▼](ドロップダウン)アイコンをクリックし、[組織の管理]をクリックします。
 
 - 対象の組織アカウントにマウスのカーソルを合わせて、[標準にする]をクリックします。
 
標準の組織アカウントとユーザーの関連付けの解除
 標準の組織アカウントとユーザーの関連付けが解除された場合や標準の組織アカウントが削除された場合、ユーザーは次回のログイン時に組織の一覧から他の組織を標準として設定することができます。 
複数の組織アカウントと連携機能
 Zoho CRMと、他のZohoサービスや外部サービスのアプリケーションを連携する場合、連携するにあたっていずれかの組織アカウントを選択する必要があります。選択した組織アカウントと対象のアプリケーションが連携されます。 
 
 以下のスクリーンショットは、複数の組織アカウントが設定されている場合の他のアプリケーションでの表示画面の例です:
 
Zoho CRMとZoho Desk間の連携(Zoho Deskの操作画面)
 
Zoho CRMとMicrosoft Teams間の連携(Microsoft Teamsの操作画面)
 
Zoho CRMとSlack間の連携
 A)Zoho CRMとSlack間の連携をSlackから設定する場合
 
B)Zoho CRMとSlack間の連携をZoho CRMのマーケットプレイスから設定する場合
 
以下の表は、複数のCRMの組織アカウントと各アプリケーションとの連携に関する説明です:
 
  
 
 
  
   
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      アプリケーション 
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      連携の種類 
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      - Zoho Desk
  
      - Zoho Projects
  
      - Zoho Survey
  
      - Zoho Webinar
  
      - Zoho Backstage
  
      - Zoho Cliq
  
      - Zoho Meeting
  
      - Zoho Forms
  
      - Zoho Social、Zoho Finance
  
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      これらのアプリケーションと関連付けることができるのは、1件の組織アカウントのみです。 
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      - Zoho Creator
 
      - Cisco Teams
  
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      複数のCRMの組織アカウントを、1件のZoho Creatorの組織アカウント、Cisco Teamsのアカウントに関連付けることができます。 
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      Zoho Analytics 
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       複数のCRMの組織アカウントと1件のレポートを関連付けることができます。 
       
      
        
       
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      Google、Microsoft 365  
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       これらのアプリケーションと関連付けることができるのは、1件のCRMの組織アカウントのみです。 
       
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      Microsoft Teams 
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       1件のMicrosoft Teamsのポータルと、1件のCRMの組織アカウントを関連付けることができます。この連携では、次の内容と連携することができます: 
       
      
       - タブ:複数の組織のタブに関する分析データを表示するように設定することができます。たとえば、組織1の分析データをタブAで表示し、組織2の分析データをタブBで表示するように設定することが可能です。 
  
       - メッセージ拡張機能:ユーザーは、1件のCRMの組織アカウントとこの拡張機能を関連付けることができます。必要に応じていつでも組織を変更することが可能です。
  
       
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      Slack 
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       1件のSlackアカウントと、1件のCRMの組織アカウントを関連付けることができます。  
       
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      Zoho SalesIQ 
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       1件のCRMの組織アカウントと、5件までのZoho SalesIQアカウントを関連付けることができます。 
       
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  以下の表は、連携機能を設定可能なアプリケーションの一覧です:
 
 
 
  
 
 
  
   
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       - Zoho Desk
  
       - Zoho Backstage
  
       - Slack
  
       - Zoho Campaigns
  
       - Zoho Analytics
  
       - Zoho SalesIQ
  
       - Zoho Meeting
  
       - Zoho Forms
  
       
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       - Zoho Projects
  
       - Zoho Survey
  
       - Zoho Webinar
  
       - Zoho Cliq
  
       - Cisco Teams
  
       - Google
  
       - Microsoft 365
  
       - Zoho Social
  
       - Zoho Creator
  
       
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