配信リストの管理によるメールの到達率の向上

配信リストの管理によるメールの到達率の向上

このページでは、配信リストの管理の重要性と、メールの到達率への影響について説明します。

配信リストの管理とは

メールマーケティングを行うにあたって、配信リストの管理はとても重要です。配信リストの管理は、連絡先を登録したり、セグメントを作成して連絡先を分類したりするだけではありません。反応がない連絡先を配信リストから削除したり、配信するキャンペーンメール内に表示する登録解除ボタンを目立たせたり、反応がない連絡先に絞って再エンゲージメントキャンペーンメールを送信したりすることで、配信リストを最新の状態に保つ必要があります。

配信リストの管理が重要な理由  

配信したキャンペーンメールが迷惑メールとして処理されるのを防ぎ、相手の受信トレイに適切に振り分けられるようにするには、配信リストを適切に管理する必要があります。これにより、提供する商品/サービスに興味を持つ人に対してのみキャンペーンメールを配信でき、エンゲージメント率(メールの開封率やクリック率などの反応率)の向上に役立ちます。

配信リストの管理の主なメリットは、以下のとおりです。
  • メールの到達率の向上 
  • エンゲージメント率の向上 
  • 費用対効果の向上 
  • 配信元アドレスの信頼性の向上

配信リストの管理の主な例  

配信リストの定期的な更新  

  • 無効なメールアドレスの削除:無効なメールアドレスや使用されていないメールアドレスにメールを配信すると、不達率が上昇します。これらのメールアドレスを配信リストから定期的に削除することで、有効なメールアドレスのみを配信リストで管理できます。不達になったメールアドレスの確認方法については、こちらをご参照ください。
  • 反応のない登録者の削除:一定期間において配信したメールへの反応のない登録者には、再エンゲージメントキャンペーンメールを配信するなどの対応が必要です。再エンゲージメントキャンペーンメールに対しても引き続き反応がない場合は、配信リストからの削除を検討することをお勧めします。反応のない登録者の確認方法については、こちらをご参照ください。

セグメントの作成  

Zoho Campaignsでは、セグメントを作成して連絡先を分類できます。キャンペーンメールを配信する際のセグメントの使用例は、以下のとおりです。
  • エンゲージメント:過去に配信したメールへの反応に基づいてセグメントを作成し、連絡先を分類します。たとえば、アクティブな登録者、休眠中の登録者、再エンゲージメント対象のようなセグメントを作成して、それぞれの登録者に適した対応を行うことができます。


  • 連絡先の属性:地域、年齢層、業界などの連絡先の属性に基づいてセグメントを作成し、各セグメントの連絡先に適したキャンペーンメールを配信できます。


  • 操作/活動:商品/サービスの購入、Webサイトへの訪問、リンクのクリックなど、登録者の操作/活動に基づいてセグメントを作成します。関連性の高いメールを配信し、コンバージョン率の向上につなげることができます。


  • 独自の設定:商品/サービスの購入頻度、興味のある商品/サービス、配信リストの種類など、独自の要件に合わせてセグメントを作成し、連絡先を絞ってキャンペーンメールを配信できます。

ダブルオプトイン(2段階の同意確認)の管理  

  • ダブルオプトイン(2段階の同意確認)ダブルオプトイン(2段階の同意確認)では、登録したユーザーに対して確認メールを配信し、登録の再確認を行います。登録メールアドレスの認証と同時に、登録者本人がメールを受け取ることに明確に同意し、興味があることを確認することが可能です。
  • 無効なメールアドレスの削除:配信リストに無効なメールアドレスが登録されるのを防ぎ、迷惑メールトラップにかかるリスクから配信リストを守ることができます。
  • エンゲージメント率の向上:通常の同意確認を行ったユーザーの配信リストに比べて、高いエンゲージメント率(メールへの反応率)を期待できます。

迷惑メールの報告、苦情報告の管理  

  • 迷惑メールの報告、苦情報告の確認:迷惑メールの報告や苦情報告が行われていないか、登録解除率が上昇していないかを定期的に確認します。迷惑メールの報告や苦情報告の多いキャンペーンがある場合は、内容を確認して調整します。各キャンペーンでの登録解除や迷惑メールの報告に関する情報は、[レポート]タブから確認できます。
  • フィードバックループ(FBL):Gmail、Yahoo、Outlookなどの主要なメールサービスが提供するフィードバックループ(FBL)に登録することで、配信したメールが迷惑メールとして報告された際に通知を受信できます。問題をすばやく特定し、対処することが可能です。
  • 迷惑メールトラップの識別迷惑メールトラップとは、迷惑メールの配信元を特定するためにメールサービスで使用される偽のメールアドレスです。このメールアドレスに対してメールを配信すると、迷惑メールの配信元として識別され、信頼性が低下します。無効になったメールアドレスが迷惑メールトラップに使用されることもあります。配信リスト内のメールアドレスを定期的に精査することで、迷惑メールトラップにメールを配信するリスクを回避できます。

登録者設定の定期更新  

  • 登録者への設定管理の許可:登録者に対して、トピックなどの各種設定の更新を許可します。連絡先の設定($[LI:SUB_PREF]$差し込み項目をキャンペーンメールに埋め込むことで、登録者にトピックの登録などの各種設定を促すことが可能です。
  • 登録解除の防止:登録者に管理権限を付与することで、登録解除を防ぐのに役立ちます。たとえば、キャンペーンメールの配信頻度が高いと感じる連絡先に対して、週単位や月単位でのキャンペーンメールの配信を提供できます。

配信リストの管理によるメールの到達率の向上  

配信リストの管理における重要なポイントは、以下のとおりです。

ブラックリストへの登録の防止  

  • 無効なメールアドレスや迷惑メールトラップとして使用されているメールアドレスにメールを配信した場合、ブラックリストに登録されてしまい、メールの到達率が著しく低下する恐れがあります。
  • ブラックリストへの登録の防止:配信リストを定期的に整理し、フィードバックループを確認することをお勧めします。また、SPFDKIMDMARCなどの認証を設定し、配信元アドレスの信頼性を高めることも重要です。

配信リストの整理によるメールの到達率の向上

  • メールの到達率の向上:配信リストを定期的に整理することで、有効なメールアドレスにのみキャンペーンメールを配信できます。無効なメールアドレスにメールを配信して不達となり、配信元アドレスの信頼性が低下するのを防ぐことが可能です。
  • 迷惑メールの報告、苦情報告の防止:メールの受信を希望する連絡先のみを配信リストに登録することで、配信したキャンペーンメールが迷惑メールとして報告されるのを防ぐことができます。メールが受信トレイに適切に配信される可能性を高めるのに役立ちます。

不達率の抑制  

  • 恒久的な不達(ハードバウンス)とは、受信者のメールアドレスやドメインが存在しない、または無効なため、メールが配信できない状態を表します。これに対して、一時的な不達(ソフトバウンス)とは、受信者のメールボックスがいっぱいなどの一時的な原因によってメールが配信できない状態を表します。配信したメールが不達になると、配信元アドレスの信頼性を低下させる原因となります。無効なメールアドレスにメールを配信すると、結果として不達率が上昇し、配信元アドレスがメールサービスによって不正なメールアドレスと判定される可能性があります。
  • 配信リストの整理:無効な連絡先や反応のない連絡先を配信リストから定期的に除外することで、有効な連絡先に対してのみメールを配信できます。メールの不達率の上昇を抑えるのに役立ちます。

配信元アドレスの信頼性の向上  

  • 配信元アドレスの信頼性は、不達率、迷惑メールの報告、受信者の反応などのさまざまな要素をもとに決定されます。配信リストを定期的に整理し、有効な連絡先に対してのみメールを配信することで、信頼性を高めることができます。
  • IPアドレス/ドメインの信頼性:配信元アドレスの信頼性が低い場合、配信に使用するIPアドレスやドメインがブラックリストに登録されることがあります。ブラックリストに登録された場合、以降に配信するメールがブロックされ、登録者へのメール配信ができなくなってしまいます。

配信リストの適切な整理方法  

登録者本人による登録の促進  

  • 配信リストの購入の回避購入した配信リストには、無効なメールアドレスが登録されている可能性があります。無効なメールアドレスにメールを配信することで、メールの到達率や配信元アドレスの信頼性が低下する可能性があります。配信リストを外部から購入することは避け、登録者本人による登録を促すことをお勧めします。
  • 複数の経路での登録の促進:Webサイト、ソーシャルメディア、ブログ、オフラインイベントなど、複数の経路で登録を促します。

定期的な配信リストの整理  

  • 定期的な整理:毎四半期や毎月など、特定の頻度で配信リストを整理します。無効な連絡先を削除したり、入力ミスがないかどうかを確認したり、情報を更新したりすることをお勧めします。
  • エンゲージメントの分析:連絡先の反応に関する分析情報を確認します。過去半年から1年の間に反応のない連絡先がいる場合は、配信リストから除外する前に、再エンゲージメントキャンペーンメールを配信して反応を再度確認します。 

メールの配信頻度の重要性

キャンペーンメールを配信するにあたって配信リストの管理はとても重要ですが、メールの配信頻度も重要な要素のひとつです。配信するメールの件数が突然増加したり、普段とは異なる頻度でメールを配信したりすると、メールサービスによって迷惑行為として識別され、配信元アドレスの信頼性が低下する恐れがあります。

メールを定期的に配信すると、メールサービスによって配信頻度やパターンが識別されます。メール配信に使用するドメインやIPアドレスの信頼性の向上につなげることができます。また、配信したキャンペーンメールが迷惑メールフィルターに検知されるのを防止するのにも役立ちます。

一定期間を空けた後に大量のメールを配信する場合は、配信するメールの件数を段階的に増やすことをお勧めします。配信元のIPアドレスやドメインのウォームアップを実施し、コンバージョン率向上のための取り組みを行うことで、配信元アドレスの信頼性を維持しながら大量のメールを配信できます。また、メールの到達率の向上にも役立ちます。

迷惑メールトラップへの注意 

迷惑メールトラップは、迷惑メールの配信元を特定するためにインターネットサービスプロバイダーやメールサービスプロバイダーによって作成されます。迷惑メールトラップが配信リストに登録される主な原因は、以下のとおりです。
  1. 購入した配信リストの使用
  2. 不達となったメールアドレスの未処理
  3. 連絡先のメールアドレスの期限切れ(無効)
迷惑メールトラップは、購入した配信リストに登録されていることが多いです。購入した配信リストにキャンペーンメールを配信すると、迷惑メールトラップにかかる恐れがあります。また、古い配信リストを使用する場合、連絡先のメールアドレスが現在は無効になっていて、迷惑メールトラップとして使用されていることもあります。
 
Zoho Campaignsでは、配信リストを外部から購入しないように強くお勧めします。また、配信リストに連絡先を登録する際には、ダブルオプトイン(2段階の同意確認)の実施を強くお勧めします。これらの対策により、迷惑メールトラップを避け、配信リストを整理できます。

まとめ

このページでは、配信リストの管理の重要性と、メールの到達率への影響について説明しました。配信リストの整理、セグメントの作成、ダブルオプトイン(2段階の同意確認)の実施など、配信リストを効率よく管理する方法や、メールの到達率の向上に役立つ方法について紹介しました。これらの方法を実施することで、配信元アドレスの信頼性を高め、キャンペーンメールの成果の向上につなげることができます。