皆さま、こんにちは。コミュニティチームの中野です。
5/24(金)に、ユーザー交流会を約2年ぶりにオンラインで開催しました。本投稿では、その様子をお届けします。当日の登壇資料などもこちらに共有しますので、参加できなかった皆さまもご参照ください。
*開催前に定員に達したため、ご参加をお断りした方々申し訳ございませんでした。また、本投稿の最後に来月開催のユーザー交流会について記載しておりますのでご確認ください。
約2年ぶりにオンラインで開催したユーザー交流会は、インプルーブ 鈴田さん、Zotion 松井さん、西尾システムコンサルタント 西尾さんによるZoho CRM / Zoho Campaigns の事例セッションのほか、参加者からの質問に事例セッション登壇者の方々が回答する相談会を実施しました。登壇いただいた鈴田さん、松井さん、西尾さん、そして参加いただいたZoho ユーザーの皆さん、ありがとうございました!
事例セッション
ベテランユーザーが解説する Zoho CRM / Zoho Campaigns のおすすめ機能と失敗あるある
Zoho ワークアウトでアドバイザーとして参加いただいている3名のユーザーさんに、Zoho CRM / Zoho Campaigns の活用例や押さえるべきポイントについて解説いただきました。
各セッションの内容の一部を抜粋して紹介します。
Zotion 松井さん:Zoho CRM
Zoho CRM において、「ヒューマンエラー削減」、「作業効率向上」の二点に役立つ機能を紹介いただきました。
・入力項目の規制(レイアウトのルール)
商談のステージによって入力項目のルールを変更することが可能です。
・新機能のキオスク機能(商談登録の場合)
以下のように、取引先がある場合とない場合とで分岐させて、必要な入力項目のみで完結できるためスムーズな商談登録を促すことに役立ちます。
・おすすめの自動化機能
・まとめ
運用の目的を整理しつつ、機能を正しく理解することが重要です。Zoho CRM は新機能やアップデートが頻繁に行われ、どんどん利便性が上がっているので、目的を意識しながら積極的に新しい機能にチャレンジしていきましょう。
松井さん資料:
インプルーブ 鈴田さん:Zoho Campaigns
Zoho Campaigns の活用例と注意すべきポイントを紹介いただきました。
取り上げた機能:トピック、A/Bテスト、スコアリング、テンプレート・ブックマーク、ワークフローなど。
・トピック機能
メールの受信者が自分で受信したいメールの内容を選択して登録できるようにするための機能です。連絡先に関連付けられているトピックを確認するには、以下2通りのやり方があります。
1. フィルターの関連するトピックで一覧
2. 連絡先の「すべての詳細を表示する」
個人的には、連絡先一覧からトピックを表示できるようになると、より使いやすくなると感じています。
・テンプレート
普段送信しているメールに対してA/Bテストを行う際に活用しています。弊社の場合は決まったコンテンツを扱う場合が多いため、テンプレートで複製することによって作業効率の向上につなげています。
・ブックマーク
ドラッグでブックマーク済みの記事を挿入できます。挿入後に書き換えたとしても、ブックマーク側には元々登録した内容が残っているので、汎用的なメール内容を扱う際によく使用しています。
・ワークフロー
弊社の場合、以下3点でワークフローを組んで自動化しています。
・注意事項
トピックは購読者のためのものであり、購読者からも閲覧できることを考慮しましょう。受信者にリストとセグメントは両方選択できない点も要注意です。
・開封率向上のポイント
以下3つの機能を活用しています。弊社の場合は、差出人を社長(営業担当者)に変えるだけで開封率が上がりました。
鈴田さん資料:
西尾システムコンサルタント 西尾さん:Zoho CRM
AI(ChatGPT)を活用したメールのパーソナライズについて説明いただきました。
弊社はパソコン・IT導入支援と個人向けのPC修理・導入支援を行っています。お客さま向けのメール配信事例を共有します。
これまでは、Zoho CRMのセグメンテーション機能を使い、顧客の過去の購買履歴をスコアリングし、ワークフローで一定のスコアに達したお客さまに対して、受注1年後にフォローメールを送信していました。 今年から、このメールをより効果的なものとするために、AIを活用したパーソナライズメッセージを送信する仕組みを構築しました。
具体的には、パーソナライズメッセージタブを作成し、セグメンテーションの結果で優良顧客と定義されたお客さまをリスト化します。そして、AIでお客さまの過去の注文状況などを分析し、各お客さまに対して適切な提案になるように再度AIでメール文章を生成しています。
その後、パーソナライズメッセージのワークフローでメールの完成および私自身が配信内容を確認した方(送信済みにチェックあり)に対して、メールが送信されるようにしています。そのため、Zoho Campaignsのように一斉メール配信は行われませんが、1to1のアプローチが可能になり、多くの売上拡大につながりました。
西尾さんデモ動画:
相談会
Zoho のお悩み、ベテランユーザーに聞いてみよう!
事例セッション登壇者の3名が、参加ユーザーの運用に関するお悩み、質問に回答するセッションです。
相談会で取り上げたトピック 一部抜粋:
1. 「社内のサービス利用率を上げるにはどうしたら良いでしょうか?」
現状では、マニュアルなどの作成を行なっているにもかかわらず、一部の人間の予定の入力位しか使われておらず、取引先情報の更新など、社内通知を出しても誰も手を付けません。
他企業では、どのような「アメ」を与えて利用率を上げているのか知りたいです。
松井さん:会社それぞれの業務による話かもしれませんが、自分の経験としては、人事的な個人KPIなどをCRM上に閲覧 / 入力できるようにした結果定着したことがあります。
例:営業メンバーの場合、1日100件架電するなど
そうすれば入力をせざるを得なくなりますし、かつ、KPIに対しての進捗を見れるようにすれば、自ずと利用率は上がると考えています(アメというよりはムチなのかもしれません)。またZoho CRM のモチベーター機能を使ってみるのも良いかもしれません。
2. ユーザーの興味関心に応じたメール配信の運用方法について聞きたいです。また、カスタマーサクセス業務を活性化するためのCampaignsの活用法があれば知りたいです。
鈴田さん:
- 興味関心については、まずはユーザーさんを分析することから始めて、Campaigns では、取り扱う商材に関わるトピックと関連付けることが重要だと考えています。行うこととしては、いかにしてセグメントわけするか。トピックなどでお客さまに選んでいただくことが大切です。
- 個人的な考えですが、Campaigns は一斉配信を目的としたツールであると思っています。そのため、カスタマーサクセスのように個別対応が必要なのであればDeskやCRMを利用されることが良いのではと思っています。
最後に
次回以降のユーザー交流会は以下の通り、3都市での開催を予定しています。残席わずかとなりましたので、参加を希望される方はお早めに参加登録をお願いします。
*全てオフライン開催(オンラインでの配信なし)を予定
・6/6(木) 18:00- 大阪ユーザー交流会@AP大阪茶屋町
・6/7(金) 18:00- 名古屋ユーザー交流会@Tsudoico NAGOYA Sta. EAST
*満席につき受付終了
・6/14(金) 18:00- 東京ユーザー交流会@AP新橋
今後取り扱ってほしいトピックや参加した感想などについて、本投稿のコメントにいただけると励みになりますのでぜひお願いします。今後ともZoho コミュニティをよろしくお願いいたします!
ゾーホージャパン コミュニティチーム