1. Zoho Zia App Builderとは
Zoho Zia App Builderは、作成したい内容を説明するだけで完全なアプリケーションを構築できる、Zoho CreatorのAI搭載アプリケーション作成機能です。プロンプトを実際の業務ユースケースに変換し、必要なデータモデル、
フォーム、
レポート、
ワークフロー、
権限、
ブループリントを自動生成します。
Zoho Ziaは、プロンプトを解釈してアプリの要件を理解し、Zoho GenAI、Google、Anthropic、OpenAIなど、選択されたLLMプロバイダーにAPI経由で送信します。モデルは要件を解釈し、構造化された出力を返します。Zoho Ziaはそれを動作するCreatorコンポーネントに変換するため、ゼロから始めるのではなく、すぐに使用できるアプリケーションの土台を得られます。生成されたコンポーネントはすぐに使用できるため、アプリケーションを公開する前に、サンプルデータの追加、ワークフローの確認、承認フローのテスト、レポートの検証、権限の微調整を行えます。
セキュリティに関するメモ:Zoho GenAIのLLMは
無料で利用でき、すべてのプロンプトをZoho内で処理します。一方、外部LLMプロバイダーは各社のシステム内でデータを処理します。外部プロバイダーを使用する場合は、機密情報や規制対象の情報を共有しないでください。
1.1. Zoho Zia App Builderが企業要件を満たす仕組み
- アプリケーション開発の迅速化:Zoho Zia App Builderは、完全なデータモデル、フォーム、ワークフロー、権限を自動生成し、アプリケーションコンポーネントを手動で設計する手間をなくします。業務プロンプトを構造化されたユースケースと動作するコンポーネントに変換することで、チームはアイデアから機能するアプリケーションの土台までを数分で作成でき、開発時間を大幅に短縮できます。
- テストと検証の簡素化:Zoho Ziaは、アプリケーションコンポーネントとともにサンプルデータを生成できるため、チームは承認、自動化、レポート、アクセス制御をすぐに確認できます。これにより、早期に不足点を検出し、導入前にアプリケーションを改善できます。
- エンタープライズ対応アプリケーションの提供:Zoho Zia App Builderで作成されたアプリケーションは、Zoho Creatorに組み込まれているガバナンス、セキュリティ、ロールベースのアクセス制御に準拠します。AIで生成されたアプリケーションでも、データ保護、プロセス制御、拡張性に関する企業基準を満たし、最小限の追加設定で本番利用できます。
1.2. 仕組み
アプリケーションの概要をZoho Zia App Builderに伝える
Zoho Zia App Builderでは、作成プロセス中に次の2つの方法でアプリケーションの説明を収集できるマルチモーダルシステムを提供しています。
- テキスト入力 - 必要なアプリケーションの目的、または解決したい課題の一覧を入力します。
ヒント:プロンプトは、「仕入先管理」のようなアプリケーション名だけでも、すべての要件に対応した詳細な箇条書きでもかまいません。よりカスタマイズされたアプリケーションをZoho Zia App Builderに作成させるには、後者の方法をおすすめします。
- ファイル入力 - アプリケーションの流れや構造を明確に示すPRDやプロセス図などのドキュメントや画像をアップロードできます。Zoho Zia App Builderは、これらのファイルからすべての情報を抽出し、それに基づいてパーソナライズされたユースケースを提示します。
ヒント:アプリケーションに含められるカスタムユースケースを取得しやすくするため、プロンプトには両方の種類の入力を含めることをおすすめします。テキスト入力とファイル入力のサンプルプロンプトを試すには、
このセクションを確認してください。
プロンプトは、アプリケーションの処理と生成のため、Zoho Ziaと連携しているLLMプロバイダーに安全に送信されます。
セキュリティに関するヒント:
- プライバシーとセキュリティを保護するため、AIプラットフォームを利用する際は、パスワードや財務情報などの機密性の高い個人情報を共有しないことをおすすめします。
- すべてのプロンプトをZoho内で安全に処理したい場合は、無料のZoho GenAIを使用してください。
入力内容に合わせてAIが生成したユースケースを確認する
AIアシスタントは、入力内容に基づいて実用的なユースケースを生成します。これにより、アプリケーション内のすべてのタスクを処理するための解決策が提供されます。要件に合ったアプリケーションを生成するため、これらのユースケースを管理できます。アプリケーションの目的に合わないユースケースがないか確認して削除したり、追加のユースケースを生成したり、テキストで独自のユースケースを追加したりできます。
Zoho Zia App Builderは、ユースケースの要件を解決してアプリケーションを作成するために、次のCreatorコンポーネントを使用します。
- フォーム - Creatorでデータを収集して保存します
- 連携フォーム - Creatorと別のサービスの間に橋渡しを行い、データの自動同期を有効にします
- レポート - 収集したデータをカスタマイズ可能なビューで表示します
- ページ - データに基づく主要指標を、視覚的にわかりやすく整理された形式で表示します
- アプリケーションレイアウト - ボタンのカスタマイズ、メニュー、アプリケーション全体のテーマを通じて、アプリケーションをパーソナライズします
- 権限 - ユーザーごとにアプリケーションコンポーネントやフォームデータへどのようにアクセスできるかを決定する、カスタマイズされた権限セットを定義します。
- ワークフロー
- フォームワークフロー - フォームに基づくトリガーでタスクを自動化または開始します
- スケジュールワークフロー - 指定した日付値に基づいて時間指定の処理を自動実行し、定期実行をスケジュールできます。
- ブループリント - ユースケースの構造化された実行プロセスを示す業務フローを効率化します
さらに、動的なデータモデル(概念的なフレームワーク)が表示され、アプリケーションで作成される
フォームをプレビューするためのテーブルが含まれます。各テーブルにはフォーム名となるヘッダーと、そのフォーム内に含まれるフィールドの一覧が表示されます。データモデルでは、ユースケースに基づいてアプリケーションの各フォームがどのように接続されているかを確認できます。ユースケースを追加または削除すると、それに合わせて自動更新され、リアルタイムの概要を確認できます。
製造会社では、生産ラインの効率を監視し、機械のパフォーマンスを追跡し、保守スケジュールを管理するアプリケーションが必要ですが、それを構築するための技術リソースが不足しています。Zoho Zia App Builderを使用すると、最小限の手間で上記の要件を満たすアプリケーションを作成できます。
保険会社では、契約者が保険金請求を送信して追跡できるデジタル環境を提供したいと考えていますが、ポータルやアプリケーションを構築するための技術リソースが不足しています。Zoho Zia App Builderを使用すると、最小限の手間で上記の要件を満たすアプリケーションを作成できます。「契約者が請求を提出し、関連書類をアップロードし、請求ステータスを追跡し、担当者とやり取りできるポータルを設計してください。契約の詳細、通知、過去の請求データのセクションを含めてください」というプロンプトを入力すると、Zoho Zia App Builderが関連するユースケースを提案し、確認後にアプリケーションを生成します。アプリケーションには、次のような機能を含めることができます。